黒い影(22/65)縦書き表示RDF


黒い影
作:紅佐洲仮



第22話


太陽が上り、一日が始まる。目覚めの良い朝だ。コナンは、目を擦りながら、居間に居る蘭の所に来た。
「蘭ねぇちゃんおはよう。」
コナンは、明るい声で蘭に言った。
「おはようコナン君。」 蘭も明るく答えた。
「ご飯出来たから食べよう。」
「はーい。」
「あれ、お父さんは?」 「何だ?」
「ご飯出来てるから食べよ。」
「おお。」
小五郎は自分の場所に着き、コナンと蘭も座り、
「いただきまーす。」
朝ご飯食べ始めた。


博士は、テレビを見ながらコーヒーを飲んでいた。
「今日も寒い様じゃの。」
「そうね。こんな日は、暖かい部屋にいた方がましね。」
椅子に座りながら哀は、答えた。
「奈月君は、どうしたんじゃ?」
「部屋に居るみたいよ。」
「そうか。」
博士は、またコーヒーを口に含んだ。その時、部屋から奈月が出て来て、 「ちょっと、出掛けて来るわ。」
「これからか、今日は寒いぞ。」
「大丈夫よ、心配しないで。」
「気をつけるんじゃよ。」
「ええ。」
奈月は、そう言い玄関のドアを開け外に出て行った。
「…………」
哀は、玄関の方を見ていた。


「僕、遊びに行って来るね。」
コナンは、玄関で蘭に聞こえるぐらいに言った。
「うん。気をつけてね、コナン君。」
「わかった。」
コナンは、そう言い玄関のドアを閉め、階段を降りて行った。


寒い日、それを承知し奈月は、歩いていた。マフラーにコートを着用し、前みたいにはならない様に対策をして歩いていた。


「こんな寒い日に出掛けたのか?」
コナンは、博士に尋ねた。
「そうじゃ、ついさっきの。」
博士は、コーヒーを持って来て、コナンの所に置いた。
「でも、あいつに行く場所なんてないだろ?」 「じゃ、何処に行ったんじゃ?」
「彼等と何処かで落ち合うとかじゃない?」 哀が話に入って来た。 「オメェ、まだ言ってるのか。」
「私には、信じられないわ。」
「しかしのぉ…」
「まぁ、帰って来たら聞けばいいだろ?」
「そうじゃの、散歩に行ってるだけかもしれんしのぉ。」
博士は、そう言いパソコンをやり始めた。

奈月は、足を止めた。杯戸中央病院の前に…
「今日に限って、寒いわね。」
奈月は、そう言い病院の中に入って行った。病院内を歩き、エレベーターホールに着いた。ボタンを押し、ドアが開いた。奈月は、エレベーターに乗り、ボタンを押そうとした時、誰かがボタンを押し、エレベーターが閉まった。
「まあ、小さくなったら不便だな。」
「赤井秀一。」
「それで何しに来た。家出でもしたのか?」
「そんな所かしら。」
「ホォー、そういう所は子供だな。」
「それがどうかした?」
「いや…で、本当は何しに来た。ただ遊びに来たんじゃないだろ?」
「貴方達、FBIにお願いがあって来たのよ。」
「………。」


「え、証人保護プログラムを受ける。本気奈月ちゃん?」
ジョディは、驚きながら尋ねた。
「ええ、本気よ。」
「君は、そのプログラムの意味を知ってるのかね?」
ジェイムズが話に加わった。
「もちろんよ。私が知ってる組織の情報を貴方達FBIに教えるかわりに、保護し、名前を変えて違う生活を送る。そうでしょ。」
「家族や友達とも連絡を取る事も、会う事も出来ないのよ。いいのそれで?」
「ええ、いいわ。それに、私には家族や友達も居ないわ。」
「でも、どうして…。」
「まあ、良いじゃないか。そうしてもらった方が我々にとっては、有り難いがな。」
「でもね秀一(シュウ)。」
「じゃあ、決めたら連絡頂戴。」
奈月は、そう言い病室を後にした。
「どうします、ジェイムズ。」
ジョディは、ジェイムズに尋ねた。その間、赤井は病室を出て行った。


奈月は、病室を後にし、エレベーターに乗った。
「(後は、FBIが判断を下すだけ、あんな所には居る理由なんてないわね。)」
エレベーターが1階に着いて、奈月はエレベーターを降りて玄関ロビーに向かって歩き始めた。玄関ロビーに着き、外に出た。
「(もうすぐ夕方ね。)」
「外に出たら寒いわね、本当に。」
奈月は、早く帰る為ちょっと小走りで歩き始めた。その時、1台の車が奈月の前に止まった。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう