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新連載!
楽しくやっていこうと思います!
プロローグ その1 錯乱の始まり
:主人公視点:

錯乱(さくらん)・・・・・・・・・・・・感情や思考が混ざり合い混乱する事。

これを錯乱というらしい。
俺は今その状態に近い。

今の状況を説明すると俺の背中には見たこともないお姫様。
後ろには黒の鎧を身につけ、剣や槍など物騒な物を持っている数十人の男達。
そして、俺が必死になって走っているのは授業中、しかも期末テスト中の学校の廊下。

この状況を錯乱、混乱といわず何という!
大体この状況が発生するのがおかしい。
しかもこの状況を生徒や先生達は教室から顔を覗いて見ているだけ。
助けようともしない。
これは人でなしと叫ぶか?
うん。叫ぼう。

「人でなしー!」

「叫ぶ暇があったら走ってください!殺されますよ!」

背中の姫君が俺の頭を叩きながら叫ぶ。
俺は涙目になりながら精一杯走る。
走らないと殺されるといわれれば走るしかない。

廊下を十分以上、走りつづけている。
俺は高校一年生で学校の一階に教室がある。
最初はその一年生の廊下を走って、階段を上り、二年生の二階の廊下を走った。
その後もう一度階段を上り今度は三年生の廊下、三階を走り抜ける。
今度は反対側の階段を下り再び二年生の廊下にたどり着きまた走る。
その繰り返し。
無限ループだ。

「どんどんペースが落ちてます!これじゃ追いつかれます!」

「『ます、ます』五月蝿い!おんぶして逃げてやってんだ!文句をいうな!」

「貴方!怪我をしている女性に五月蝿いとは何ですか!失礼にも程があります」

「また、『ます』って言いやがった。お前は語尾に『ます』をつけるのが趣味なのか!?」

「お前って言いましたね!?わたくしには『フリス・ローデイル・コウトラル・レイール』っという立派な名前があります!それをお前と呼ぶ貴方は信じられません!」

「長い!無駄にお前の名前が長い!つぅかどこの国の名前だ!?ここは日本だぞ!?分かるか?ジャパンだ!しかも、お前日本語べらべらじゃないか!」

「日本語なんて知りません!大体日本なんていう国はありません!」

「日本がないならここはどこなんだよ!?」

「知りません!」

「だから、日本だってば!!!」

俺の背中、つまり今このお姫様をおんぶしている状態で学校中を全力疾走で走っている。
こんなにしゃべって息が苦しくなるのは自業自得だろうか?
いや、俺は悪くない。悪いのはこの背中のお姫様だ。

会った瞬間に「速く走って!」と俺の背中に勝手に乗って俺を走らせたのだ。
無理やりすぎる・・・・・・・・・しかも何で俺なんだ。

俺はちらっと背中のお姫様に目をやる。
右目は透き通るような水色。左目は癒す力がありそうな黄緑色。
身長は俺より小さいので百六十ぐらい。
肌は太陽の光なんて浴びた事のないような白さ。
髪は太陽を思わせるような金の髪。それが背中の辺りまでにストレートに伸びている。
顔は整っており、目は大きく、唇は薄いピンク色。

百人中、百人が絶景の美女と答える。

だが、これだけでは俺はお姫様なんて呼ばない。
普通に美人と呼べば言いのだが格好がおかしすぎる。

雪のように白い肘の辺りまである手触りが抜群の手袋。
それと対照的な髪と同様の漆黒の肩が露出したドレス。
首には三センチほどの大きさの赤いひし形の宝石のような物をかけている。

これを姫と呼ばず、なんと呼ぶ。

「何をジロジロ見ているんです?は、恥ずかしいんですけど」

「あ、わりぃ」

俺は顔を前方へ移す。
丁度階段に差し掛かった。
ここが何階かというのは分からない。
俺は勘で階段を下りていく。

ここが最上階の四階で上は立ち入り禁止の屋上だったら嫌だし。
というか、その時点でゲームオーバーだ。

階段を下りる途中、追いかけてくる男の一人が怒鳴るのが聞こえた。

「そこのお前!止まれといっているだろ!姫を渡せば危害を加えない!」

「絶対に嘘だ・・・・・・」

俺は呟き男達を無視する。
だが、もう一度怒鳴られたので後ろを少し振り向いた。

男達の格好は頭にはよく、RPGなどに出てくる兵士の装備だ。
その代わり色が銀色ではなく黒。
正確に言うと少し赤が混じっているような色だ。
しかしRPGの兵士とは違い完全装備。肌が全然でていない。
腕も胴も脚も顔も全く見えない。
下手したら鎧だけが動いているように見える。

俺は何も考えず無我の気持ちでこの状況を乗り切ろうと考えた。
そうだ。ようく考えてみればこれは夢なんじゃないのか?テストが早く終わって俺が無意識に寝てしまったんだ。うん。そうだ。

そうじゃないと俺が困る!

