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急展開続きます!
うぅ~…描写がぁ~心理描写がぁ~!!
第3章 ~歪められし闇の魔導書~
第38話 「運命を斬り開く勇者よ」
八神家
Side リーゼアリア

(どうやら守護騎士達は全員戻ったみたいね)

今私は闇の書の主、八神はやての家を変身して監視中だ。
もちろん誰にも気づかれないように厳重に結界を張っている。
もうすぐ…もうすぐでお父様の悲願が叶う。
11年前、クラウド君を死なせてしまってからお父様は必至で闇の書に関する事を調べた。
その時に偶然にも次の転生先である八神はやてと完成前の闇の書を発見。
当時今よりも幼く両親を亡くし身よりのなかった八神はやてに接近し援助を行った。
直接姿を現した事はないが、手紙のやりとりはしている。
正直言ってこの子には同情を禁じ得ない、だが闇の書に選ばれた以上救う手はない。
だからこそお父様は何不自由ない援助を行った…せめて、短い夢でもと…
そして、月日は流れ闇の書の第一の覚醒、守護騎士達が現れた。
すぐに蒐集は行わないようだが時間の問題だった…
八神はやてを侵食する闇の書を止める為に守護騎士達は蒐集を開始した。
守護騎士達は闇の書の蒐集に管理局の魔導師を狙うのかと思っていたが…違った。
もし、魔導師を狙っていたらすぐに管理局に目をつけられやりにくくなっていただろう。
様々な世界の神獣を狙っているようだ、苦戦はするが大量のページを獲得出来るので効率はいい。
今日狙った神獣で闇の書も9割以上になるはずだ…終焉は近い。

「どうだ、何か変化はあるか?」

背後に気配を感じ振り返ると同じ仮面の男の姿をしたリーゼロッテがいた。

「戻ったか…むっ、どうしたその怪我は?」
「どうということはない…が、あのクロスという少年にな」

良く見るとロッテの脇腹に傷が見えた。
すぐに治療したが、まだ少し痛そうだ。

「全く、あれほどの力を持ってまだ未覚醒とは…プロジェクトAに太極の書、恐れ入る」
「そうだな…大丈夫か?我らの計画に気付いている事はないか?」
「問題ない…が、何か今回の守護騎士達との接触で何かあったようだ」
「そうか、後で調べるとしよう……むっ!?」
「どうした?…ん?」

ロッテと2人ではやての部屋を見る…
はやての体が黒く淡い煙に包まれ…消えてしまった。

「一体何事だ…魔力などの力は感じられなかったぞ?」
「守護騎士達も気付いたようだ…ん?闇の書がある…と言う事は」
「あれは闇の書の力ではないと言う事か……っ!?今度は闇の書が消えたぞ?」

はやての部屋にかけ込む守護騎士達、闇の書はレギナスが抱えている。
が、突然その闇の書が消えた。
主の元へ飛ばしたのかと思ったが、レギナス達の慌てぶりを見る限りは違うようだ。
なら、一体何が起こったというの?
守護騎士達がちりぢりになって探しに行ったようだ、私達も行かなくちゃ。

