静寂した夜の町、珍しく車の往来はないその夜の町を1台の車が走っている。独特の不等長なアイドリク音、レスポンプのいい噴け上がりは水平対向エンジン、そして夜の闇に似合う黒の車体、その車の中に二人の男がいる。運転している長髪の銀髪の男、助手席にはサングラスかけた男がいる。その車の中で二人の男が会話をしていた。 「兄貴、やっぱり見つかりませんぜ」 助手席の男がそう言った。その言葉に運転している男が言った。 「見つからないということは、殺し損ねたことだ」 と嘲笑しながら言った。 「しかし、もし殺し損ねていたら…」 焦りながら、助手席の男が言った。 「問題はねえ。奴の行きそうな場所は組織が探りをいれている。すぐに見つかるさ」 タバコを吸いながら男は言った。そして、その車は闇の町へ消えて行った。