須佐之男との面会
裕一と郡山は、須佐之男こと遠山 徳に会う為に車で移動していた・・・。
郡山警部:「この分だと、もうすぐ事件は解決しそうだな・・・。」
裕一:「そうですね・・・。」
暫くすると、遠山が住むおんぼろのアパートが見えて来た。(大家さん、御免なさい・・・。)
郡山は車を止め、二人は車から降りた。
車から降りた二人は、遠山のいる部屋まで行き、インターフォンを押した・・・。
すると、中から遠山が顔を出した。
徳:「僕に何か?」
裕一:「須佐之男とは、貴方の事ですね?」
すると、徳はふたりを突き飛ばし、逃げだそうとした。
だが、裕一はそれを抑えた。
郡山警部:「さて、署まで来て貰おうか・・・。」
郡山と裕一は徳を連れて京都府警まで行った・・・。
PM.3:15、京都府警捜査一課第1取調室。
郡山警部:「遠山さん、何故逃げようとしたんですか?」
徳は口を割らない・・・。
口を割らない徳に対して、郡山は取調室の机を思い切りひっくり返して徳を脅した。
裕一:「け、警部・・・落ちついて・・・。」
郡山は「ハッ」と、我に返り、ひっくり返した机を元の状態に戻した。
そして、こう言った。
郡山警部:「逃げたのは、貴方が須佐之男だからですか?」
そして、徳は遂に口を割った。
徳:「はい、そうです・・・。」
郡山警部:「何のために?」
徳:「それは・・・・・・。」
徳は再び黙ってしまった。
そこへ、今度は裕一が揺さぶりを掛けた。
裕一:「貴方が深山 光殺害の容疑者だからですね?」
郡山警部:「か、河野君!?」
それに対して、徳は反論した。
徳:「お、俺はやってねえ!」
裕一:「大堰川殺人事件・・・。
この小説を書いたのは貴方ですね?」
徳:「あぁ、それは4年前に俺が最初に書いた推理小説だ。
その小説と今回の事件に何か関係があるのか?」
この人、何も知らないのか?
裕一:「同じなんですよ・・・。」
徳:「何が同じなんですか?」
裕一:「今回の事件の被害者の名前と死に方がその小説の内容とね。」
徳:「死に方が一緒なんですか!?」
裕一:「えぇ、最初の被害者は深山 光さん、次が沖田 健三・・・。
深山さんは、ナイフで心臓を一付き。
沖田さんは首吊り・・・。
また、沖田さんの内ポケットに遺書が入っていました。
遺書の内容は、その小説に書かれている遺書と同じでした。
何故、小説内の人物が実在の人物なんですか?」
それに対して、「それは、彼らが小説に本名で出してくれと頼み込んで来たからだ」と、徳は言った。
郡山警部:「本名で出してくれ?
本当にそう言ったのか?」
徳:「はい・・・。」
裕一:「それで、貴方はその小説に彼らを本名で出したと言う訳ですね?」
徳:「その通りです・・・。」
裕一:「そうですか・・・。
では、もう一つ。」
徳:「はい、何でしょうか?」
裕一:「貴方は4年前、深山さんに小説のネタを盗られた事はありますか?」
徳:「ん、一回あったかな。
あれは、盗られたと言うより、『上げた』と言った方が良いのかな。」
裕一:「ネタを深山さんに上げた?」
徳:「いいえ、私は沖田さんに上げました。」
沖田に上げた・・・。
と言う事は・・・。
裕一:「そのネタは、沖田さんに上げた後、どうなりました?」
徳:「沖田さんは、深山にネタを盗られたと言ってましたね。」
裕一:「その後はどうなりましたか?」
徳:「沖田さんが言うには、宮本出版に出されてしまったそうですよ。」
宮本出版に投稿・・・。
動機としてはバッチリだ・・・。
裕一:「因みに、その事を他に知っている方は?」
徳:「それなら、香織が知ってるよ。
僕達の間では、隠し事は無しにしてるんです。
勿論、仕事の事も全部話してますよ。」
成る程・・・。
と言う事は、高山さんにも殺害する動機があると言う事か・・・。
しかし、沖田さんを殺害する理由が解らない・・・。
犯人は、何の目的で沖田さんを殺害したんだ?
裕一にはそれが疑問でしょうがなかった。
裕一:「所で、沖田さんは、最近誰かに恨みを買われる様な事はありましたか?」
徳:「沖田さん?
さぁ・・・解りませんね・・・。
あ、もしかすると、6年前の・・・。」
裕一:「6年前?
6年前に何があったんですか?」
徳:「すいません、詳しい事は言えないのですが、沖田さんは6年前に一度、東京で交通事故を起こしてるんです。」
6年前に交通事故・・・。
裕一:「それで、どうなったんですか?」
徳:「それ以上は言えません・・・。
詳しい事が知りたいなら、東京の警察に聞いてみてはどうでしょうか?」
黙秘か・・・。
裕一は渋々携帯を取り出し、裕二の電話番号を見つけ、そこへ掛けた・・・。
呼び出しが数回鳴り、裕二が電話に出る。
裕二:『あぁ、裕一か・・・どうした?』
裕一は、6年前に沖田さんが東京で起こした事故の事について訪ねた。
すると、裕二は面白い事を教えてくれた・・・。
|