「ともかく、探すぞ…」
「あぁ」

そうして、私達は守護騎士達とは別方向へと移動した。
やがて、海辺方へと出た私達はある異変に気付いた。

「まて、この周辺に微かに空間の歪みがあるぞ…」
「…確かに、微かな歪みだ……現場に来なければ気付かない程の」

しかし、周辺を警戒していた所、いきなり結界に閉じ込められた。

「くっ、なんだこの結界は!」
「見た事もない術式だ…」

「ほう、管理局や守護騎士達より先にお前達のような鼠がかかるとはな」

突然辺りに声が響いたかと思うと攻撃を喰らってしまった。

「ぐっ…誰だ!?」

見ると白い仮面をつけ、頭まで覆いかぶさるような黒いローブを身につけた3人の男がいた。

「貴様ら…手配されていた脱獄犯か」
「ほう、それを知っていると言う事はお前達も管理局の者か…」
「だが俺達の目当ては貴様らではない……消えてもらおうか」

そう言って3人の脱獄者は襲いかかってきた…

Side out


「覚えているのはここまでよ、後はぷかぷか浮いていた所を」
「今日ゼストとティーダに拾われたってわけ」

リーゼ達の話を聞いたクロスは不可解そうな顔をしていた。

「この話はもうゼスト隊長達も知っているわ、そして…」
「すぐに現場に向かったけど、空間の歪みは消えていた…で現在捜索中、というわけなの」

リンディとノアの言葉に更に難しい顔をするクロス。

「……どういう事だ、レギナスやリーゼ達の眼を掻い潜り、魔力を使わずにはやてをさらい
 観測出来ないほどの空間の歪みを作るとは、あいつらにそんな芸当が出来るとは…」
「それより、私達もすぐに探しにいきます!」
「早くはやてを見つけないと!」
「うん、行くぞノア!」

なのはの言葉に頷くとノアを連れて出ようとしたが…

「待ちなさい、なのはさんとフェイトさんはここで待機して下さい」
「えっ?」「どうして?」
「守護騎士達とは違い、アジーン達は命を奪う事に容赦しません…しかも、強い。
 なのはさん達じゃ危険すぎるわ」
「………」

リンディの心配ももっともだが、クロスとなのはとフェイトは頷きあって

「大丈夫ですよ、何があっても俺が2人を守ります…だから」
「お願いします、行かせて下さい!」
「はやてを…助けたいんです」
「……やれやれ、まだ会ってもいない子にそこまでなんて…」
「会った事あるとか友達だからとかじゃないですよ」

「「「みんなで一緒にクリスマスパーティしたいから!」」」
「私も、そのパーティに行きたいですよぉ♪」
「あ~……考えとくか」
「む~、ひどいですよマスター!」
「あ、あたしもいいかい?」
「あ…なんだ。いたんだアルフ」
「ひ、ひどいよクロス~」
「「「「あはははは」」」」

どんなに不安要素を言われても一度決めた事を曲げずにいつも通りな4人を見て
リンディとエイミィとユーノにも笑顔があふれる。
モニター向こうのクロノとプレシアも笑いあっている。
そして、そんな様子を見るグレアムやリーゼ達は真剣な顔で頷き合う。

「さてと、実は分かった事はそれだけじゃないの…ユーノ君、例の物を」
「はい、無限書庫で夜天と闇の書、イリスの事を調べているうちにこんな物を見つけたんだ」

そう言ってユーノが持っているのは分厚い黒い本だ。
金色の文字で何かが書かれていて、本を開けようとしても封印が施されているのかびくともしない。

「これは…厳重な封印だな、んで書かれている文字は…ん?古代の本にしては簡単に読める?」
「そうなんだよ、この文字は見る者の理解出来る言語で翻訳されていくんだ」

古代ベルカ文字かと思っていた文字をクロスやなのは達が見ると
なぜか違う文字として読めてしまうのだ。
例えば、なのははこの文字を見て、日本語で書かれているように見えたり、などだ。
肝心の書いてある内容は…

『仙気を操る太極の勇者と光の使者へ、この書を託す』

「これって…」
「あぁ、太極の書と光天の書の主、つまりクロスとノアの事をさすんだと思う」

ユーノの言葉の通り、クロスがその本を触ると自然と何か言葉が浮かんでくるようだった。
それはノアも同じのようだ。

「無限書庫で調べ物をしていくうちにいくつか違和感を見つけたんだ。
 闇の書という名前は実は割と最近使われた名前でそれまでは黒の魔導書とか
 蒐集の書、と言う風に呼ばれていてそれで古代ベルカよりももっと昔の記録まで遡って…
 ようやく『夜天の書』という名を見つけられたんだよ、イリスという邪神の事も一緒にね」

ユーノの説明を聞きながらもクロスとノアの視線は黒い本に集中している。
まるで、吸い込まれるような感覚、まるで本が2人にやっと出会えたと言っているような…

「よしっ、リンディ艦長。俺この本持って守護騎士達に会ってきます」
「えっ!?」
「はやてちゃんの家に行けば誰かには会えますよね?」
「え、えぇ…気付かれないように監視してるけど…今はレギナスとシャマルがいるみたいだけど…」
「その2人がいれば十分、急がないと……行くぞ、ノア!」
「うん♪」

立ち上がるクロスとノアに続くようになのは達も立ち上がった。

「ま、待って私も行くよ!」「私も!」「僕も行くよ!!」「私も当然!!」
「あ、ちょ…ちょっと待ちなさい!!」
「大丈夫です、レギナス達と話すだけだし、ちゃんと連絡も入れます!」

リンディの止める間もなくクロスとノア、なのは、フェイト、ユーノ、アルフは
飛びだして行ってしまった。

「はぁ…しょうがないわねぇ……さてと」

深いため息をついてリンディはモニターのグレアムに向かい合う。

『君達の言いたい事はわかる、しかし、私はこれ以上闇の書の存在を許すわけにはいかないのだ』
『事態は闇の書だけの問題じゃなくなりました…最悪世界が滅びるほどの…』
『提督、アリシアを失った時にあなたに言われました…覚えていますか?
 【悲しむのは当然、しかし、そればかりに目を向けていては…アリシアが悲しむ】と
 あなたはクライド提督を自分の不注意で失ったと思いこみ…過去の清算をしようとしています
 八神はやての未来を犠牲にして』
「そんな事で…あの人は帰って来ません。それにそんな事をしたらあなたは今以上に後悔しますよ」
『ならばどうすればいいと言うのだ?君達の話では…闇の書の覚醒は邪神の復活だというではないか!』

グレアムの叫びにリンディはふっと頬笑み。

「希望はあります…あの子達がきっとなんとかします」
『君らしくもないな、そんなあいまいな表現とは…』
『僕も信じます、クロス達ならきっと解決してくれると…』
「クロすけ……」

リーゼ達も何か思うところがあるのかお互いに頷き合った。

「エイミィ、私達はアースラに行くわよ。念の為だけどアルカンシェルの準備をするわ」
「了解!……あなた達はどうする?」

エイミィの言葉にリーゼ達が出した返答は……


管理局本局 グレアム提督私室


「それじゃあ私もそっちに戻るわ、ここはレジアス少将が寄こしてくれた局員に任せるわね」
「僕も行きます、それでは…」

見張りの局員に取り調べを任せ、部屋を出ようとするクロノとプレシア。
何か考え込んでいたグレアムは2人を呼びとめた。

「待ちなさい…どうしても、あの子にかけると言うんだね?」
「クロスに賭けるんじゃない…僕達皆で闇の書を止めるんです」

真剣な表情でそう答えるクロノをグレアムはじっと見つめたが、懐から1枚のカードを出した。

「私が闇の書の完全封印の為に用意した絶対零度を生み出す最新型デバイス『デュランダル』だ
 これを、君に託そう…後を頼む」
「グレアム提督……はい!」

グレアムからデュランダルを受け取ったクロノは頷くとプレシアと共に駆け出した。
残されたグレアムは椅子にもたれ掛り…呟いた。

「老兵は死なず、ただ消え去るのみ……日本の名言だったかな」


八神家

「…どう、レギナス?」
「どうもこうも…管理局はただ監視しているだけ、みたいだ」

シグナム達がはやてや闇の書の捜索に出ている間の留守番として残ったレギナスとシャマルだが
管理局の監視が入っている事に気付き、戦闘態勢を整えながら様子を窺っていた。
しかも、シグナム達とも連絡が取れなくなっていた。

