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白の武器神 作者:マテリアル

第1章

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武器屋

レイの本性とは…!

12/9
地の文の一部の「私」を「零」もしくは「レイ」に変更しました
詳しくは活動報告へ
街に帰る途中、数体のスライムを屠り、レベルが上がった。ついでにお手本とやり方を見せて、ヨミたちにも出来るか確認した。

『name:レイ
sex:女
age:14
race:神童(武器)
level:3
HP:130/140
MP:30/30
STR:28
AGI:28
VIT:28
DEX:28
INT:28
MND:28
ステータスポイント:0』

『スキル:剣士見習い(レベル1)、槍士見習い(レベル1)、槌士見習い(レベル7)、斧士見習い(レベル1)、盾士見習い(レベル1)、投擲士見習い(レベル1)、弓士見習い(レベル1)、格闘士見習い(レベル6)、武器の使い手(レベル4)、クイックチェンジ(レベル3)』

『控えスキル:無し』

『《スイング》:槌スキルのアーツ。一撃につき攻撃力増加。使用MPはINT依存。再使用まで1分』

『《拳撃》:格闘スキルのアーツ。一撃限り攻撃力倍加。使用MPはINT依存。再使用まで2分』

ステータスポイントを平均に割り振り、格闘スキルと槌スキルが5を超えたことによりアーツを獲得した。

槌士の《スイング》は、横向きに120度くらい振るスキルで、試してみたところスライムだと確実にオーバーキルだということだけわかった。

格闘士の《拳撃》は、オーラを纏ったパンチで、普通のパンチよりかなり威力が高かった。格闘スキルは手数で攻めるスキルだから、スライムを倒すのに上手く当てれた時でも二発はかかるのに、《拳撃》一発が掠っただけでスライムが弾け飛んだ。

盾について、コリンから少し教わった。盾スキルは、なくても盾は装備出来るし、それで覚えるアーツは挑発などしか判明していなくて、取っている人は少ないようだ。

なんでも、βのときに防衛クエストで盾持ちを全面に並べたら、盾の耐久値が切れてヒビが入った状態になり、まともに捌けなくなって壊滅したそうな。

盾重視で戦うと凄いプレイヤースキルが必要になる。また、耐久値がガンガン減るので整備が必要になり、金欠になるという有様で大半の人が心が折れたらしい。

それでも意地で続ける人はいたらしいが、盾のスキルは他のスキルと比べ上がりにくく、余りアーツが判明していない。

ヒビが入るというのは、耐久値が減少し完全破壊寸前ということ。完全→ヒビ入り→破壊、という三段階に分かれており、それぞれの武器•盾•鎧に設定されている耐久値がゼロになると、ヒビ入りになる。
ヒビが入ると、防御力•攻撃力が大幅に減少し、見た目にもヒビが入ったように見える。耐久値は一律5になり、数回攻撃を受けると完全に破壊され、再生は不可能だ。

普通はヒビが入る前に耐久値を回復させるのだが、そのときは絶対数が少ない鍛冶屋がフルで動員されて、それでも間に合わず前線に配備、貫通力の高いモンスターの突撃を食らって総崩れになったらしい。

だから、盾は不遇スキルと言われているし、野良パーティーにも入れてもらえない。

本当に、《神童》が当たっていなかったら、私のゲームライフ詰んでいたかも。《神童》様様だよ。


クレアシオンに着き、大きな門をくぐる。門に繋がる大通りには人が溢れていた。一時間ほど外に出ていただけなのに、出て行った時の倍以上の人が歩いている。

「ここからは、私が案内するね!」
「よろしくね。できれば最短ルートでお願い。この人混みの中を歩き回りたくないよ…」
「任せて!裏道を通るから、しっかりついてきてね!」

コリンは、レイ達を先導するように歩き、少し行ったところにあった細い道をするすると通り抜けて行く。

改めて見ても、本当によく作り込んであるなぁ。こんな細い道にすら、手間をかけて作られているようで、まるで現実にいるかのようだ。

細道を抜けると、さっきの大通りに出た。周りを見渡すと、鍛冶屋らしきものや、道具屋のようなもの、得体の知れないおどろおどろしい装飾を施した店などが所狭しと立ち並び、行き交うプレイヤーやNPCでごった返していた。

武器屋を見つけたコリンが、私達の手を引いて大通りに出る。横合いから飛び出して来たレイ達に視線が集まる。
レイは視線を感じ、思わず顔を伏せてしまう。

うぅ、やっぱりきつい。さっさと終わらせて戻りたい…!

「大丈夫?」

レイの顔を覗き込んで、ヨミが心配そうに聞いて来る。

「正直に言って、大丈夫じゃない…」
「じゃあ、さっさと終わらせてしまいましょう」

レイたちは早足で大通りを渡りきり、武器屋の中に入る。ちょうど人がいないタイミングで、店内には、店主しかいなかった。

入り口で立ち止まって、少し息を整える。やっぱり、学校と違って、沢山の視線に晒されるのは辛い。

コリンがNPCの店主に声をかけに行く。

「こんにちは〜」

その声に反応して店主が顔を上げた。

そしてその頭の上でピクピクと動くものをみて、レイは凍りついた。

コリンたちの話し声が耳をすり抜けていく。

「いらっしゃいませ〜」
「盾を二つとハンマーを一つください。鉄のでお願いします」
「はーい。今持ってきますね〜」

ヨミが心配そうに私の顔を見る。

「大丈夫?本当に気分は悪くない?」

レイの口から漏れたのは、小さなつぶやき一つだった。

「……ね…」
「ね?」
「ね…こ…みみ…」

一瞬でヨミの目がジト目になった。

「抑えなさい」
「無理!」
「即答しないで!?」
「あはは〜ネコだ〜ネコだよ〜」
「だから抑えなさいって!」

そのとき、ネコミミが帰ってきた。
ヨミはレイを高速で回れ右させると、小声で言い聞かせるように囁いた。

「とりあえず、いきなりは失礼すぎるわよ!礼儀ってものがあるでしょう!」
「うぅ〜〜!わかったよ!ちゃんと聞いてからにするから!」

コリンがダメだこりゃ、という視線を向けてきていた。

「はい、お持ちしましたよ〜。合計900イルです」

はーい、とコリンがお金を払う。ヨミの分のお金は既にコリンに預けてある。

「ありがとうございました〜」
「またきますね〜」

コリンとヨミが両腕を担いで引きずり、店を出ようとする。

「あぁっ!待って!せめて名前だけでも!」
「あ、そうだった」

レイの声を聞いて、コリンが振り返る。

「すいませんが、お名前をお聞かせください」
「はい〜。クルルと申します。これからもうちの店をよろしくお願いします〜」
「ありがとうございます。えっと、私はコリン、この人がヨミ、そしてこの白いロリがレイです。よろしくお願いします」

そしてそのまま挨拶をして、店を出て行った。
後にはレイの悲痛な声だけが響いた。

「ま、まだあの耳触ってないのに〜!」
ただのネコ好きロリです。
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