第62話
「突入した様だ。」
ジェイムズが無線機を持ちながら言った。
「(いよいよか…。)」
コナンは、心の中で言った。廃墟化した建物を見ながら…。
建物の中は広いが、廃墟化していて薄暗い。ジョディ達は、拳銃を構えながら慎重に歩いている。
「中に入りました。今の所、彼等の姿は見えません。」
ジョディが無線でジェイムズに言った。
[分かった。くれぐれも気を付けるんだ。]
「了解。」
ジョディはそう言い、無線を切った。
赤井達は拳銃を構えて、辺りを見回しながら慎重に歩いていた。
「(静かだな…。)」
赤井は、真剣な目をしながら心の中で言った。
「(さぁ、何処から出て来る?)」
赤井は、笑みを浮かべながら心の中で言った。
ジョディの車の前で、コナン、哀、奈月、博士が待っている。ジェイムズは、真剣な顔で無線機を見ていた。
「ねぇ…。彼等、本当に現れてないの?」
哀がジェイムズに近付いて尋ねた。
「ああ、今の所はな。」
ジェイムズが哀を見ながら言った。その時…、
[ジェイムズ、彼等が現れました。]
無線機からジョディの声が聞こえて来た。
「何人だ。」
[15人ぐらいです。]
「とにかく、彼等のボスを見つけるんだ。」
[了解。]
ジョディはそう言い、無線を切った。
「奴等が現れたの?」
コナンがジェイムズに近付いて尋ねた。
「そうみたいだ。」
ジェイムズがさらりと言った。
建物の中からは、銃声が響いていた。赤井達は、壁に隠れながら応戦していた。
「(数が多過ぎる。)」
赤井は、応戦しながら心の中で言った。その時…、
「(ん?何だあれは?)」
赤井は、何かに気付いた様だ。
ジョディ達も壁や物陰に隠れながら応戦をしていた。
バァン…、バァン…、
組織の構成員は、何発も何発も撃って来る。ジョディ達は構成員の隙を見て、撃っている。
「撃っても、撃っても…、数が多過ぎる。」
ジョディは壁に隠れて、銃弾を補充しながら言った。
「(秀一〔シュウ〕は、大丈夫かしら?)」
ジョディは赤井を心配しながら、構成員を拳銃で狙った。
バァン…、バァン…、
「大丈夫かね?ジョディ先生達。」
博士が廃墟化した建物を見ながら尋ねた。
「運命に任せるしかないわね。」
奈月が空を見上げて言った。
[ジェイムズ。]
無線機から赤井の声が聞こえて来た。
「どうした赤井君?何かあったかね?」
[建物の中に、地下に続く階段を見つけた。]
赤井が冷静に言った。 |