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事件編です。
今回は、京都の嵐山が舞台です。

河野裕一の事件簿
作:Daisy Katsura



渡月橋殺人事件!(事件編)


ここは、京都の嵐山にあるとある旅館。
ここに、ある高校の団体が宿泊している・・・。
その中に、一人注目を浴びているのが・・・。
そう、主人公の河野 裕一である。
彼は、成績優秀、運動力抜群で、男女共同にモテる世界で優秀でNo.1の名探偵である。

武:「裕一、何読んでんだ?」
武・・・彼は、裕一の友人である。
フルネームは秋山 武。
裕一:「ん、推理小説を読んでるんだ。」
武:「お前、そんなの読んでんのか?」
そう、彼の好きな小説は推理小説だ。
彼は、いつも推理小説しか読まない。
本人曰く、「俺は探偵になりたいから」だそうだ。
裕一:「何だよ、それじゃ俺が読んじゃいけないみたいな言い方だな。」
どうしたらそう取れるのか不思議だ・・・。
そこへ、女子が男子の部屋へ入ってきた。
ジュン:「あの、すいません?」
ジュン・・・彼女は、裕一のクラスの女子生徒だ。
裕一とは小学校の頃から一緒の学校だったらしい。
毅:「木之本さん、男子に何か用?」
毅・・・彼は、裕一のクラスの学級委員である。
苗字は小山。
ちなみに、「木之本」というのは「ジュン」の苗字である。
ジュン:「いや、用があるのは裕一君の方なんだけど、裕一君はいる?」
毅:「いるよ、今呼ぶから待ってて。」
すると、毅は裕一を呼びに行った。
裕一:「ん、ジュンが来てる?
分かった・・・。」
そう言うと、裕一は出入り口に向かった。
裕一:「よっ、何か用か?」
ジュン:「うん、ちょっと来てくれる?」
裕一:「あぁ、良いけど・・・。」
そう言うと、ジュンは裕一を旅館の外まで連れて行った。
辺りは暗く、闇夜に月が一つ浮かんでいる・・・。
裕一:「おいおい、こんな所に連れて来て・・・。
一体、何のまねだ?」
ジュン:「暇だったから散歩でもしとう思ったんだけど・・・。
一人じゃ心細かったから・・・。」
裕一:「だったら、女友達でも誘えば良いだろ。」
ジュン:「それでも良かったんだけど、今日は裕一君と一緒にいたかったから・・・。」
裕一:「何だよそれ。」
暫くすると、渡月橋が見えて来た。
ジュン:「あ、橋だ!」
裕一:「あれは、渡月橋とげつきょうって言って、この嵐山の大堰川おおいがわに架けられているんだ。
この橋は、嵐橋とも呼ばれ、古くは平安時代の始めの承和3年・・・。
西暦836年に空海の弟子、道昌が大堰川を修築したおりに架橋されたものだと言われているんだ。」
ジュン:「へぇ〜」
裕一:「渡月橋は、亀山上皇が曇りのない夜空に月がさながら橋を渡るようなさまをみて『くまなき月の渡るに似る』と、感想をもらした事から、『渡月橋』と呼ばれる様になったんだ。」
ジュン:「裕一君、詳しいんだね。
あれ、あそこに誰か倒れてるよ?」
と、ジュンが言った。
裕一は「言ってみよう」と言い、倒れている人の所へ様子を見に行った。
だが、それは、ただ倒れているのでは無かった。
裕一:「し、死んでる!」
ジュン:「警察に電話した方が良いんじゃない?」
裕一:「そうだな・・・。」
と、裕一は携帯を取り出し、110番に電話をする。
110番:『はい、110番です。
事件ですか、事故ですか?』
裕一:「事件・・・人が死んでるんです。
場所は、嵐山の大堰川に架けられている渡月橋の上です。」
そう言い、電話を切った。
ジュン:「ねぇ、もしかして・・・。」
裕一:「どうした?」
ジュン:「私たち、重要参考人として扱われるから、今日は旅館に戻れないんじゃ・・・。」
その可能性は高いな。
よし、クラスの奴に電話をしておこう。
裕一:「じゃあ俺、学級委員の毅に電話するわ。
その後は・・・。」
ジュン:「由来ゆきちゃんにも電話をして。」
由来・・・フルネームは野沢 由来。
彼女は、同じクラスの学級委員である。
裕一:「あぁ、そうだな・・・。
てかさぁ、二人に電話するくらいなら担任に電話した方が早くねぇ?」
最初からそうしろよ!
ジュン:「それもそうね・・・じゃあ、そうしましょう。」
裕一は、電話帳から担任の番号を見つけ、そこへ掛けた。
すると、担任が電話に出た。
裕一は今の状況を手短に話した。
担任は、了承をして電話を切った。
それにしても、警察はなかなかやって来ない。
一体何をしているのだろうか?
ジュン:「遅いね・・・。
もしかして、私たちの事を信用してくれて無いのかなぁ・・・。」
裕一:「もしそうなら、手は一つしか無い・・・。」
ジュン:「どうするの?」
と聞いてくるジュンに対して裕一は・・・。
裕一:「親父に電話をするのさ。」
ジュン:「そっか、裕一君のお父さんって、警視庁捜査一課の警部だもんね。」
裕一の父は、河野 祐二と言い、警視庁捜査一課の警部である。
彼は、警察に対して顔が広いから何とかなるであろう・・・。
裕一は、電話帳から父親の携帯の番号を見つけ、電話を掛ける。

祐二警部:「(ん、裕一からか・・・。)
どうした?
・・・・・・・・・。
何、嵐山の大堰川に架かってる渡月橋で男性の遺体を発見した?
それで、地元の警察に電話はしたのか?
・・・・・・・・・。
え、警察が来ない!?
解った、こっちから連絡を入れておく。」
祐二警部は電話を切った。

警察が来るまでにやっておかなければならない事は・・・。
裕一は、警察が捜査で使う様な白い手袋をはめ、男性の遺体を調べ始めた。
ジュン:「ちょっと、何やってんの?
そんなに遺体を弄くり回したら、死後硬直が崩れて死亡推定時刻が分かんなくなっちゃうよ?」
裕一:「大丈夫だよ。
(硬直の具合からして、死後1時間半か・・・。)
ジュン、今何時だ?」
ジュンは、腕時計を見て言った。
ジュン:「PM.9:00だよ。」
裕一:「と言う事は、死亡推定時刻はPM.7:30か・・・。
死因は、首絞めによる窒息死。」
裕一は、他に何か無いか調べた。
すると、遺体の内ポケットから、免許証が出て来た。
名前は深山 みやま ひかる、歳は38歳。
免許証によると、住所は京都府京都市と言う事になっている・・・。

数分後、パトカーのサイレンが聞こえ、警察がやって来た。
郡山警部:「京都府警捜査一課の郡山 次郎こおりやま じろうだ。
本庁から電話があって来たんだが、本当に事件だったのか・・・。」
何をのんきな事を・・・。
郡山警部:「君たちが第一発見者?」
裕一:「はい、そうです。
僕は河野 裕一、探偵です。」
郡山警部:「あ、そう。
で、遺体には触っていないだろうな?
と言っても、その様子じゃ触っているだろうな・・・。」
ご名答!
裕一は100%触っています。
郡山警部:「こりゃあ、司法解剖に回さないと、死亡推定時刻は解らんな・・・。」
いや、死亡推定時刻はもう解っている。
裕一は、郡山にその事を話した?
郡山警部:「それは本当かね?」
裕一:「嘘なんかついてどうするんですか?
あ、そうだ・・・、これを。」
裕一は郡山に免許証を渡した。
郡山警部:「これは・・・被害者の身分証明書か。」
そこへ・・・。
有希子:「郡山警部〜。」
と、一人の可愛い女性が走って来た・・・。
郡山警部:「おぉ、河野君。
今日は随分遅いお着きで・・・。」
有希子:「すいません・・・あれ?
もしかして、そこにいるのは裕一?」
郡山警部:「お知り合いかね?」
有希子:「何言ってるんですか?
この子は私の息子ですわ。
今は訳あって別居中ですけどね。」
息子・・・。
って事は、この女性は裕一の母親?
裕一:「か、母さん?」
有希子:「うわ〜、覚えててくれたんだぁ。
母さん嬉しい〜。」
そこで、郡山が咳払いをした。
その咳払いで我に返った裕一の母・有希子は、裕一に事件の事を聞いて来た。
裕一は母に全てを話した。
有希子:「すっごぉい!
流石さすが、私の息子だわ!」
と、裕一に抱きつく。
裕一:「か、母さん・・・く、苦しい・・・。」
有希子:「あ、御免ね。
母さん、懐かしくてつい思いっきり抱きしめちゃった。」
そこで、郡山が二度目の咳払いをする。
有希子:「あ、すみません・・・。
それじゃあ裕一、真面目にやりましょうか。」
真面目にやってなかったのかよ!?
とまぁ、そんなこんなで、ようやく捜査を開始し始めた・・・。












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