「何時まで後ろを向いているんですか!?前!前見てください!階段ですって!」

前を向くとそこはもう階段。俺はこけそうになりながら華麗なステップで階段を下りる。
いやー、十点、十点、十点の満点だなこりゃ。

「何止まってポーズ決めてるんですか!?捕まりますって!!」

「お、おおお!忘れてた!」

俺は再び後ろを向いて男達を確認する。
何にもかわってなければ、男達はペースを落とそうとしない。

再び前を向いて溜息をつく。
くっそ、夢なのにどうしてこんなに疲れなきゃいけないんだよ。
大体これは夢なのかが疑わしい。

「おい、お前」

「また、お前って・・・・・」

「どうでもいいから俺の頭本気で殴ってみ」

「どうしてですか?」

「いや、・・・・・・何となく」

「分かりました」

そして俺の頭に姫様の渾身のチョップが炸裂する。
俺の頭の中にはスコーンと言う効果音と、殴られた時に感じるあのクラクラ感が襲ってきた。
首をうなだれながら走る。

やっぱ夢じゃねー・・・・・・・・・・・・・

頭の中はやっぱり錯乱状態。
夢じゃないのに何でこんな事になっているのかという気持ちと、もしかして、夢でも叩かれた時は痛いって思うんじゃないのか?というどうでもいいような気持ちと、今日の昼飯はやっぱ売店で名物のたくあん入りアンパンでも喰うかというまたまたどうでもいい気持ちが混ざり合っていた。

最初の一つ目は良かったが最後の二つ目から壊れてきた。
チョップくらった時に頭のネジでも落としたか?

するとまた頭にスコーンという効果音とクラクラ感が襲ってきた。

「ってオイ!何でまた俺の頭にチョップしてんだよ!?」

「え?だって何も反応がなかったからもう一回やってほしいのかと・・・・・・・?」

「なわけあるか!?俺はMじゃない!マゾじゃない!」

「何ですか?Mって?」

「お前はもうしゃべるのを禁ずる!!」

俺は叫びながら学校を駆け巡る。
頭の思考も駆け巡る。

めぐる〜めぐる〜俺に今取り付いているのは〜

「疫病神と死神だぁぁぁ!!!コンチクショウウウウウウゥゥゥゥゥ!!!」

「叫ぶ暇があったら走る!」

「しゃべるの厳禁!!」

やっぱ死亡フラグ立ちまくりだこりゃ・・・・・・・・
あ〜俺の人生ってここでゲームオーバー?
それともコンテニューある?

どの道バットエンドには変わりないと思うんだけど・・・・・・・

俺は少し走る速度を上げて追いつかれないようにとふんばってみる。
姫様はそんな俺の肩を叩く。

「なんだよ?」

俺は後ろを向かずに真正面を向いたまま答える。
そんな俺に不満を持ったのかまた俺の頭にチョップをかますお姫様。

「っつ・・・・・・・いてー!!何しやがる!?」

「あ、何となくです」

何となくで俺ぶっ叩かれた?
それは理不尽だと思うんだけど!?

「その、貴方の名前を教えてほしいと・・・・・・・・」

「いや、俺は名乗らん」

「・・・・・・・・・名前がないとか?」

「あるから!?それよりちょっと失礼だろ!!」

「まぁそんなに怒らなくても・・・・・・・・・・それでなんで名乗らないんですか?」

「簡単だ」

俺はふぅとため息をついて顔を下に向けたが、もう一度顔を真正面に向けて答えた。

「もう!これ以上無駄にしゃべると体力が減りすぎて走れなくなるんだよおおおぉぉぉぉぉ!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・あ、そうですか」

「そこはツッコもう!!」

でも、これ以上無駄にしゃべったら本当にばてて走れなくなってしまう。
ここまで逃げたんだ。俺は諦める事と、負ける事と、ゆで卵が嫌いなんだよ。
え?最後のは関係ない?いや、俺にはとても重大な事なんだよ。実は作者も嫌いだったり・・・・・・・っと話しがずれた。どこからだっけ?ああ、走れなくなってしまうというところからか。いやー、マジで死にそうです。

後ろから男たちの声が聞こえる。
俺は深く考えずに走り、どうしてこんな事になってしまったのか、思い出してみることにした。
作者「いいぇーい!新連載!」

旋風「ども」

作者「そういや、お前名前出てないよな」

旋風「いや、別にここで出ているから良いんだけど」

作者「予定では次の次に出る!」

旋風「全言撤回!扱いが酷い!」
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