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黒い影
作:紅佐洲仮



第56話


レンタカーを借りて、コナン達は研究施設に向かっている。
「随分遠い所まで来たみたいやな。」
平次が窓の外を見て言った。
「人の通りも少ないわね。」
哀が続けて言った。
「新一君、本当にこの辺りにあるのかね?」
博士は、心配になってコナンに尋ねた。
「この辺りにある筈だぜ。」
コナンが地図を見ながら言った。
「あれじゃないの?」
奈月が窓の外を見て言った。
「あれみたいだな。」
コナンが窓の外を見て言った。
「博士、車を止めてくれ。」
コナンが急に博士に言った。
「え?まだ到着してないが…。」
博士は、コナンにそう言った。
「良いから止めてくれ。」
「分かったわい。」
博士はブレーキを踏み、車を止めた。
「(なるほどな…。)」
平次が笑みを浮かべて、心の中で言った。



車から降りて、コナン達は研究施設まで歩いていた。辺りには家がなく、ただ木が並んでるだけだ。     「新一君、何故車を隠したんじゃ?」
博士は、コナンの行動が分からなかった。
「まぁ、念のためだ。」
コナンは、素っ気なく言った。
「やっと着いたみたいやな。」
平次が立ち止まって言った。コナン、哀、奈月、博士も立ち止まった。目の前には、研究施設が不気味に立っている。
「不気味ね…。」
奈月が研究施設を見て言った。
「とにかく中に入るぞ。」
コナンはそう言い、歩き始めた。その後に、平次達も歩き始めた。 



「何、大阪のボウズとコナンが帰って来ない。何処行ったんだ?」
小五郎がテレビを見ながら尋ねた。
「それが…、何処行ったか分からないの。」
蘭が小五郎に言った。
「平次なんてほっといて、ご飯食べよ。」
和葉が皿を出しながら言った。
「(本当に何処行ったのかな…?コナン君と服部君。)」
蘭が心配しながら心の中で言った。



研究施設の中は電気が通ってなくて、真っ暗だ。
「施設の中は真っ暗やな。」
平次は懐中電灯を持って、慎重に歩いていた。
「懐中電灯を持って来て良かったわい。」
博士が懐中電灯を持ちながら言った。コナンと哀と奈月は、腕時計型ライトで辺りを照らしながら歩いていた。
「ねぇ、本当に彼等の手掛かり何か見つかるの?」
哀がコナンに尋ねた。
「さぁな…。」
コナンは、真剣な顔で言った。


ガタン…、


その時、何かが落ちる音がした。
「何かが落ちる音がしたな…。」
コナンが足を止めて、言った。
「他に誰かが居るみたいやな。」
「まさか…。」
博士は、不安な声で言った。コナンは、物音がした方に走り出した。
「し、新一君…。」
博士は、コナンを止めようとした。コナンの後に平次、哀、奈月がついて行き始めた。博士もコナンの後をついて行き始めた。



物音がした所にコナン達が来てみると、本が床に落ちていた。
「落ちたのは、本じゃったか。」
博士が安心した様に言った。
「何だお前達、此所で何してる?」
見知らぬ男がコナン達に近付いて尋ねて来た。
「あんたこそ、此所で何やってんや?」
平次が見知らぬ男に尋ねた。
「俺は、此所に住んでるんだ。それで、何しに来た。」
「僕達は、此所に探検しに来たんだ。」
コナンが笑顔で言った。
「こんな夜にか…、まあ探検したいのなら勝手にしろ。」
見知らぬ男が眠そうに言った。 
「おじさんずっと此所に住んでるの?」
コナンが見知らぬ男に尋ねた。
「ああ、4年前からな。家がなくて、丁度良いと思って此所に住み始めたんだ。」
「そうなんだ。」
「それに、此所にある物を売ると、結構金になるんだ。」
見知らぬ男が笑顔で言った。
「え?此所にある物って、閉鎖されてからのままなの?」
「多分そうだと思うぜ。此所、何かの研究所だったみたいだから、研究に関する物が沢山残ってるみたいだから。」
「!!。」
コナンは、その言葉に驚いた。
「俺、此から寝るから、探検為るなら静かにやってくれよ。」
見知らぬ男はそう言い、何処かへ行き始めた。コナンは笑みを浮かべて、その見知らぬ男を見ていた。












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