挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
【完結絶対保証】ロシアンルーレットで異世界へ行ったら頭脳派の魔法使いになっていた件【三部作:完結】 作者:日比野庵

第三部:フォーの迷宮編

156/200

18-156.作戦

 
「ソラリス、リム、エルテ、今夜は此処で野宿だ。一応バリアを張ってみたが、一晩保つか分からない。俺が寝た途端に消えてしまわなければいいんだが……」
「そんなの見張りを立てて、代わりばんこに寝ればいいだけさ。ヒロ、お前が寝ている間は、あたいが起きててやるよ」
「そうだな。すまないが、そうしてくれるか」

 ソラリスは、ヒロの頼みになんてことねぇよと手を広げる。

「じゃあ、寝る前に明日の事を確認しておきたい。エルテ、地図を出して貰えるかな」
「はい」

 エルテが、目的地であるフォーの迷宮の地図を広げる。頭上からリムが精霊魔法で生み出した光の珠が一つ、まるで意志でも持っているかのように、すうっと地図の真上に動いた。リムがそうしたのだろうか。だがエルテは意にも介さず、初めてよろしいですかとばかりヒロに視線を投げてから説明を始めた。

「記録によれば、フォーの迷宮は、元々リーファ神殿だったそうです。バスティーユ山の麓に立てられた二層の建物が入り口になります。中央にホールがあって、両脇には二階へ上がる階段がひとつずつ。二階には小部屋がいくつかあります。建物内部の構造はウオバルのリーファ神殿とそう変わらないですわ」
「これの何処が迷宮(ダンジョン)なんだ?」
「奥に隠し通路があるのさ」

 ヒロの質問にソラリスが答える。エルテが軽く頷いてから続ける。

「ソラリスさんの仰るとおりですわ。ホールの隅に奥へと続く隠し扉が発見されました。何十年も昔の話だと聞いています。当時は多くの冒険者がお宝目当てに探索に行ったそうです。ですけれど、探索は難航を極めました。隠し通路は中で幾本にも分かれている上に、一度に何人も入ると壁や床が崩れてしまうのです」
「それで未攻略なのかい?」
「はい。迷宮内部が崩れてしまうのは、古い時代のもので脆くなっているからだという人もいれば、外部からの進入を防ぐ防御結界を張っているからだという人もいます。確かなところは分かりません。それに崩れた壁の中から新たな通路が見つかることもあって、まだ全貌が分かってないのです」
「そんな迷宮なら、冒険者が小規模のパーティを組んでいくらでも探索に行きそうなものだがな……」

 ヒロは呟くように言った。誰に聞かせるという積もりもなかったのだが、ソラリスがその言葉を聞き逃さなかった。

「昔はそうだったよ、ヒロ。前にも説明したろ、モンスターの住処になっちまったって」
「あぁ、そういっていたな」
「迷宮ん中でモンスターと闘ったら、下手すりゃ壁か天井が崩れて生き埋めさ。そうなったら最後、ゆっくりとマナ吸引(エナジードレイン)されてお陀仏さ。そんなとこにわざわざ足を運ぶ奴はいねぇよ。だからほったらかしにされてきたのさ」
「そうか、一筋縄ではいきそうにないな」
「あたいも最初、お前(ヒロ)からフォーの迷宮の話を聞かされたときには、そう思ったよ。石板の写しと地図がなけりゃ来ようとは思わなかったさ」

 ソラリスは目の前の地図を指でトントンと叩いてみせた。

「それで、ギルドであんなクエストを?」

 ヒロはウオバルを出発する前、ソラリスが冒険者ギルドで十日経っても戻ってこなかったら捜索隊を出すようにクエストを出したことを指摘した。

「そうさ。万一を考えてのことさ。もちろん生き埋めなんかならないほうがずっといいけどね」
「じゃあモンスターとの戦闘は避けたほうがよさそうだな」
「でも、一度も戦闘しないで済ますことは出来ないよ。それは覚悟するしかないね」
「分かった。そうしよう。エルテ、続けてくれないか?」
「はい。では、隠し通路を抜けた迷宮の第一階層ですが……」

 エルテはヒロの視線を受け止めると、目の前の地図を指でなぞった。

●新連載はじめました!

「絶対無敵の聖剣使いが三千世界を救います」(旧題:覚醒した俺は世界最強の聖剣使いになったようです)
※リンクを張っていますので、上記をクリックしていただければ直接飛びます。 URLはこちらhttp://ncode.syosetu.com/n2085ed/

本編の八千年前の物語。レーベの秘宝に纏わる秘密・背景が明らかに!
こちらもよろしくお願いいたします

script?guid=on俺Tueee.Net! Ψ(`∀´)Ψ
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