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これは、カプコンのゲーム『モンスターハンター』のファンフィクションです。
一応は『2ndG』がベースですが、ちょいちょいオリジナルの設定が加わっております。
若輩者ではありますが、どうぞよろしくお願いします。

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主人公の描写をちょっと変えました。
キャラ作ってたらイメージ通りのヤツがあったんです(>_<)
‐Prologue‐
 高度な機械文明が衰退し、長い氷河期を終えた矢先の世界。
 ヒトはかつての権力を失い、異常な進化を遂げた獣たち――モンスターに脅える日々を過ごしていた。
 しかし、やがてヒトは、そのモンスターの爪や骨、そして皮が、ヒトを脅かす存在であると同時に、モンスターから身を守るための武器になることを知る。
 知識を得たヒトは、モンスターを狩ることでそれらの素材を剥ぎ取り、そして加工する術を身につける。
 そして、それらの防具を身に纏い、武器を背負った勇士たちは、後にハンターと呼ばれ、ヒトの世界をどんどんと広げる立役者となる。
 そして現在では、ハンターによってもたらされるモンスターからの恩恵が、ヒトの暮らしを支え、なくてはならないものになっていた。

 世は、正に弱肉強食の狩猟時代。



   ◆



 緑豊かな森。花は生い茂り、木々は実を結ぶ。
 そんな森の外側に沿って作られた街道を、一台の馬車が進んでいた。家畜として一般的な大型の草食獣、アプトノスがゆっくりとした足取りで馬車を引く。
 街道沿いに生えた木立の間を、ケルビと呼ばれる小型の草食獣が二匹、軽やかに跳び跳ねた。

「うわ、今のがケルビかな? へぇ、結構可愛いなぁ」

 荷台を作り替えた客車を覆う幌の隙間から、一人の少年が顔を出した。まだ成人(十五歳)を過ぎて一年しか経っていない少年は、鮮やかなミカン色の髪を、ドスシャギーという髪型に纏めている。髪で隠れて見えないが、ちょっぴり尖った耳が少年の特徴だ。
 少年は馬車から身を乗り出すと、街道のすぐ側を走る草食獣に目を輝かせた。少年の声を聞き、前で手綱を取る老運転手が笑う。

「ハハハ。坊主、ケルビも見たことがねぇのか? 珍しいなぁ、王都の出身かぇ?」

 ケルビは、森丘や密林など、温暖な気候ならばどこにでも住んでいる、とても繁殖能力の強いモンスターだ。その毛皮は人の衣服に、増強作用を持つ角は、薬の材料になるなど、人々の生活には欠かせない生物の一つである。
 そんなモンスターをはじめて見るという者は、大概は一生を城壁の内側で過ごすという王都や、共和国の首都に住んでいた者くらいだ。
 しかし、少年は首を横に振った。

「いいや。ドーラ火山の麓の村だよ。オレ、ケルビは毛皮でしか見たことないんだ」

 少年が答えると、老運転手は感嘆の声を漏らした。

「ほぅ。あのラティオのン・ガンガと並ぶ、武具職人の聖地メッカから来たのか? しかし、坊主は人間だろ? あすこにゃあ竜人ばかりが住んでると聞いたが」
「正確には、村の九割かな。オレは親父が竜人だけど、母さんが人間なんだ」
「へぇぇ。ハーフなんて珍しいなぁ。」
「ハハ。よく言われる」

 珍しい珍しいと繰り返す老運転手にそう言うと、少年は首を引っ込めた。そして、定期的にガコン、ガコン。と揺れる馬車に身を委ねる。
 少年の名は、ヴァン・ドラグニル。
 幼いころから抱いてきた夢をかなえる第一歩として、一流のハンターとなるべく、故郷の村を離れ、父親の知り合いだというハンターに教えを乞うために彼の住む町に向かっていた。
 ヴァンは、今度は老運転手の後ろからヒョコッと顔を出した。

「おじさん。ミミルの町はまだ遠いのか?」
「まだまだだなぁ。あと山を二つにドンドルマっつう町を一つ通らにゃいかん。ドンドルマはあともう少しかかるなぁ」

 老運転手の言葉に、ヴァンはケルビを見たときと同じように、目をキラキラと輝かせた。

「ドンドルマ! ハンターズギルドの本拠地がある、あのドンドルマか?」
「それ以外に何のドンドルマがあるだぁよ? ドンドルマはいい町だ。着いたら小一時間ほど休憩するから、坊主も少し見学するとえぇ」
「うん!」

 ヴァンは頷いて顔を引っ込めると、まだドンドルマまでしばらくかかるという老運転手の言葉を忘れ、持ってきた荷物の中から財布やらメモ帳やらを取り出して腰のポーチに詰め始めた。


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