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書評「ユキ日記!」(国後旺著)
作:ごはんライス


 「小説家になろう」に発表された国後旺先生の最新短編「ユキ日記!」はオレの中ではひさびさのヒットだった。メロ先生以来だ。
 ネタばれするので内容はあまり言えないが、主人公のユキちゃんがかわいいということが一つ。オレ、ロリコンなんでね。すごくかわいく描けていて、もう勃起してしもうた。
 そして、もう一つはシュールな内容。くそ。詳しく書けんのがイライラするな。あと、文体もけっこう実験的で、子供の書き間違いという設定なので誤字が山ほど出てくる。
 はっきり言って苦手な人は読みにくいだろう。しかし、すごく工夫して書かれてあるので、オレ的にはすごく読みやすかった。こういうビックリ的な玉手箱のような文体は好きだ。工夫が隅々まで行き届いている。
 しかし、なによりいいと思ったのは、ユキちゃんのかわいらしさと実験的な文体・シュールな内容がうまくマッチしとるとこやな。
 これ片方だけだとコケとると思うねん。ユキちゃんのかわいらしさだけだとなんか物足りないし、かといって、シュール・実験だけだと読者が置いてけぼりにされてしまう。
 両者が融合してるのでオレ的にはよかったです。
 これは自分が作品を書く上でも参考になる。やはり、「自分が書きたいものが書きたい!」とか「人々に認められたい!」とか、そういう両方を求める心というのは誰にでもある。実に虫がいい。
 しかし、虫がよかろうが何だろうが、現実に、この二つの心はケンカしつつ、自分の中に常に共存している。
 そりゃうまく行ってるときはいい。やはり自分を面白がらせることもできんのに人を面白がらせることなんてできんわけだから、自分がゲラゲラ笑って書いた作品を読者が読んでまたゲラゲラ笑うってのはこれはもう一つの理想型だ。
 しかし、うまくいかんことの方が多い。自分がゲラゲラ笑いながら書いた作品は大体暴走しすぎて読者を置いてけぼりにしてしまうことが多い。
 これじゃいかん、と思い読者におもねった作品を書けば退屈なものが出来上がり、またコケる。
 なかなかうまくいかん。
 その点、奥田民生はすごい。己のポリシーを貫きながらも人気がある。
 最新シングル「無限の風」なんてあれはまさにそれだ。曲も録音も先鋭的で独創的でありながら、すごくキャッチーだ。リスナーを置いてけぼりにしてないし、民生のスピリットも捻じ曲げてない。ストレートに出してる。
 それどころか、人々にやる気というか勇気を与えちゃったりしている。
 まぁ、民生の音楽に力があるといえばそれまでなのだが、しかし、その力とは何なのかというのがさっぱりわからなかったりする。
 研究したい。なぜ民生は我が道を突き進みながら人々に勇気を与えているのかを。(了)














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