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黒い影
作:紅佐洲仮



第37話


「お姉さん、何者なの?」
「え?」
コナンが真剣な顔で怜奈を見ていた。
「どういう意味?」
怜奈がコナンに尋ねた。
「組織の人間じゃないよね。」
コナンが怜奈の目を見ながら言った。
「もし、組織の人間なら意識が戻った時に逃げるはずだよ。」
コナンが続けて言った。
「簡単には、逃げられないわ。病院の中には、いろんな人が居るわ。」
「確かに…、簡単には、逃げられないね。」
コナンが腕を組ながら言った。       「でも、今日は逃げられたはずだよね?」
「え?」
怜奈が驚きながら言った。
「どうして?」
怜奈が続けて尋ねた。
「意識が戻ったのは、今じゃないでしょ?だったら、見張りが居ない事は分かってたよね。」
「さっき言ったでしょ。病院の中には、いろんな人が居るのよ、逃げる事なんて出来ないわ。」
怜奈が強気で言った。
「…車椅子で病院を出たよね。病院の中から逃げる事は出来ないけど……、車椅子で病院の外に出てたら逃げられたよね?」
コナンが笑みを浮かべて言った。
「確かに、そうすれば逃げれるわね。でも、私一人じゃなかったわ。」 怜奈が負けずにコナンに言った。
「居た人って、スミスって言う捜査官一人でしょ?だったら、逃げれる事は出来るでしょ。」        コナンが優しい声で言った。
「お姉さんが組織の人間なら、その時に逃げてた筈だよね。」
「……………。」  怜奈は、何も言わなかった。
「ここからは僕の推測だけど…、水無さん……CIAの捜査官じゃない?」
「ど、どうして?」
怜奈が驚きながら尋ねた。
「水無さん、覚えてる?土門さん暗殺計画の時、杯戸公園でお姉さんの靴を僕が拾った時に、嘘発見法を僕にやったよね?」
「………。」
怜奈は、杯戸公園の事を思い出す。
「あれは、CIAが良くやる方法だよね?その後に僕にお礼言ったでしょ。あれは、土門さんを殺されずに済んだ言葉だよね。」
コナンが自分の推理を説明した。
「それと、スミスって言う捜査官がお姉さんを渡すなって最期に言ってたよ。あれは、組織に渡すなって言う意味だったんだよ。」
「………。」
怜奈は、静かに聞いていた。
「どうして、スミスって言う捜査官が水無さんを病院から脱出させ様としたか…、それはスミスって人もCIAの人で、組織にばれる前に病院から逃がそうとしたからだよ。」
コナンが怜奈に言った。
「そこまで分かってたのね。」
怜奈が口を開いて言った。
「知ってたの?スミスって人がCIAだったて…。」
「最初は、気がつかなかったけど……、彼が撃たれた時にね…。」
怜奈が目を閉じながら言った。
「水無さん、一つ聞いて言い?」
コナンが怜奈に尋ねた。
「ええ…。」
「4年前、横浜の倉庫でイーサン本堂が殺されたよね?殺したのは水無さん?」
コナンが怜奈に尋ねた。
「違うわ。あれは、彼が自決したのよ。私を守る為に…」
「どういう事、守るって?」
「あの時、組織が私に発信機を付けていたの。それに、気付かず彼と落ち合ったわ。そして彼は、組織にばれない様に自決した。」
「そうだったのか…。」
コナンが納得した様に言った。
「ホォー、お前もCIAだったのか。」
「え?」
コナンが驚きながら後ろを振り向いた。
「あ、赤井さん。」
ドアの前には、赤井が立っていた。
「スミス・ケイトと繋がっていたのか…。」
赤井が怜奈とコナンに近付きながら言った。
「FBIに頼みたい事があるんだけど…?」
怜奈が赤井に言った。
「何だ?」
「本堂英祐に証人保護プログラムを適用させて欲しいの。」
「理由は、何だ?」
赤井が怜奈に尋ねた。
「お姉さんの事を探してるからでしょ?」
コナンが間に入り、怜奈に尋ねた。
「ええ、そうよ。組織が彼に目を付けたら殺されるわ。だから…」
「奴等が目を付けるまでに、保護しろと…」
「そうよ。」
「本堂英祐は昔、白血病だったんだよね?」
コナンが本堂英祐の事を知る為、怜奈に尋ねた。
「ええ。」
「じゃあ、血液型変わったんじゃない?」
「O型からAB型に変わったわ。」
「良いだろう。本堂英祐に証人保護プログラムを適用させよう。」
赤井が話を変えて怜奈に言った。
「本当?」
「ああ…、しかし、条件がある。」
「条件?」
怜奈が考えながら言った。
「お前には、もう少し此所に居てもらう。」
赤井が真剣な顔で怜奈に言った。
「…………。」
コナンが無言で聞いていた。












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