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神に魅入られた少年と異世界の日常 作者:櫻 紅葉

第一章 ~第二節 『紅蓮の塔』~

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自己紹介

大変遅くなりました…すみません。
「まずは提案した私から行くねっ。私は白百合茜。武器は弓を使うよっ。あと、ヒスイとサンゴもよろしくねっ。」

 そう言って茜は『精霊』を呼び出した。

「「よろしくお願いしますにゃっ(ですの…)。」」

 テーブルの横でペコリとお辞儀をし、『精霊石』に戻っていく。
 御空以外の4人はその状況に少し焦っていたが…

「『精霊』は『覚醒者』にしか見えないらしいから安心して良い。」

 御空がそう言うと4人はほっとした表情を浮かべる。
 御空は『深層世界』で見た茜のステータスを思い返す。

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 《白百合 茜 -15歳-》
 〔ファイント-風-〕
 種族:人
 職業:弓使い/精霊使い
 Lv:22
 HP:280/280
 MP:153/153
 ATK:75
 DEF:105
 AGI:200
 LUK:720

 能力
 【鑑定】【射線表示】

 称号
 《覚醒者》《術者》《火の最上位精霊を従えし者》《風の最上位精霊を従えし者》

 スキル
 弓術[Lv.3] 短剣術[Lv.2] 貫通力上昇[Lv.2]

 固有スキル


 固有魔法
 速度上昇[Lv.2]

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(茜は[AGI]が上昇しやすいんだったな。)

 『ステータス』の上がり方には個人差があり、全ての値が同じように上がる訳ではない。茜の場合は、[AGI]が上がりやすく[ATK]が上がり難い。
 因みに、[LUK]の値が上がっているのは《最上位精霊を従えし者》の効果だ。この『称号』を持つと『精霊の加護』を受けることができる。『加護』は『祝福』の下位互換だ。茜は2人に『加護』で[LUK]を1.5倍ずつ上げて貰ったのだ。

「じゃあ、次は俺がするな。俺は浅葱青治だ。武器は片手剣と盾、両手剣だなっ。俺の『精霊』はカナリアって名前だ。よろしくなっ!」

 青治も精霊を呼び出す。

《宜しくお願い致します。》

 青く輝く翼をふわりと羽ばたかせた後、カナリアは『精霊石』へと戻って行く。

「浅葱君の『精霊』綺麗…」
「本当ね…思わず見惚れてしまったわ…」

 カナリアを見た瑠璃と桜がそんな感想を述べるのを聞いて、青治は嬉しそうに笑みを浮かべる。

(青治の『ステータス』は…)

 御空はそんな青治を横目に見つつ、青治の『ステータス』を思い出していた。

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 《浅葱 青治 -15歳-》
 〔ファイント-地-〕
 種族:人
 職業:重戦士/精霊使い
 Lv:22
 HP:350/350
 MP:82/82
 ATK:120
 DEF:171 +86
 AGI:62
 LUK:600

 能力
 【鑑定】【健康体】

 称号
 《覚醒者》《守護者》《風の精霊帝を従えし者》

 スキル
 剣術[Lv.3] 両手剣術[Lv.2] 盾術[Lv.3]

 固有スキル


 固有魔法
 盾防壁[Lv.2+2] 防御力上昇[Lv.2] 攻撃力上昇[Lv.2]

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 青治も茜と同じように『精霊の加護』で[LUK]を2倍に上げて貰っていて、[HP]と[DEF]が上がりやすい。[DEF]に関しては『称号』で1.5倍になっている。


「次は私がするねぇ。私の名前は白緑若菜。武器は薙刀を使うよ~。」
「薙刀?珍しい武器を使うんだな。」

 若菜の発言に青治が食い付く。

「最初から『固有スキル』としてあったんだよねぇ。王城にも前の『覚醒者』が残したのがあったから薙刀にしたんだ~。でも、訓練用の薙刀は無いから訓練は槍でやってるよ~。」
「なるほどなーっ、『固有スキル』かぁ。」

 『覚醒者』達の中には、最初から武器や職に関する『固有スキル』や『能力』、『称号』を持っている者が多く、多くの者はそれに沿って武器を選んでいる。この場にいる御空以外の面々もそうだった。

「『精霊』の名前はクロハって言うんだ~。よろしくねぇ。」
「クロハです。宜しくお願いします。」

 若菜の『精霊』は、燕尾服を着た黒髪で赤い瞳を持つイケメンだった。

「悪魔族かっ!格好良いなぁ…」
「そうだよ~。クロハは吸血鬼なんだ~。でも、血を飲まなくても生きていけるし、太陽もニンニクも大丈夫みたいだけどねぇ。」
「へぇーっ。」
「格好良かったわね。」
「イケメンだったねっ。」
「なんか…凄いね…」

