今回はお人よしの親友、拾われた中学生、探偵女子大学生が出てきます。
第四話 アパートの住人が愉快ですので錯乱
:ツムジ視点:
説教が終わって数分後、フリスと詩得は反省しているようでお互いにちゃんと誤った。
今現在は丁度二人が謝り、仲直りしたところ。
俺とルーノはお互いに隣にたって二人が握手をしているのを見ていた。
その光景が微笑ましくてルーノと一緒に頬が緩んでしまった。
「あ〜あ、ドアが壊れちゃっている」
と少年の声が玄関のほうから聞こえた。
「多分詩得ちゃんだと思うわ」
と今度は龍守さんの声が聞こえる。
「黒マフラーのお兄ちゃん居るー?」
と今度は幼い少女の声が聞こえた。
ぞろぞろと玄関から三人の人間がリビングへと入ってくる。
最初にやってきたのは少年で整った顔立ち、黒のショートヘヤーで目の色が茶色。俺と同じ学生服を着て部屋の中をうかがいながら部屋をきょろきょろ見ている。身長は170ぐらい。
次に入ってきたのは白の半そでのシャツとジーパンをきた少女が入ってくる。
顔は幼く、身長は百五十ちょっとしかない。大きな黄色の瞳に青みのかった胸の辺りまで伸びたストレートの髪。少年の後ろからとことこと付いて行っている。
その後に龍守さんが入ってきた。
俺は「来たんだ」と呟いて三人を手招く。
三人は気づいて俺のほうに歩み寄ってくる。少年が眉をしかめ「全然元気そうだね」という。
「ほっとけ」と頭をかきながら答え、握手をしている詩得とフリスの二人も呼ぶ。
「まぁ全員集合という事で、こっちが今日から居候するフリスとルーノ」
紹介された二人は頭をぺこりと下げる。
それに答えるように少女と少年が頭を下げて「「こちらこそ」」と言う。
龍守さんは「ほぅ、女の子だったとわね。亡霊騎士君も隅に置けないわね」とか呟いていた。俺はあえて聴こえなかった事にする。
フリスとルーノが頭を上げると少し遅れて少年と少女が頭を上げて自己紹介を始めた。
「僕の名前は大瀬良光斗。旋風と同じ高校二年生なんだ。よろしく」
大瀬良光斗。201号室の住人でこいつも一人暮らし。小学校からの腐れ縁で俺がここのアパートに引っ越して数日後には引っ越してきた。こいつの両親と俺の両親は仲がよく俺が一人暮らしをすると聞いた光斗の両親が「旋風君も行くなら光斗も行って来たら?」という理不尽な理由でやってきた。可哀想な奴だ。ちなみに言うとこいつも俺と同じく荒れていた時期があり、二つ名を『沈黙信号』。だが、お人好しすぎる。
「私、才無佐瑠雨。中学二年生です♪よろしく♪」
才無佐瑠雨。202号室の住人。彼女も一人暮らしで訳有りの少女。両親は実のところ居ない。俺がしばらくこのアパートに住んでなれてきたところに彼女が川の近く出で途方にくれていたのを見つけた。家がないらしく一応助けて、行くあても無いのでこのアパートで住まわせる事にした。保護者は龍守さんとなっており、家賃も出しているらしい。中学校も龍守さんが保護者となっている。
「あたしは岳倉詩得。ここの大家をしているわ。さっきはごめんね」
と詩得が頭を下げる。
それを見た二人が詩得の頭を上げさせようと「あ、大丈夫ですから!」とか、「き、気にしていないから頭を上げてくれ」と説得する。詩得も納得したようで「ありがとう」と言って頭を上げて笑みを浮かべた。
「最後に龍守音色ね。音色と気軽に呼んでいいから。よろしくね」
と微笑みながら言う。
さすが大人の女性だ。雰囲気がこの中で一番まとものような気がする。
「で、龍守さん。パーティーって何をするんですか?」
すると光斗が手に持っていたビニール袋を俺に渡して「すき焼きするんだって」といった。
袋の中身は確かに牛肉が入っていた。しかも、結構高そう。これは多分龍守さんが買ってきたんだろう。ところで、他の材料は?
