第45話
夜になり、町が明るくなった。電灯に明かりがついて、東都タワーにはネオンが光って眩しい。杯戸中央病院の屋上からもその光りが見える。澤井は病院の屋上で、東都タワーを見ていた。
「空が…、暗闇に染まっている。月だけが、明るい。」
その時、風が吹いて、澤井の髪が乱れた。
「そろそろ、戻った方が良いわね。」
澤井は髪を元に戻しながら、ドアに向かった。
博士は、風呂からあがってパソコンをしていた。友人にメールを送っている様だ。哀は、テレビを見ながらコーヒーを飲んでいた。
「博士、パソコンするのは良いけど…、そのまま寝ないでよ。」
哀がコーヒーを飲みながら、博士に言った。
「もうすぐしたら、終わるわい。」
博士は、急いでメールを送って、パソコンの電源を切った。
「そういえば、奈月君の姿が見えんが…。」
博士が辺りを見回して言った。
「博士がお風呂に入ってる時に、疲れたから先に寝るって言ってたわ。」
哀がテレビから目を離さずに言った。
「じゃあ、もう寝たのかの…。」
「そうじゃないの。」
哀は、テレビを見ながら言った。
部屋の中は静かで、明かりはついていない。その部屋では、奈月が窓から外を見ていた。
「満天な星、綺麗ね。」
奈月は、空に広がる星を見ていた。
「星は、嘘を吐かないのかな…。」
ぼんやりと、夜の星を奈月は見ている。優しい目で、じっと、その満天な星を見ていた。
夜の病院は物静かで、不気味だ。自分の足音意外は、音はしない。
「不気味な感じね。」
怜奈は、患者が起きない様に静かに歩いていた。
「あまり…、好む感じじゃないわね。」
怜奈は、歩くスピードを上げた。
「ねむ。」
コナンは布団に入って、小説を読んでいた。
「もうちょっとしてから、寝るか。」
コナンは笑みを浮かべながら、小説を読み始めた。
「あの女が見つかった。」
ジンがポルシェを運転しながら言った。
「え?本当ですかい、兄貴?」
ウォッカが驚きながら尋ねた。
「ああ、セシリアからの連絡でな。」
「セシリアが…ですかい。」
「あの女は、FBIといる様だ。」
ジンが煙草に火を付けながら言った。
「じゃあ、FBIに組織の事が…。」
「だろうな。だが、FBIは今の所は動いていない様だ。」
「あの女の事、どうするんですかい?兄貴。」
ウォッカがジンの顔を見ながら尋ねた。
「明日にでも、セシリアが殺すそうだ。」
ジンは、煙草を銜えながら笑みを浮かべてた。黒のポルシェが静かに真っ暗な夜を駆けて行った。空には、月が明るく輝いていた。 |