第34話
バァン、バァン、
「何、今の?」
ジョディは、驚いて辺りを見回した。
「銃声の音だな。」
ジェイムズが答えた。
「じゃあ、まさか…」
ジョディはそう言い、 携帯を出して電話を掛けた。
「ジョディよ、大山純次朗は今は、無事?」
[あ、はい。大山純次朗は、無事ですよ。]
「彼等は、現れた?」
[いえ、何かあったんですか?]
「何でもないわ。何かあったら連絡するわ。」
そう言い、ジョディは電話を切った。
「どうだったね?」
ジェイムズがジョディに尋ねた。
「大山純次朗は、無事です。」
「じゃあ、さっきのは?」
ジェイムズが悩みながら考えていると、
バァン、
「うわっ。」
近くに居た捜査官が腕を押さえながら倒れた。
「どうした?」
ジェイムズが倒れた捜査官に近付いた。ジョディと他の捜査官も近付いて来た。
「腕を撃たれてます。」
ジョディが、倒れた捜査官の状況をジェイムズに伝えた。
「しかし、何故?」
ジェイムズがそう言った途端、
バァン、バァン、
銃声がまた、響いた。
「あの辺りのビルから撃って来てます。」
ジョディが、銃声をした方を見た。
「もう一ヵ所から撃ってるのは……、あの辺りか。」
ジェイムズは、ジョディと反対の方を見た。
バァン、バァン、…
パリーン、
近くの車の窓ガラスが割れた。
「とにかく、隠れよう。」
ジェイムズが提案した。
「わかりました。」
ジョディは、負傷した捜査官を連れて車の陰に隠れた。
「FBIの奴、隠れてしまったよ。」
ジョディが見たビルの屋上にキャンティがライフルを構えていた。
「こっちも…見えない。」
キャンティとは、別のビルにコルンもライフルを構えていた。
「どうするんだい?」 [構うな、撃ち続けろ。]
ジンが無線でキャンティとコルンに言った。 「了解。」
キャンティとコルンはそう言い、また撃ち始めた。
バァン、バァン、バァン、バァン、
車の陰にジョディ、ジェイムズ、他の捜査官が隠れて居る。
「一向に止まないか。」
ジェイムズが隠れながら言った。
「この銃撃は、彼等が…」
「そうだろう。しかし何故、大山純次朗を殺さないんだ。」
ジェイムズが組織の狙いが分からず考えながら言った。
「暗殺ではなく、取引じゃないんですか?」
ジョディが悩むジェイムズに答えた。
「最初はそう思ったが、彼等は、30分以上経っても現れなかった。取引を為るなら彼を待ち伏せるだろう。」
「そうですね。」
「それに取引を為るなら、人気のないところでやるだろう。」
「じゃ、じゃあ、この銃撃は…」
ジョディは、何かを分かって驚いた。
「狙いは…、我々FBIだ。しかも大山純次朗は、FBIを呼び出す為の罠だ。」
ジェイムズが悔しそうに言った。
「FBI…、今頃焦っているだろ。」
ジンが笑みを浮かべ言った。
「まさか、自分達が狙われるなんて思いませんしね。」
ウォッカが運転しながら答えた。
「これで、邪魔者は消えた。……ウォッカ、スピードを上げろ。」
「分かりやした。」
ウォッカは、車のスピードを上げた。
黒のポルシェは、ある場所に向かう為にスピードを上げて、駆けて行った。
杯戸中央病院の中をスミスが歩いていた。一歩ずつ、そしてまた、一歩、目的を果たす為に神経を集中させて病院の廊下を歩いていた。
「これからどうします?」
ジョディが冷静さを取り戻して尋ねた。
「彼等の狙いが我々なら、立ち向かうしかないだろう。」
ジェイムズがジョディに言った。
「そうですね。」
ジョディはそう言い、ポケットから拳銃を出した。
「負傷した君は、此所にいるんだ。」
「分かりました。」
ジェイムズ、ジョディ、そして、数名の捜査官が車の陰から出て来た。
「FBI…出て来た。」
コルンがライフルを覗きながら言った。
「さぁ、撃つよ。コルン。」
キャンティもライフルで確認して言った。
バァン、バァン、
「スピードを上げるぞ。」
赤井が助手席に座るコナン言った。
「うん。分かった。」
コナンは、赤井に言った。赤井は、車のスピードを徐々に上げていく。
コナンは、窓の外を見ていた。真剣な顔で…。車は、スピードを上げて、風の様に町を走って行く。
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