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それでもあなたは生きているんだ

作者:癸 那音
ぼくは知らない。
あなたがどんなに苦しいのか、辛いのか。
きっとぼくの想像以上なのでしょう。

ぼくにはわからない。わかりえない。
苦しみを、悲しみを、等身大の痛みを、恐怖を、リアルに感じることはできません。
『辛いですねえ』
なんて言えないし、
『ご愁傷さまです』
なんて他人事にはできない。

あなたの痛みをぼくは知りません。
あなたの苦悩をぼくは知りません。
『死んだ方がマシ』
もしもそう考える方がいらっしゃったら、それだけは口に出さないでください。
考え直してください。
お願いします。これは無力な傍観者の願いです。ぼくはあなたにとって他人です。
だけど、ぼくはあなたが、
ひとりでも多くの命が助かることを、心から祈っています。

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