 4人が若菜の説明に様々な反応を示す中、御空は若菜の『ステータス』を思い出す。

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 《白緑 若菜 -15歳-》
 〔ジェイド〕
 種族:人
 職業:槍使い/精霊使い
 Lv:26
 HP:550/550
 MP:270/270
 ATK:260
 DEF:260
 AGI:550
 LUK:800

 能力
 【鑑定】【見切り】

 称号
 《覚醒者》《ジェイドの加護を受けし者》《先導者》《闇の精霊皇の主》

 スキル
 槍術[Lv.5]

 固有スキル
 薙刀術[Lv.5]

 固有魔法
 加速[Lv.4+4] 筋力増加[Lv.2+4] 防御増加[Lv.3+4]

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(白緑はAGI特化だったな。)

 先程の青治の『固有魔法』にもあったが、若菜の『固有魔法』にプラス値があるのは『称号』の効果だ。
 若菜の『ステータス』はAGIがずば抜けて高く、後はバランスが良い感じになっている。

「じゃあ次は私…かな。私は月代瑠璃です。武器…というよりは、回復魔法を使うので杖を使っています。『精霊』はナタネって名前です。」
《よろしくお願いします~。》

 瑠璃の『精霊』は、4本の尻尾がふわりふわりと揺れる大きい狐だった。…となると危ない子がいる。

「も…もふもふ…」

 ナタネはすぐに『精霊石』に戻っていったので事件は起こらなかったが、茜は悶えていた。

「今度向こうでもふもふして良いですよ。」
「ほんと?ありがとーっ!」

 瑠璃からナタネをもふもふする許可を得た茜はご機嫌になった。横で青治が茜を落ち着かせている。そんな光景はスルーして、御空は瑠璃の『ステータス』を思い返す。

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 《月代 瑠璃 -15歳-》
 〔アズール〕
 種族:人
 職業:魔術師/精霊使い
 Lv:26
 HP:450/450
 MP:570/570
 ATK:209
 DEF:259
 AGI:218
 LUK:820

 能力
 【鑑定】【援護】

 称号
 《覚醒者》《アズールの加護を受けし者》《聖女》《光の精霊皇の主》

 スキル
 杖術[Lv.3]

 固有スキル


 固有魔法
 聖域[Lv.1+2] ヒール[Lv.3+2]

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 瑠璃の『ステータス』は[MP]がずば抜けて高く、他は少し低めになっている。完全な後衛型だ。

「次は私ね。私は海棠桜。武器は細剣…レイピアを使うわ。『精霊』はハクランって名前よ。」
《ヨロシク。》
「かっけぇ…」

 今度は青治が桜の『精霊』--僅かに青みを帯びた白虎を見て目を輝かせている。

《ありがとよ。》

 白虎はそう言って『精霊石』に戻っていった。
 御空も男子である。ハク格好良さに思わず意識を奪われていたが、はっとして桜の『ステータス』を思い返す。

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 《海棠 桜 -15歳-》
 〔スカーレット〕
 種族:人
 職業:剣士/精霊使い
 Lv:26
 HP:650/650
 MP:230/230
 ATK:260 +130
 DEF:275
 AGI:330
 LUK:800

 能力
 【鑑定】【神速】

 称号
 《覚醒者》《スカーレットの加護を受けし者》《剣豪》《水の精霊皇の主》

 スキル
 剣術[Lv.5+2]

 固有スキル
 細剣術[Lv.5+2]

 固有魔法
 加速[Lv.4] 探索[Lv.4]

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 桜は[HP]が高く[MP]と[DEF]が低めだ。[ATK]は『称号』で1.5倍になっている。
 因みに桜、瑠璃、若菜は『精霊の祝福』で『スキル』『固有スキル』『固有魔法』の成長速度を1.5倍にして貰っているようだ。
 御空は3人の『ステータス』を思い返して…

(相変わらず値が異常だな…)

 と思っていた。
 青治や茜も、『深層世界』の平均に比べればかなり異常な値で、『覚醒者』の中でも高い方だ。そんな2人を[Lv]が少し高いとは言え、低いもので倍、高いものだと5倍近く上回る『ステータス』を持つ3人に対して御空は「人間じゃないのでは?」と考えていた。

