挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
【完結絶対保証】ロシアンルーレットで異世界へ行ったら頭脳派の魔法使いになっていた件【三部作:完結】 作者:日比野庵

第三部:フォーの迷宮編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

135/200

16-135.あたいが聞きたいのは本気で冒険者をやる気があるかってことさ

 
「えぇ、是非とも」

 ソラリスのリクエストは半ば命令口調だったが、エルテは動じることなく応じる。懐から筒型に丸めた羊皮紙を取り出し、ソラリスに渡した。

「あんがとよ」

 ソラリスは、両手で羊皮紙を広げると、端から端まで隈無く目を落とした。その視線は鋭く、ほんの僅かな瑕疵も見逃さないだろうと思われた。

 ソラリスはこの話に乗り気ではなかったし、石板の写しにしても、恐らく信じていないのだろう。今、地図を確認するのは、偽物なのかどうかその真贋を見極める為であって、単に駄目押しの確認をしているだけなのだ。そうヒロは思った。

 だが、もしエルテが入手したこの地図が本物だったとしたら……。ヒロは息を詰めて、ソラリスを見つめた。

「……ヒロ、一つ確認しておきたいんだけどよ。お前は当面此処(ウオバル)で生活基盤を確立するのが目的だと言ってたよな。冒険者は仮の仕事でいつまでもやる積もりはないって」

 大分経って、エルテの地図を一通り点検したソラリスは、燃えるような紅い前髪が目に掛かるのを手で掻き上げると、ヒロに質問する。

「理想を言えばそうだが、ここで仕事を見つけるのはそう簡単じゃないことも分かっている。だから冒険者としてのスキルも上げておきたい。君に剣術を教えて欲しいとお願いしたのもその為だと言ったはずだが……」
「そんな事は分かってる。あたいが聞きたいのは本気で冒険者をやる気があるかってことさ。お前にその気があるなら、あたいは協力する。なければ、この話はこれで終わりだ」

 ソラリスは真紅の瞳をヒロに向けた。彼女(ソラリス)の瞳の奥には強い意志の光が宿っていた。それは、初めてウオバルに来た夜、酒場で冒険者になるようヒロに説いたときと同じ輝きだった。

「……」

 ヒロは突然の問いに戸惑った。今は、エルテからの依頼(クエスト)を受けるかどうかの話の筈。だが、ソラリスはそんな事には目もくれず本気で冒険者になる気があるのかと問い掛けた。どういう意図があるのか。ヒロはソラリスの真意を測りかねた。

「ここから先は、本気の仕事になるぜ。生半可な気持ちじゃやっていけないよ。その気がないなら行かないほうが身のためだ。命を無くしてからじゃ遅いからな」

 ヒロの戸惑いを見て取ったのか、ソラリスは理由を説明した。これまでのクエストとは()()が違う。彼女の顔にはそう書いてあった。

「……そんなに危険なのか?」
「どうなんだ? ヒロ」

 ソラリスはヒロの質問に答えずに、自分の質問に対する答えを求めた。彼女(ソラリス)の瞳は真剣だ。生半可な気持ちじゃやっていけないという彼女の言葉がヒロの胸に突き刺さる。それは覚悟を決めろということを意味していた。

●新連載はじめました!

「絶対無敵の聖剣使いが三千世界を救います」(旧題:覚醒した俺は世界最強の聖剣使いになったようです)
※リンクを張っていますので、上記をクリックしていただければ直接飛びます。 URLはこちらhttp://ncode.syosetu.com/n2085ed/

本編の八千年前の物語。レーベの秘宝に纏わる秘密・背景が明らかに!
こちらもよろしくお願いいたします

script?guid=on俺Tueee.Net! Ψ(`∀´)Ψ
こちらもどうぞ。ボーイミーツガールな恋愛SFファンタジー学園物語! 「異世界の彼女が僕の心を覗き込む」
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