歪んだ世界(6/30)縦書き表示RDF


歪んだ世界
作:アゲハ蝶



06:堕ちた天使は悪魔と手を組む





    消えちゃえばいいのに



            何もかも、消えちゃえ



        消えろじゃなくて、僕が消す方がいいかな?



                   だって消えてはくれないから



  羽根のない天使は飛ぶことさえできない



              なんて残酷な世界なんだろう



                 誰も僕を愛してくれない



       人間として扱ってくれない



                         イラナイ存在なのかな?



          僕はイラナイのかな?



                   黒い海に沈んでいくようで、痛い



      憎くて、憎くて



                  この世界の誰を憎むべきかも解からなくて



         僕は一体、どうしたらいいのだろう



                    ねぇ、神様



 僕は一体、誰を信じればいいのかな?



            『私と手を組まない?』



                    囁かれた静かな声に、僕は耳をすませた



      『私と手を組んで、この世界を壊さない?』



                 『誰を憎めばいいか、教えてあげる』



   教えて、僕にその答えを教えて



          『この世界を生きている人間、全員を憎めばいいんだよ』



        『だって世界を創ったのは人間だから』



               すごく簡単な答えだった



 『だから、私と手を組まない?』



              いいよ、君と手を組んで、世界を壊していこう



                  堕ちた天使は悪魔と手を組む






難しそうで、意外と簡単なところに答えはあるもの。
囁きはまるで、堕とすように誘うもの。













ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう