第40話
晴れ晴れした昼下がり、暖かくて気持ちの良い時間だ。毛利探偵事務所では、小五郎がラジオで競馬を聞きながら、新聞を見ていた。蘭は、買い物に行っていて、今は居ない。コナンは、事務所のトイレに入って、誰かと電話をして居た。
「で、何の用だ?」
コナンが面倒くさそうに言った。
[まあ、そう怒るなや。工藤]
電話の相手は、西の名探偵服部平次だった。
「それで、何の用なんだ。服部」
コナンが少々怒りながら言った。
[あの後、どうなかったか聞きたくてな。]
「あの後って…、何の事だ?」
[アナウンサーの水無怜奈の事や。]
「ああ、その事か。」
[そんで、なんか分かったんか?ちょっと気になってたからな。]
「実はな……」
コナンが平次に話始めた。
「担当の医師からは、水無怜奈を退院させても大丈夫との事です。」
ジョディが、ジェイムズに報告した。
「そうか…。ジョディ、彼女を此所に連れて来てくれ。」
ジェイムズがジョディに頼んだ。
「わかりました。」
ジョディはそう言い、病室を出て行った。
[なんやて、あのアナウンサーCIAやったんか。]
平次が驚きながら言った。
「ああ…、彼女は奴等を追う為に、組織に潜入してたみたいだぜ。」
[そうやったんか…。でも、おかしいとちゃうか?]
「え?」
[なんで組織は、水無怜奈がCIAって分からんかったんや。]
「イーサン本堂が彼女を奴等から守ったんだ。」
[誰や?そのイーサン本堂って?]
「本堂英祐の父親で、CIAの人間だ。」
[やっぱりCIAやったんか…。そんで、本堂英祐の方はなんか分かったんか?]
「ああ…、本堂英祐は昔、白血病で手術したんだ。」
[白血病やと。ちゅうことは、水無怜奈と本堂英祐は…、兄弟ってわけやな。]
「ああ、たぶんな…。」
[まあ良かったやんけ、水無怜奈が黒ずくめの仲間やなくて…。]
「まあな…。」
[じゃあ工藤、またな。今度また、そっち行くからな。]
平次はそう言い、電話を切った。
「一方的に切りやがって…。」
コナンは文句を言いながら、携帯をポケットに入れて、トイレから出て行った。
病室のドアが開き、ジョディと怜奈が入って来た。
「ジェイムズ、彼女を連れて来ました。」
「ご苦労、ジョディ。」
「それで、私に何か用ですか?」
怜奈がジェイムズに尋ねた。
「医師からは、もう退院しても大丈夫だそうです。」
ジェイムズが、怜奈に報告した。
「そうですか…。」
怜奈は、目を閉じて言った。
「ジョディから話は聞いています。我々FBIに協力したいと…、」
「はい。私も組織を追う必要があります。」
「わかりました。しかし、私の指示に従って下さい。」
「こちらこそ、お願いします。」怜奈は、頭を下げて言った。
「そういえば、秀一は?」
ジョディが辺りを見回して言った。
「赤井君なら、私も見てないが…。」
ジェイムズがジョディに言った。
「また、何処かに行ったのかしら…?」
ジョディが頭を抱えて言った。 |