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君から奪ったもの
作:ERIKA



10.親友の決意


もう、和葉には服部君のことは言うたらあかんのや。

本気なんやもん、和葉。

もし、あたしがしつこく言うて、また思い出して無理して服部君とおらんとあかんくなるんや。



「でもなぁ・・・でもな、和葉・・・あたしは・・・」





「ゆり。」



ゆりがまた流れてきた涙をそのまま床に落として歩いていたら、最近彼氏になった市川勇樹が立っていた。

「・・・・勇樹、・・・和葉が・・・・和葉が・・・・」

なぜ泣いているのかわかっている勇樹は、ゆりを抱きしめる。

「遠山、ほんまどないしたんや?・・・ほんまに服部のこと・・もうええんやろか?」

「・・・・和葉、本気・・なんや・・・・きっぱりと諦めてんのや・・・そんなもんやないよね?」

「あぁ、そうやな。・・・遠山がどんだけ服部のこと見てたんか、・・みんな知っとる。」


言っていいか迷ったけど、勇樹になら、
「・・・服部君以外の人・・・好きになり始めてんのや・・・」

「・・・・ほんまか!?」

「ほんまや!!和葉・・・本気なんや!!」



「ほんま、アホやなぁ・・・アホや・・服部。」



いくら親友でも、人の恋愛の相手を強制することはできない。
でも、この二人が違う人を選ぶ姿なんて、想像できなくて、したくなかった。

こんなこと言っていいのかわからないが、二人が応援したい相手ではなかった。




平次とはずっと親友の勇樹は、放課後まで悩んでいた。

(このこと・・・・服部に・・・言うべきなんやろか・・・)

実は、ずっと前から勇樹はわかっていた。
誰を見ていたのか。
でも、本人はそれを当然だと思っているだろう。
気づけば傍にずっといた相手だったから。
憎まれ口を叩いている時だって、どんな顔で見てたか知らないだろう。

周りから二人のことを冷やかされることを、一番嫌っていた。

その子が隣りにいることは、自分たちにとっては当たり前だと思っているから。


ずっとどっちつかずの二人だったけど、二人の間で暖められていたのだと思っていた。



二人が離れてしまいそうな今、もう黙っているわけにはいかなかった。



こんにちは、ERIKAです。
今回は珍しく平和の登場はなしで、いつのまにか
カップルになっていたゆりと勇樹の二人でした。











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