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Diary
作:奈津美


今日も何を書いていいのか分からない。

哀は、何度も書いては消してを繰り返した。

夏休みの宿題、日記。

哀はこれにとてもとても苦しんだ。

毎日毎日同じような日を過ごしてきた。

少年探偵団のみんなと遊んだ日や、キャンプに行った日だけは

びっしりと文字で埋まっている。

しかし、一人で過ごした日々は空欄だ。

研究、研究、研究。

それは、あまりにも小学生っぽく無いので書けなかった。

なにか子供じみたことでもしようと哀は何度も考えたが、

子供じみたことが何なのかいまいち良く分からなかったのだ。


「哀君、カキ氷でも食べに行こうか」

「カキ氷・・・」


これは子供じみているわ!!!

哀は日記を埋めるチャンスだと思い、博士と二人でデパートに向かった。


゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆


「いらっしゃいませー」


店員の甲高い声が店内に響き渡る。

もう聞き慣れたけど、最初聞いた時は少し戸惑った。


「哀君、何味がいいんじゃ??」

「えーっと・・・」


あら??

良く考えたら、私ってどの味がいいのかしら。

みぞれしか食べたこと無かったんだけど、

このお店・・・みぞれなんて置いてないみたい。


「えっと」

「ワシは、レモンにしようかのぉ」


哀はメニューに目を通す。

すると、哀の目には『氷いちご』

という文字が目に入った。


「いちご」

「え??」

「私、いちごがいい」

「じゃあ、いちごとレモンを下さい」

「かしこまりましたぁ〜」


哀は少し微笑みながら、氷いちごを手にした。

いちごなんて、食べようと思ったことすらなかった。

色が綺麗で、私には似合わない。

だから、みぞれしか食べなかった。

色が無いから。


「哀君がいちご好きだとは知らなかったのぉ」

「初めてよ」

「そうじゃったのか」


哀はゆっくりとかき氷を口に入れた。

いちごの甘味がフワッと口の中に広がる。

こんなに美味しかったのね・・・


「博士」

「なんじゃ??」

「ありがとう」


今日の日記は、どうやって書こうかしら??

哀は微笑みながら氷いちごを食べた。

そして、夜には必死で今までの空欄を埋めた。

内容は、研究のこと。

それと、博士のこと。

本当にあったことを書き綴る。

子供らしさとか気にしない。

ありのままの自分を書こうと哀は決めたのだ。


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「哀ちゃん、これ何??」

「これ??小1の夏休みに書いた日記よ」

「懐かしいなぁ。ねぇ、哀ちゃん。哀ちゃんはこの時から研究好きだったんだね」

「ええ。歩美はもう日記捨てちゃったの??」

「分かんない!!けど、もう5年も経っちゃったから・・・捨てちゃったかも」

「そう。私はこの日記、大事に取っておいたのよ」

「歩美も取っておけばよかったなぁ」


日記。

それを開けば、昔に戻れるような気がして

私はずっとずっと大事に取っておいた。

あなたにも、戻りたい過去はあるかしら?

私は、もう一度昔に戻って・・・もっと素直に生きたい。

けど、それはもうできないから

これからを精一杯生きていくって決めたの。

私の家族や、私を支えてくれる人。私の周りの人のために。

「ねぇ、哀ちゃん」

「何??」

「哀ちゃん、また日記書かない??」

「え??」

「歩美も書くからさ、また五年後に読み返そうよ!!」

「いいわよ」

「やったぁ♪」


五年後読み返す時までには

素直な私になれていますように・・・



奈津美です。
この話は、去年の冬に書きました。
冬に夏物書くのもちょっとおかしいと思いますが。
この話、何が言いたいのかよく分からないんですヶど
懐かしいので投稿しちゃいました。
一応、三点リーダと句点だけ付け直したりはしました。
が、文章自体は一切変えていません。
かき氷のシーンが書きたかっただけだと思いますww
どういう気持ちでこれを書いてたのか思い出せないんですよ・・・・(笑)
暇なときに直したいと思います。














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