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奇術師の予言
作:七夕夜想曲



第二十二話 大阪にて


─三日後 土曜日の早朝
RRRRRRRRRRRRR・・・・・・
「もしもし?」
「・・・工藤ぉ・・・」
「おい、どうしたんだよ、服部?元気ねぇじゃねーか?」
いつもならそのハイテンション振りにあきれるところだが、今回は電話の主の元気の無さに驚いてしまった。
「実はな・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・な、なんだって!?」









「・・・ったく、大阪の探偵坊主は、何で、こうもアポ無しのことが多いんだ!?」
二時間後、一行は大阪行きの新幹線の中にいた。
(よく言うぜ、服部の『毛利小五郎のニセ物出現』っていう話しに怒り狂ってたくせに・・・・・・・)
コナンはあきれ顔だ。
「もうっ、文句ばっかり言わないでよ!旅費はあっち持ちなんだし・・・」
眠気の余り、すでにヘロヘロになっている小五郎に蘭が言った。
「それだけじゃねー、なんで博士の所のこの娘まで居るんだ・・・」
指差す先の座席には哀が座っていた。
「大阪の街を一回見てみたいんだって。ねっ、哀ちゃん?」
「ええ。」
しかし、その答えを聞き終わる前に小五郎は寝入っていた。


「・・・ねえ、本当なの服部君の話・・・」
蘭が声を低くして言った。
「ああ、本当らしい、だから、表向きは『毛利小五郎のニセ物出現』って事にしてすぐ駆けつけてくれって言ってたぜ。」
そう言った途端に、みんなの表情が真剣になった。
「でも、良かったわね、大阪に行く口実になる事件が偶然あって。」
「ああ、それは俺も思ってるよ・・・神様に感謝だな・・・」
「・・・珍しいわね、あなたが神様なんて言葉を口にするなんて。」
「・・・神様に縋りたくもなるぜ・・・今回の事件だけはな・・・・・・」






「おーい、おっさん、こっちやで!」
新大阪駅には平次と平蔵が迎えに来ていた。
「おっさんは親父の車に乗って、残りの三人は俺に任せや。」
その言葉に小五郎と平蔵は意外な顔をした。
「珍しいなぁ平次、お前が事件の捜査に参加せえへんとは・・・」
「あ、ああ、これはおっさんの事件やからな。俺は関わらん方がええやろ。」





「・・・ここや・・・」
人払いをした後、平次、新一、蘭、哀はあるホテルの前に来ていた。
中に入りエレベーターに乗り、目的の部屋に着く。
「・・・和葉、入るぞ・・・」
部屋のドアを開けた。
「か、和葉ちゃん!」
「・・・蘭ちゃん・・・」
そこには・・・・・・子供の姿に縮んだ和葉が居た・・・









「ほな、行って来るなぁ。」
和葉は部活の朝練のために朝早く家を出た。
いつもの道を歩く。
だが、この朝はいつもと様子が違っていた。
(・・・なんや、あの人達・・・)
路上に、黒い服を来た見慣れない男が三人いた。
その内の一人がリ−ダーらしき人物に話しかけ、廃墟と化している倉庫に入っていった。
(・・・あそこは鉄筋が腐りかけとって、危ないんやで・・・)
そう思い和葉も倉庫に向かっていった。


「金は持ってきたか?」
「ああ、ここにある。」
黒服の男と対峙している白コートの男が言った。
そして、アタッシュケースを取りだし中を見せた。
(な、なんやの・・・)
中で行われていることを目の当たりにし、和葉は絶句した。
「そっちこそブツは持ってきたか?」
「ああ、ここにある・・・」
(なんや、あれ?)
アタッシュケースに対し、黒服の男が取りだした物は小さな薬品ケースだった。
「それで、誰にも見られなかっただろうな?」
「ああ・・・万一見られていたとしても、これだ・・・」
黒服の男は懐から拳銃を取りだした。
(逃げな・・・逃げなあかん・・・)
和葉はその男の言葉に突然恐怖を覚えた。
しかし、遅かった。
「こいつ!」
「うっ・・・」
突然布を口に当てられた。
そして、和葉の意識は遠のいていった。
「どうした?」
「この女!取引を見やがった!・・・どうしますリーダー・・・」
「フン・・・これを使え・・・」
そう言った男は一つのカプセルを取りだした。
「これは?」
「今日の取引の余りだ・・・」
カプセルを和葉の口に入れ水を流し込む。
「・・・何でしたっけ、この薬品名?」
「忘れたのか・・・APTX4869Cだ・・・」
男は去っていった。
その残酷な言葉を残して・・・・・・







「蘭と灰原は和葉ちゃんを頼む・・・」
新一は時計のベルトを締め直し、平次は帽子をかぶり直した。
「よっしゃ、工藤!行くで!」
探偵達は現場に赴いた。











「・・・・・・どうした、傷だらけじゃないか・・・・・・」
「ちょっと、やり合ったんですよ・・・正体不明のスナイパーと・・・」









どうにか書き終えましたが大阪弁にいまいち自信がありません。
おかしな箇所などありましたら、ご指摘をお願いします。

ここから数話の大阪編から本格的に組織との対決が始まる予定です。
これからもこの小説をよろしくお願いします。











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