「亡霊騎士君。ちょっと悪いんだけどお肉買っちゃったら野菜とか買えなくなっちゃって・・・・・・・・・だから野菜とか豆腐とかは」
「俺の冷蔵庫からさようなら?」
「そう言うことね」「そういう事だよ」「そうだねー♪」
がくっと首を下げてうなだれる。
俺の冷蔵庫には一日一日大事に食べなければならない材料たちがあるがそろそろ買い物に行かなければならないのだが、買い物に行くのが面倒なので少しずつ食べていたのにここで全て消えてしまいそうだ。と、なると明日は買い物決定だなこりゃ・・・・・・・・・・
「まぁそう落ち込まないで黒マフラーのお兄ちゃん。早く用意して食べよう」
「ああ、わかったよ瑠雨」
マフラーを脱いで台所に行く。
もらった牛肉と冷蔵庫から野菜と豆腐、きのこにうどんなどなどを取り出して料理の準備をする。
その間にフリスとルーノは四人が座れるテーブルじゃ入れないので畳の部屋のほうにちゃぶ台を用意してもらう事にした。光斗と瑠雨、詩得と龍守さんは二人と何を話そうか考えながら畳の部屋に入っていった。
その間俺はせっせとすき焼き作りに専念することにした。
野菜と肉と豆腐と適度な大きさに切ってボールに入れていく。
すき焼き用の鉄板に醤油などを入れて割りしたを作る。タレのような奴だ。
すると襖が開く音がして龍守さんが出てきて俺の隣に立つ。
白菜を切るのをやめて「どうかしましたか?」と聞いてみる。
「亡霊騎士君。君はあの子達をどこから連れてきたのかな?」
一瞬その質問に戸惑ってしまう。
まずい・・・・・・・・・・テスト中に落ちてきましたテヘ♪なんて言っても「本当のことを言わないと殺るよ?」とか言われそう。いや、龍守さんならやりかねない。
「えっと・・・・・・・・・・・その拾いました」
「なわけ無いでしょう?」
「おっしゃる通りで」
ちくしょー!
今、自分の発想力の無さを恨んだ!
拾えるわけ無いだろ!人を拾った事なんて一回しかない!(瑠雨を拾いました)
あ、いや、拾った事があるなら別に嘘って思うわけ無いよな?
「何でそう思うんですか?」
「目よ」
「目?」
俺は聞き和えして龍守さんの顔を眉をひそめながら言う。
「あのね、人間の目は何をどうしても”二色”には分かれないの。フリスちゃんの目は右目は水色、左目は黄緑色になっているわ。それは『この世界では不可能』なの。人間の遺伝子組み替えで目の色を帰ることはできるけどああも上手く別れる事なんて無いの。それなのに彼女は分かれている。この言葉の意味がわかるわよね?」
俺は龍守さんから目をそらして白菜を切り始める。
テンポ良く、シャク、シャクと音しか聞こえず、龍守さんはしゃべらない。
数十秒後。
「『この世界では不可能』なら『この世界じゃない世界』ならどかしら」
その瞬間俺は白菜を切る手を止めて龍守さんを見る。
「お見事です。正解ですよ」
「まぁね。伊達に探偵なんてしてないわ」
顔を白菜の方へ戻してまた切り出す。
龍守さんは「このことは黙っとくの?」と聞いてくる。
「いや、話しますよ。あいつ等には。フリスとルーノはこそこそ生きていくには弱すぎる。なら、いっそのこと真実を教える。発想の転換です」
「なるほどね。私は隠しているのかと思ったわ。そこが外れたわね」
そう言って笑うと「後で自分で言うのよ」といって再び襖の向こうへと消えていってしまう。
何も言わず俺は黙々と野菜と肉達を斬る。
「龍守さん」
誰も居ない台所で呟く。
「どうして隠す必要があるんですか?」
俺はどうして龍守さんが俺が二人の事を隠すと思ったんだろうか?
う〜ん、不思議だ。そこまで深く考えないから分からん・・・・・・・・・ま、いっか。
準備もできたので鉄板に火をつけて焼き始める。
その間に棚からコンロを取り出して畳の部屋にもっていく事にした。
光斗「どうも、光斗です」
瑠雨「瑠雨です♪」
光斗「今回は僕達が登場しました」
瑠雨「ところで光斗お兄ちゃん。私不思議に思ったのはなんでお兄ちゃんが沈黙信号って呼ばれていたの?」
光斗「うーん、それはまた別のお話のときにね」
瑠雨「うん、分かった」
作者「ちなみにこの小説には「二つ名」もキーワードになってる」
光斗「僕の沈黙信号や旋風の亡霊騎士見たいな奴?」
作者「そうそう」
瑠雨「私にもあったりする?」
作者「あるある」
光斗「ふーん、で作者さん」
作者「ん?」
光斗「後ろで詩得が金属バットもって立っているんだけど」
作者「はははは、ナンノコトヤラ」
光斗「自分の扱いが気にくわないって」
作者「ソンナコトしりま、嘘です!嘘ですから!死ぬからぁぁぁああああああ!!!」
ブログはじめました『今宵の猫は月を見て鳴く』
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