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遅くなりましたがなんとか納得出来る流れが出来たのであげます。
次回はもっと早くあげたいです…

7/21 修正版と差し変えました。微妙に違うところあります(笑)
第3章 ~歪められし闇の魔導書~
第36話 「はやてと守護騎士達Ⅲ」
Side レギナス

闇の書の力で管理局が張った結界を突破した俺達はその後なんとか主の元へと戻ってこれた。
主はやての部屋をこっそりと覗き安らかに眠っているのを確認してやっと一息付けた。

「…………」

リビングのソファーに身を投げ出しそのまま沈黙が続く。
誰も何も言わない…シャマルが淹れてくれたお茶を一気に飲んでようやく言葉が出せた。

「なぁ、あの映像って…」
「あぁ、見覚えがあるな」

ヴィータの言葉にシグナムが答え、シャマルやザフィーラも頷いている。
そして、4人の視線は俺の槍へと向いた。

「レギナス、一体何があったんだ?あの光はお前の方からだったぞ?」

シグナムの言う通り俺の槍とクロスの攻撃が原因であの出来事が起きた。
それにクロスが言っていた「仙気」という言葉にも引っかかりを覚える。

「なるほど、あのクロスという魔導師との激突で…か」
「あいつ一体何者なんだよ!」
「分からない…ただの管理局の魔導師とは違うみたいだな、そして…仙気と言うあの魔力」
「あぁ~もう!なんだか知らないけど腹立つ!!」

ヴィータが憤るが…無理もない。
順調とまでは言わないがあの魔導師達に出会ってから少し皆の様子がおかしい。
かくいう俺も調子がおかしい、口調や性格が変わってきているような…錯覚なのだろうが。
主に勘づかれていないのが幸いだが、敢えて気付かないふりをしているかもしれない。

「…あの子にも聞いてみるか?」
「…だな」

シグナムの言葉に俺達は頷き、傍らに置かれている闇の書を見る。
シグナムの言うあの子とは闇の書の管制人格の事だ。
400ページを越えなければ人格の起動しないのだが、ある程度の意思疎通は可能だ。
実は幾度か「夜天の書」という言葉について聞いた事はあるが
返事は決まって「心当たりはない」だ。
嘘をついているわけではなく本当に知らないようだが、何か引っかかるらしい。

「でも大丈夫なのかよ、今回ので結構ページ減ったんじゃないか?」

ヴィータの心配した通り、管理局の張った強力な結界を破るために
闇の書の結界破壊の魔法を使用したのだ、当然使用した分ページは大幅に減っただろう。

「あ!ごめんなさい!その事でまだ言っていなかった事があるの・・・」

突然口に手をあてシャマルが大声をあげた。

「どうしたシャマル?」
「その…実は……」


「何!?仮面の男に助けられたばかりかイクシオンのリンカーコアも!?」

シャマルの話を聞いた俺達は驚いた、なぜなら管理局に捕まりそうになった時に
仮面の男に助けられ、闇の書の使用を勧められ尚且つ結界破壊魔法の足しにしろと
本来の標的であった雷帝イクシオンのリンカーコアを提供されたのだ。
おかげで思ったよりも闇の書のページが減ってはいない。

「何者だろうかその男は」
「わからない、理由を聞いても『ただ闇の書を完成させる事だけを考えろ』としか…」
「闇の書が完成した所で奪い取る…そんな事出来るわけないのだがな」
「主を脅迫して無理やり闇の書の力を使う…これもないか」

うーん、と考え込む。

「ともかく、これから一層の警戒が必要だろう。神獣だけでなく魔導生物は片っ端から行こう」
「そうだな、管理局の罠にかかるよりは効率がいいだろう」

『………守護騎士達よ……』

その時、突然闇の書が輝きだし、声が聞こえてきた。

「なっ、管制人格!?」

闇の書からうっすらと黒い服を着た銀髪の少女の姿が浮かび上がっている。
その少女こそ闇の書の管制人格だ。

「どういうことだ?意思疎通は可能だが具現化など主の承認なしには出来ない筈では?」

確かに闇の書は400ページ以上の蒐集は終了しているが主はやての承認もなしに
管制人格の具現化はありえないはずだ。

『私にもわからない、ただ言えるのは…私はあのノアと言うユニゾンデバイスを…
 知っている気がする』
「「「「なっ!?」」」」

驚く俺達に管制人格が話を続ける。

『あのノアの面影は懐かしさを覚えるのだ…シグナム達もそうではないか?』
「そ、それは…そうだが」
「じゃあ夜天の書やあのイリスってのにも覚えがあるのかよ!?」

ヴィータの問いに少し考え込むような仕草をする管制人格。

『あぁ、イリスの映像は私にも見せられた。何やらノイズのようなものが走る感覚も…』
「ノイズ…か、今までにも感じた事はあったのか?」
『いや、それに他にも気になる言葉がある。仙気、アルガス…光天の書』
「…………」

その言葉に俺の表情が硬くなる。
ずっと引っかかっている言葉だからだ。

『それに何より…ノアのあのような悲しくて苦しそうな顔は……見たくないと思っている』
「……それは我らもだ。なぜかノアの悲しそうな顔を思い浮かべると…」
「すっげぇ気分悪くなってイライラする…なんだってんだ」

