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黒い影
作:紅佐洲仮



第26話


小鳥が鳴き、朝を告げる。目覚ましが鳴り、人を眠りから醒め、一日がスタートする。目覚時計が鳴り、奈月は目を覚まし布団から起き上がった。服を着替え、部屋から出てリビングに行った。リビングには、哀が朝食の用意をしていた。
「貴方、早いわね。」
奈月が哀に言った。
「いつも、これぐらいよ。」
「博士は、まだ寝ているの?」
「ええ、もうすぐしたら起きて来るんじゃない。」
奈月は、哀が用意をしているの見て、
「何か手伝いましょうか?大変でしょ。」
「そうね、食器をテーブルに並べてくれない。」
「判ったわ。」
奈月は、そう言い食器棚の所に行き、食器を出し始めた。哀が料理を作り、奈月は食器を出している。
「ねぇ、貴方組織でどんな事をしていたの?」
不意に哀が尋ねて来た。
「そうね…まあ、貴方みたいに薬の研究はしてなかったわ。」
奈月は、食器を置きながら言った。
「じゃあ何をやってたの?まさか、暗殺?」「私は、組織に居たけど暗殺はしてないわ。貴方が、人を殺したかは知らないけど。」
「私は…」
哀が言葉を止めた。
「毒薬を作って、殺したって所かしら?」
「えっ!?」
「あの薬、そうでしょ?」
「そうよ、私は毒薬を作った。そして、彼等はその薬を人に投与した。」
哀は、その後黙って俯いた。奈月は、それを見て、
「私も貴方と同罪よ。」 食器を並べながら言った。
「ど、どういう事?」
哀が声をあげ尋ねた。その時、博士が入って来て、
「哀君、奈月君おはよう。」
博士が欠伸をしながらやっと来た。
「おはよう博士。」
奈月は、博士に挨拶をした。
「おはよう。」
哀が小さめに挨拶した。
「どうしたんじゃ哀君。具合でも悪いのか?」 博士が心配そうな顔で尋ねた。
「何でもないわ。」
哀は、博士に笑みを浮かべ朝食の準備を始めた。


毛利探偵事務所の階段をコナンと蘭が降りて来て、学校に向かい始めていた。同じ時間に哀と奈月も博士の家を出て、学校に向かい始めた。
「ねぇ、さっきの話の続き教えて?」
哀が家を出てちょっと歩き始めた所で奈月に尋ねた。
「さっきの話って?」
奈月は、哀に聞いた。
「惚けないで。貴方が組織で何をしていたのかよ。」
「そのことね。さっきも言ったけど暗殺や薬の研究は、してないわ。」
奈月は、哀に言った。
「それはさっき聞いたわ。具体的にどういう事をしていたの?」
哀は、奈月にもう一度尋ねた。
「そうねぇ…情報収集かしら。」
「情報収集?」
「ええ、暗殺する標的や取引相手がどういう人物か調べる必要があるでしょ。薬の事に関しても。」
奈月は腕を組み、笑みを浮かべながら答えた。その時、
「よぉ、灰原、阪井。」
コナンが哀と奈月に近付きながら言った。
「工藤君。」
哀がコナンに向かって言った。コナンが哀と奈月に近付き、そして三人は学校に行き始めた。












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