第38話
水無怜奈との会話が終わり、コナンと赤井は病室を出て歩いていた。
「ねぇ、赤井さん。さっきの条件って、まさか…。」
歩きながら赤井に尋ねた。
「そのまさかだ。」
赤井がさらりと言った。コナンと赤井は、ジョディ達の居る場所に向かって行った。
「え?水無怜奈は、CIA?」
ジョディが驚きながら赤井に尋ねた。
「ああ、自分でそう言ってたからな。」
「自分で言ってたって…、まさか、意識が戻ったの?」
「ああ…。」
「ちょっと秀一、水無怜奈の意識が戻ったのなら私達に報告しなさいよ。」
ジョディが、怒りながら言った。
「それでね、水無さんがジョディ先生達にお願いがあるみたいなんだ。」
コナンが話を変えてジョディ達に言った。
「お願いって、何?」
ジョディがコナンの方を向き尋ねた。
「本堂英祐に証人保護プログラムを受けさせて欲しいんだってさ。」
「本堂英祐って、水無怜奈を探してる男の子でしょ。」
「何故彼に証人保護プログラムを受けさせるんだね?」
ジェイムズがコナンに尋ねた。
「本堂英祐が水無怜奈を探しているのが組織に知られたら、本堂英祐は確実に殺されるでしょ。」
「なるほど、彼女は本堂英祐を守る為に、証人保護プログラムを受けさせようとしてるんだな。」
ジェイムズが納得しながら言った。
「どうします、ジェイムズ。彼に受けて貰いますか?」
ジョディがジェイムズに尋ねて来た。
「そうだな…、彼は水無怜奈を探しているだけだから、このままにしていたら危険だし…。」
ジェイムズが唸りながら考えていた。
「保護したら良いでしょ。奴等の目が届かない安全な場所に住ませて。」
赤井が冷静に言った。
「そ、そうだな。ジョディ、明日にでも本堂英祐を見つけて連れて来てくれ。」
「わかりました。」
ジョディが笑顔で言った。
「そう…。水無怜奈は、CIAの捜査官だったのね。」
哀が紅茶を持ちながらコナンに近付いて来た。
「ああ…。」
コナンは、ソファーで座りながら小説を読んでいた。
「はい、紅茶。」
哀は、テーブルに紅茶の入ったカップを置いた。
「サンキュー、灰原。」
コナンはそう言い、紅茶を飲み始めた。
「じゃあ、水無怜奈が組織に潜入したのは、彼等を追う為?」
「ああ、そう言ってたぜ。」
「そう言ってたって…、まさか、水無怜奈の意識が戻ったの?」
哀が驚きながら尋ねた。
「ああ。」
「本当なのか新一君?」
博士がパソコンを止めて尋ねた。
「本当だぜ。」
「…………。」
奈月も静かに聞いていた。
「水無怜奈からいろいろ聞けたぜ。」
「何が分かったの?」
哀がコナンに尋ねた。
「イーサン本堂の事、知ってるだろ?」
「ええ、彼女に殺されたのよね。」
「事実は、違ってたんだ。」
「え?」
「どういう事じゃ?」
博士がコナンに近付いて尋ねて来た。
「イーサン本堂は、水無怜奈を奴等から守る為に自決したんだ。」
「自決…じゃあ、彼女はイーサン本堂を殺してないのね?」
「ああ、そのお陰で水無怜奈は、奴等に正体がばれなかったんだ。」
コナンが哀達に言った。
「そうだったの。」
「FBIにスパイとして、スミス・ケイトが来たのは、水無怜奈が奴等に正体がばれる前に病院から逃がそうとしたからだ。」
コナンが続けて言った。
「その人もCIAだったの?」
哀がコナンに尋ねた。
「ああ…、だが、スミス・ケイトは、亡くなった。」
「亡くなったって、どういう事じゃ?」
博士が驚きながら尋ねた。
「まさか、殺されたの?」
「多分、奴等にな。」
コナンが冷静に言った。
「ちょっと待って、彼等は、その人がCIAだったって知らないんじゃない?だったら、どうして殺したのかしら?」 哀が腕を組ながら尋ねた。
「俺も、そこが分からねぇんだ。」
コナンは、腕を組ながら考えた。
「それで、本堂英祐の方は、どうなんじゃ?」
博士がコナンに尋ねた。
「あいつなら大丈夫だぜ。彼女の頼みで証人保護プログラムを受けさせるみたいだから。」
「そう……。」
「でも、良かったじゃない。水無怜奈が組織の人間じゃなくて。」
奈月がコナン達に近付きながら言った。
「そうじゃの。」 博士が明るく言った。
「まあ、一応はな…。」
コナンは、曖昧な返事をした。 |