--ブーメランである。

 御空の『ステータス』は現在この様になっている。

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 《烏羽 御空 -15歳-》
 〔ダイヤモンド〕
 種族:人
 職業:旅人
 Lv:13
 HP:150/150 (500/500)
 MP:40/40 (550/550)
 ATK:50 (310)
 DFE:50 (219)
 AGI:50 (316)
 LUK:200 (1200)

 能力
 【鑑定[調査]】[偽装][魔力操作][魔力察知][完全記憶][限界突破]

 称号
 《覚醒者》《空想家》〈闇の精霊神の主〉〈光の精霊神の主〉〈アイリスの加護を受けし者〉

 スキル
 剣術[Lv.5] (隠密[Lv.5]) (念話[Lv.4])

 固有スキル
 二刀流[Lv.4] (魔力制圧[Lv.1])

 固有魔法
 (虚無庫[Lv.Max]) (身体強化[Lv.5]) (防音結界[Lv.5]) (魔錬成 [Lv.1]) (浮遊[Lv.4])

 ※()や括弧の線が細いものは【偽装】が施されているもの。

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 完全にブーメランである。
 訓練でいくつか新しい『魔法』などを得ている御空だが、大きな変化は…

--【制御】を外したことである。

 理由は、『称号』による『ステータス』値の5倍は[Lv.1]の時の値--『基礎値』が5倍になるだけであると分かったからだ。その為、【制御】の必要性を感じなくなった御空は、自身の力のコントロールの為にも【制御】を外したのだ。
 因みに、四極の3人も同じような『称号』を持っていて、桜は[HP]、瑠璃が[MP]、若菜が[AGI]が5倍になっていて、それ以外は3倍というものである。

 閑話休題

 御空は【制御】を完全に外したことでまた1歩、規格外への道へと足を踏み入れた。…本人は気付いていない。
 そんな御空がぼーっとしていると…

「最後、お前だぞ。」
「…ん?ああ。」

 青治に声を掛けられ、まだ自己紹介をしていなかった事を思い出す御空。

「俺は烏羽御空。武器は剣だ。宜しく。」
「…えっと…烏羽君の『精霊』は?」

 さらっと自己紹介をして「終わった。」という様子の御空に桜が尋ねる。

「あぁ、『魔力』不足で実体化できないんだ。すまないな。」
「…あ、そうだったのね。ごめんなさ--」
「ねぇねぇ、御空君本当に『精霊召喚』できたの~?」

 桜が謝るのを遮って茜が御空にそう問う。その問いに、御空は少し驚いたが、表情には出さず冷静に対応をする。

「…どういう事だ?」
「ごめんねぇ。失礼なのは分かってるんだけど…御空君『精霊石』持っている様に見えないから~。」

 そう言う若菜は自分のネックレスを見せる。因みに、桜はブレスレット、瑠璃は髪止めとして『精霊石』を身に付けている。
 御空はイヤリングなのだが、髪が少し長めなのと量とで上手く隠れていて見えないのだ。
 若菜の言葉に少し悩んだ御空は…

「…ああ、そうだ。俺は召喚できなかった。だが、無能だと判断されて城を追い出されたら困る。だから『実体化』できないという事にしていたんだ。…黙っておいてくれるか?」

 適当に嘘を並べることにした。本人も内心、ここまでペラペラと嘘を吐ける自身に呆れている。
 だが、同情を誘うような御空の嘘は効果的だった様だ。

「そっかぁ…ごめんねぇ。誰にも言わないから安心して~。」
「そうだったのね…私も黙っておくわ。」
「…私も…誰にも言いません。」

 若菜だけでなく、桜と瑠璃も納得してくれたようだ。

「…ありがとう。」

 御空はお礼を言ったが、思わぬ成果を得て笑みを堪えるのに必死だった。
 その後、ファミレスを出た3人は近くの広場で数時間『深層世界』の事や個人の事について話し、18時に解散した。

(向こうで話そうと思えばいくらでも話せるだろ…)

 御空は終始そんな事を思っていたが、口には出さなかった。
お読み頂きありがとうございましたっ。
6人分の現在のステータスを公開しました。

作「御空の[LUK]下げました。」
御「へぇ。何で?」
作「…計算したらあまりにも桁外れな数値になる事が分かったからです。」
御「要は、計画ミスか。」
作「…はい、そうです。」
と言うことで、前話にも追記で書いていますが、御空の[LUK]を2000→1200にしました。

[Lv]アップによるステータスの上昇値はちゃんと個人に合わせて計算していますっ。そこに訓練分を +α しています。

評価、感想、レビュー是非是非お願いしますっ。
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