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黒い影
作:紅佐洲仮



第44話


「ただいま。」
コナンが元気良く、探偵事務所のドアを開けた。
「遅かったな。何処行ってたんだ?」
小五郎がテレビを見ながら言った。
「ごめんなさい。ちょっと、遊んでて…。」
コナンが謝りながら言った。
「蘭が心配してたぞ。」
小五郎は、テレビから目を離さず言った。
「そういえば、蘭姉ちゃんは?」
コナンは、蘭の姿が見えないのに気付き小五郎に尋ねた。
「醤油を切らしたから、買い出しに行った。」
「そうなんだ…。」
コナンはそう言い、ソファーに座って漫画を読み始めた。



奈月は、博士の家のドアを開けて、中に入った。
「ただいま。」
奈月は、小さな声で言った。
「奈月君、何処行ってたんじゃ?」
博士が奈月に近付いて尋ねた。
「散歩に行ってただけよ。」
奈月は笑みを浮かべて言った。
「あら、散歩にしては遅いんじゃないの?」
ソファーで雑誌を読みながら哀が尋ねた。
「ちょっと、遠くまで行ってただけよ。」
奈月は、病院に行った事をばれない様に言った。
「そう…。」
哀がさらりと言った。
「まあ、無事に帰って来て良かったわい。奈月君が遅かったから、心配したわい。」
博士が奈月に笑顔で言った。
「心配かけて、ごめんなさい。」
奈月が博士に謝った。
「奈月君も帰って来たし、晩ご飯の準備をするかの。」
「ええ…。」    哀は雑誌を閉じて、台所に向かった。博士と奈月も台所に向かった。



「ただいま。」
蘭が買い物袋を持って、探偵事務所のドアを開けて言った。
「おお、帰ったか。」
小五郎がテレビを見ながら新聞を読んでいた。
「おかえり、蘭姉ちゃん。」
コナンが蘭に近付き、笑顔で言った。
「ただいま。あ、急いで夕食作るね。」
蘭はそう言い、事務所を出て、3階に向かって階段を昇り始めた。



赤井は、静かに病院の廊下を歩いていた。そして、目的の部屋に足を止めた。赤井は鋭い目をして、その病室のドアを開けて、部屋に入った。
秀一(シュウ)、何処行ってたの?会議、終わったわよ。」
ジョディが、赤井に近付いて尋ねた。
「何時もの事だろ。奴等の情報は…、ないってところだろ?」
「そうだけど…。ジェイムズ、怒ってたわよ。」
「そうか…。」
「そういえば今日、コナン君が来たの?」
ジョディが話を変えて、赤井に尋ねた。
「ああ…。何故、その事を知っている?」
赤井が疑問に思って、ジョディに尋ねた。
「美咲さんが、貴方が子供と会ってたって言ってたから…。」
「それで、何しに来たの?コナン君。」
ジョディが続けて尋ねた。
「ただの世間話をしてただけさ。」
赤井がジョディに言った。
「…………。」
ジョディは、何も言わなかった。
「それより、ジェイムズは?」
赤井がジョディに尋ねた。
「さっきまで此所に居たけど、何処かに行ったわ。」
「そうか。」
赤井はそう言い、黙って、腕を組みながら何かを考え始めた。
窓からは、夜の風景が見えていた。












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