第18話
風が強い朝、こんな日は、学校に行くのも嫌だ。コナンは、しょうがなく学校に行っていた。
「結局その人、彼等に関する情報は、なかったのね。」
「ああ、奴等が警察に情報がばれない様にしたんだろう。暗殺に失敗した時の為にな。」
「そう…それより、ジョディ先生が連れて来たあの子は、どうしたの?」
「ああ、阪井奈月か。ジョディ先生の話では、どうするかは、考えている所だぜ。」
コナンと哀は、帝丹小学校の校門を潜った。
「え、どういうこと?」 奈月は、驚きながら言った。
「私を保護するんじゃなかったの?」
奈月は、続けて尋ねた。
「保護は、するつもりよ。」
「じゃあ、どうして…此処に居てはいけないの?」
「貴方が私達FBIと居たら怪しまれるわ。貴方は今、子供よ。」
「組織にばれない様にするのがFBIの役目でしょ。」「そうよ。だから貴方を危険な目に合わせない為に私達が出した答えよ。」
「…それでどうするの?」
奈月は、出されたコーヒーを飲んだ。
奈月との話が終わって、ジェイムズ達の居る場所に来た。
「どうだったね?あの子は、受け入れてくれたかね?」
「ええ、何とか…」
「まあ、そう簡単に受け入れてくれなかってもあの子のためだ。」
「じゃあ、私は明日あの子を連れて行ってきます。」
「頼んだぞ、ジョディ。」
奈月は、ジョディと話が終わった後、屋上に向かっていた。階段を登り、屋上のドアを開けた。開けた途端、強い風が吹いて来た。奈月は、風に負けない様に外に出た。
「寒いわね。」
奈月は、そう言い風に当った。屋上には、他の患者も2、3人いる。奈月は、フェンスの近くの椅子に座り、外の風景を見た。
「屋上の行き方を覚えたのか?」
後ろから不意に声がした。
「あら、FBIの赤井秀一さん、此処で何をやってるの?」
「お前と一緒さ。」
赤井は、壁に寄り掛かって缶コーヒーを飲んだ。屋上は、地上より風が強い。しかし、奈月には、この風は気持ち良かった。
「お前、何故組織を抜けた?」
赤井は、不意に奈月に質問した。
「え…」
「理由がなきゃ抜ける必要は無いだろう。」
「そうね。でも、人には言えない理由があるんじゃない?」
「………」
奈月は、そう言い立上がり屋上のドアに行こうとした。
「貴方も人に言えない何かあるでしょ?」
奈月は、そう言いドアを開け、病院内に入って行った。
「人に言えない何かか…」
赤井は、そう言い缶コーヒーをゴミ箱に入れた。
何処までも続く闇、歩いても、歩いても、闇…光などない。奈月は、その闇を彷徨っていた。 「此処は…何処?」
その時、銃声が響いた。奈月は、振り向いた。スローモーションの様に女が倒れた。その姿を奈月は、見ていた。
目が開く、開いたらもう朝だった。ベットに太陽の陽射が入って眩しい。
「(いつもあの場面で終わる。どうして…)」
奈月は、太陽を見ながら言った。
日曜日、今日はゆっくり休める、哀はそう言いコーヒーを飲んで眠気を覚ましていた。その時、博士が不意に、
「そうじゃ哀君、今日此処にジョディ先生が来るそうじゃ。」
「え、どうして?」
「何か頼みたいことがあると言っておったの。」
「頼みごとって?」「さあ、来ないと分からんわい。」
「そう…」
哀は、そう言い眠そうな目を擦りながらコーヒーを飲んだ。
病院の駐車場にジェイムズと赤井が居た。車の中には、ジョディと奈月が居た。
「じゃあ、行ってきます。」
「ああ、あの子なら受けて貰えると思うが。」
「ええ、一応聞いてみます。」
そう言い、ジョディは車を発進させた。
「いいの、本当に?私を保護しなくて。」
「ええ。」「何処に預けるかは知らないけど、FBIが目を放してもいいの?」
「大丈夫よ。それに、貴方は何か怪しいことをしようと思わないからよ。」
「あら、人って何を考えているか分からないわ。」
「そうね。」
ジョディは、そう言い運転に集中した。
その後、目的の場所に着いた。
「此処、この前来た所でしょ?」
「そうよ、さあ行きましょ。」
「わかったわ。」
ジョディは、阿笠博士の家のベルを鳴らした。
|