「まずいな、この状況で主はやてが戻ってきたら…」
「そうね……あっ!あの子達は!」

シャマルが指さす先ではクロス達が真剣な顔立ちでこちらに歩いてくる姿。

「……どうしよう、レギナス?」
「ここまで来たら仕方がないな。相手の出方次第で突破するぞ」

「ねぇ、クロス君…レギナスさん達とどうやってお話しするの?」
「この前みたく戦闘になったら、また同じ事だよ?」

なのはとフェイトの疑問にクロスは黒い本を指さし

「大丈夫、これを見れば話くらいは聞いてくれるさ…それからどうなるかはわからないけどね」
「………」

ノアは難しい顔をしていたがクロスに撫でられると表情が和らいだ。
そして、一行は八神家前に到着。

「あの時感じた視線はどうやらリーゼみたいだな」

半年前に休暇で地球に来た時の事を思い出すクロス。
ノアは悔しそうな顔をしている。

「あの時の違和感が夜天の書が近くにあったからだなんて……気付かなかった」
「まぁ、闇の書になっちゃっていたから共鳴も弱かったんだから仕方ないさ、さぁ行くぞ」

意を決したようにインターフォンを鳴らす。

「……はい、今開けます」

静かに、シャマルの声が聞こえてきた。
どうやらすぐに戦闘、とはならなさそうで安心するなのはとフェイト。

リビングに通されたクロス達、だがなんとも言い難い空気だ。
互いに相手の出方を窺うような視線。
戦闘中でもないのに妙な緊張感に包まれる。

「…ここに来たってことは全部分かってるんだな?主の事も」
「あぁ、今主である八神はやはここにいないってこともなでも、勘違いしないで欲しい
 君達を捕まえにきたんじゃない。見てもらいたい物があるんだ」

レギナス達は怪しげな眼だったが、クロスが取り出した黒い本を見た2人の眼が変わった。

「これは…一体?」
「夜天の書が…闇の書と呼ばれるようになった原因と邪神イリスについて書かれた本だよ」

夜天の書という言葉が出た途端に2人が頭を軽く押さえたが構わずにクロスは話を続ける。

「この本の著者の名は、アラン・コーヴァン。3代目の夜天の書の主だ…」
「アラン…コーヴァン?…3代目の夜天の主」
「名前だけは聞き覚えがあるみたいだね…それじゃあ、本を開けるよ?」
「開けるって、これは厳重に封印されていて僕やプレシアさんでも解けなかったんだよ?」
「これを開ける鍵は『仙気』なんだ…見てなよ」

本に手をかざし、仙気を送り込むと…本から光が溢れだした。

「こ、これはあの時と同じ!?」

それは以前レギナスの槍とクロスの仙気がぶつかりイリスの映像を見せられた時と同じ光。
その光が今度はこの本から照らし出され、世界が真っ白になった。
そして、クロス達が目を開けると…

赤いローブに身を包んだ、老人が眼の前に佇んでいた。

『私の名はアラン・コーヴァン…私が犯した大罪の贖罪の為に後世にこれを記す。
 仙気を操り、運命を切り開く勇者よ…どうか私の大罪を聞いてくれ…私達が生み出してしまった
 邪神イリス…そして、運命を狂わされてしまった哀れなアルハザードの魔導書の顛末を…』


続く
カガヤ「じゃんじゃんばりばりじゃんじゃんばりばり~!」

ノア「作者は一体何をしているのんですか?」

クロス「創作意欲がなぜか沸きまくってるから今のうちに書きまくるんだって」

ノア「いつまで続くのやら…それに展開が急すぎて描写が雑にならないでくださいね?」

カガヤ「じゃんじゃんばりばりじゃんじゃんばりばり~!」

ノア「き、きいてないし…こんな作者に目が覚めるような叱咤激励その他諸々お待ちしております」

クロス「それではまた次回!…過去編です!」
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