ひどいやつ(200字小説)
「終りにしよ。さようなら」
かわいい唇からさらりとこぼれた別れ言葉。
彼女は僕に背を向け歩き出す。
思い出の海岸へ行きたいと言われたときから、こうなりそうな予感はしていた。
食事中に無言でスマホをいじっていた彼女。僕がいてもいなくても関係ない。
彼女は未練の欠片も見せず、どんどん遠ざかっていく。
何だよ。
僕をここへ連れ出しておいて置き去りにするつもりかよ。
僕は足元の湿った石を拾い、全力で彼女の背に投げつけた。
「終りにしよ。さようなら」
かわいい唇からさらりとこぼれた別れ言葉。
彼女は僕に背を向け歩き出す。
思い出の海岸へ行きたいと言われたときから、こうなりそうな予感はしていた。
食事中に無言でスマホをいじっていた彼女。僕がいてもいなくても関係ない。
彼女は未練の欠片も見せず、どんどん遠ざかっていく。
何だよ。
僕をここへ連れ出しておいて置き去りにするつもりかよ。
僕は足元の湿った石を拾い、全力で彼女の背に投げつけた。
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