シグナムとヴィータの言葉にシャマルとザフィーラも辛そうな顔つきになる。
皆思っている事は同じのようだ、俺以外は。

「管制人格、聞きたい事がある」
『何だ?』
「俺は……最初から守護騎士にいたのか?」
「「「「っっ!!!?」」」」

思いもよらなかった疑問なのか、シグナム達の顔が驚きに染まる。
どうやら全員同じ疑問を抱いていたようだ。

『私も同じ質問をしようとしていた所だ、レギナス。あまり思い返したくはないが
 遠い微かな記憶を辿ると確かにお前は我らとずっと一緒にいた…』
「だけど…昔にさかのぼれば遡るほどノイズが走る…だろ?俺も同じだ」
「お前達だけではない、ここに居るもの全員だ」

ザフィーラの言う通り管制人格と俺だけではなく守護騎士全員がそうだ。
遠い過去を思い出そうとすればするほどノイズと激痛が襲う。
それほど遠い年月を過ごしているのだから当然かもしれない。
ただし、この痛みは思い出せない、とは別だ。
記憶能力がどれほどか自信はないが昔の記憶はしっかりと残っている。
多少ぼやけている部分もあるが…ノイズや激痛が走るほどのはない。
ただある一定より昔の記憶がそうだ、つまり…

「記憶の封印…か」
『その可能性は否定出来ない、だが我ら全員の記憶を封印出来るほどの人物など…』
「あのさ、1つ思い出した事があるんだけど…」

遠慮しがちに言ったヴィータに視線が集中する。

「クロスが言っていた仙気って言葉、初めて聞いた気がしなかったんだけど思い出したんだよ」
「何、それはいつだ!?」
「ずーっと昔の主、その人が言っていた気がするんだ…名前は、アラン・コーヴァン」

アラン・コーヴァン
ヴィータがその名を言った途端

【……あの……リス………仙気が……必ず…………倒せ!!】

全員の頭に激痛と共に映像と声が響き座り込んでしまった
見ると管制人格も頭を抑えていた。

「ぐっ…な、なんだ今のは」
「また、ですね。ノアちゃんを見た時やあのイリスの映像を見た時のような…っ!?」

頭を抑えながらも立ち上がったシャマルが目にしたのは…
うっすらと邪悪な魔力とは違う光を出す闇の書…だが、それも一瞬で消えた。
しかし、俺も一瞬だが見えてしまった。

「………気のせい?」
「どうした、シャマル?」

シャマルの様子が気になったザフィーラが闇の書を見るがその時は普通の状態だ。
気のせい、とは思いたいが…

「な、なんでもないわ」
「そうか」

ザフィーラは特にそれ以上追及はしなかった。

『…今の声にも聞き覚えがあるな…皆はどうだ?』
「あぁ、今のははっきりと分かる。もう何年何百年も昔の主の声だ…」
「だけど…それ以上はわかんねぇ…なんで仙気って言葉が出てくるのかも…」
「それで、完成まであと少しなんでしょう?」
『そうだな…もう9割以上は埋まっている。もう少しだ、状況は辛いだろうが…』

しかし、そう言葉を続ける管制人格に向けて俺はもういいとばかりに手を向け

「みなまで言う事じゃない、主はやての為だ。どんな障害でも我が槍で貫いて見せる!」
「レギナスの言う通りだ…必ず完成させてみせる」
「おうよ!」

それぞれが自分の相棒を掲げる。
もう先ほどまでの迷いの表情は見えない、全ては主はやての為に。

だが…1人だけ表に出さないように浮かない顔をしている者がいた。
ほかならぬ俺だ。

(そう言えば…この槍の名前は…一体なんだっただろうか…名前を呼んだ事があったか?
 そもそもレヴァンティン達のようにまともに反応した事があったか?)

名もわからぬ自分の槍を見つめる。
今まで誰も疑問に思わないのが不思議だった。
俺は…今まで自分の相棒である槍の名を呼んだ事がなかった。
そればかりか、名前を忘れていたのだ。

その時

『んっ?…主はやて!!』

突然、管制人格が叫ぶと同時に一斉に皆がはやての部屋へと駆け出した。
そこには主はやてが眠っている…はずだった。
何も知らずにぐっすりと眠っている主はやてがそこにいるはず…

だが…

「あ、ある…じ?」

そこには誰もいなかった…ただ、窓が開き風でカーテンが揺らめいているだけだった。

そして、一通の手紙が置かれていた。

その内容は………


Side out
続く
カガヤ「さて、今回はクロスもノアも出番なしなので守護騎士の皆さんに来てもらう……はずでしたが」

・・・・・・(シーン)

カガヤ「消えたはやてを探しに皆さん出ていっちゃいました…どうしよ」

カガヤ「ま、まぁいいや…今回は難産でした。話の流れは2,3パターン考え付いていてそれをうまく文章にあらわせなくて」

カガヤ「そのまま原作に沿っても良かったのですが、それじゃあ面白くないと色々考えて…その結果がこうなりました。これからますます独自展開が続きます!」


カガヤ「しかし…1人じゃ寂しいなぁ…誰かゲストの人呼ぼうかな…恐れ多すぎて無理だけど……まぁたまには1人でいいか!ではでは感想批評その他ドシドシ下さい♪それではまた~」



ノア「は~い、作者が寂しそうにしてるみたいだから来ちゃったよ~☆」


ノア「あ、あれ?……ひょっとしてもう終わったのかな?(汗)」


ノア「・・・・・・・うそ~ん!?(滝汗)」
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