黒い影(53/65)縦書き表示RDF


黒い影
作:紅佐洲仮



第53話


「それで、話って何だ?」
コナンが奈月に尋ねた。
「…澤井美咲が亡くなる前にいった言葉…、覚えてる?」
奈月は、雑誌を読むのを止めて言った。
「ああ…。鳥取、倉吉だろ。」
「何なんじゃ?鳥取、倉吉って。」
博士が間に入って、尋ねた。
「澤井美咲が言った言葉だ。」
コナンが博士に説明した。
「でも、それがどうしたんだ?」
コナンは続けて、奈月に尋ねた。
「あの子の両親が良く、鳥取に行ってたそうよ。」 
奈月が冷静に言った。
「灰原の両親が、鳥取に行ってただと。」
コナンが疑問に思いながら言った。
「本当なのか、奈月君?。」
博士も疑問に思い、奈月に尋ねた。
「ええ…、本当よ。」
「でも、何でお前がそんな事知ってんだ?」
コナンは、奈月に尋ねた。
「赤井さんが言ってたのよ。」
奈月がさらりと言った。
「…………。」
コナンは何も言わず、黙っていた。
「そういえば、あの子の両親、あの子が生まれてから鳥取に行かなくなったって、赤井さんが言ってたわ。」
「え?どういう事だ?」
コナンは、疑問に思い奈月に尋ねた。
「さぁ、分からないわ。でも、澤井美咲が言った鳥取、倉吉って言葉と、あの子の両親が鳥取に行ってた事を…、何か気にならない。」
「確かに気になるの…。」
博士が奈月の言葉に同感した。
「(確かに…、気になる話だ。でも、何で灰原の両親は鳥取に行ってたんだ?)」
コナンは、腕を組みながら考えた。
「(そういえば、灰原の両親も科学者だったよな。じゃあ、鳥取に行ってたのは何かの研究目的か?)」
コナンは、更に考えた。
「(でも、変だな。灰原が生まれてから何で、行かなくなったんだ?)」
コナンは、真剣な顔で考えた。
「(まてよ、行かなくなったんじゃなくて…、行けなくなったんじゃないのか。)」
コナンは、そう推測した。
「(もしそうなら、鳥取で何かあった可能性が高い。それに、研究目的の為なら…、鳥取の何処かに研究施設があるかもしれねぇな。)」
コナンは、笑みを浮かべながら考えた。
「何か分かったの?」
奈月は、コナンが笑みを浮かべているのに気付き尋ねた。
「いや、まだ分からねぇけど…、もしかしたら、何か見つかるかもしれねぇな。」
コナンは、笑顔で言った。
「見つかるって、何が見つかるんじゃ?」
博士がコナンに尋ねた。
「まだ、分からねぇよ。」
コナンは、博士に伝えた。



警視庁…捜査一課。此所は、殺人事件等を捜査する場所。今日も、刑事達が慌ただしく捜査をしている。その慌ただしさの中で、高木刑事は報告書を書いていた。
「後、どれぐらい掛かるんだ。」
高木は、溜め息をしながら報告書と睨めっこした。その途端、電話が鳴った。高木は受話器を取り、電話に出た。
「はい、捜査一課。」
高木は、電話相手に言った。
[あ、高木刑事。]
「その声、コナン君だね。何かあったのかい?」
高木がコナンに尋ねた。
[実は、高木刑事に調べて欲しい事があるんだ。]
「何だい?調べて欲しい事って…。]
高木は、コナンに聞いた。



「工藤君、帰ったの?」
哀は、コナンの姿が見えないので尋ねた。
「さっき帰ったぞ。用事を思い出したって言ってのを…。」
博士は、哀に言った。
「そう…。」
哀はそう言い、コーヒーを飲み始めた。



「え?鳥取の何処かにある、研究施設を調べて欲しい?」
高木が声を上げながら言った。
[うん。そうだよ。]
「コナン君、その鳥取の何処かにある、研究施設ってなんだい?」
高木は、良く分からずコナンに尋ねた。
[それが分からないから、高木刑事に調べて欲しいんだ。]
「でも、本当にあるのかい?鳥取に研究施設が…。」
高木は疑問に思い、コナンに尋ねた。
[多分あると思うよ。20年ぐらい前に、閉鎖された研究施設がね。]
「どうして20年ぐらい前に閉鎖されているって、分かるんだい?」
[何らかの理由で閉鎖したみたいなんだ。]
「そうなんだ…。じゃあ、その鳥取の何処かにある研究施設を調べれば良いんだね。」
[何か分かったら、連絡して高木刑事。]
コナンはそう言い、電話を切った。
「(コナン君は、何を調べようとしてるんだ?)」
高木は、考えながら受話器を置いた。
「あら、高木君。誰かと電話してたの?」
佐藤が高木に近付いて尋ねた。
「あ、佐藤さん。ちょっと、コナン君と電話を…。」
「電話してる時間があったら、早く報告書を書き上げたらどうなの?」
「そ、そうですね。」
高木はそう言い、報告書を書き始めた。


こんにちは、沙栖戒です。
哀の両親が鳥取に行ってた事が分かりました。コナンは、その事を高木刑事に電話をしました。
53話で高木刑事と佐藤刑事を出せました。
また、これからもよろしくお願いします。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう