第二話 嫌な予感
第三新東京へ行き、ネルフ本部に直行したシンジ達は、父親のゲンドウと対面した。
「・・・・・・」
「・・・久しぶりだな、シンジ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・誰?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
もの凄く長い沈黙が通った。
(普通当たり前だろ)
見かねたリツコがシンジ達に言う。
「シンジ君、あれが君のお父さんよ」
「あっそ、髭くらい剃れば?」
「・・・・・・」
「しかも全然似てないね」:零
「シンジが母親似だからじゃないの?」:姫子嬢
「どうして、ああ言うのからこんな綺麗な子が生まれるんだろうな?」:黒姫
「人間の遺伝子というのはイマイチ分からん」:阿修羅
「や―――ん―――」(訳:ほんまやな、なぜ、こないな美少年が生まれるんやろな?):鬼丸
「遺伝子の神秘には深く考えないとならないね」:雪男
「あんなのが父親だなんて、シン兄ちゃんに同情しちゃうよ」雪女
など、ぼろくそに言うシンジ他七名(六名と一匹?)その言葉を聞いて、いじけるゲンドウ。
壁に向かって蹲り、床にのの字を書いて涙を流す。
それを冷めた目で見る、シンジ達。
「・・・それよりも、何か僕にご用で?」
本題を聞くシンジに慌てて答える、副司令の冬月コウゾウ。
「そ、そうそう、君にエヴァンゲリオン初号機に乗って貰いたいのだよ」
「エヴァンゲリオン初号機?ああ、あの紫の鬼ですか」
そう言って、赤い水に浸かっている鬼を指さす。
「そうだ、あれに乗れるのは13歳から15歳の指定された少年少女達だなのだ、我々には乗る事ができないだから、君に頼るしかないのだ」
そう言う冬月の目は真剣だった。
だが、
「お言葉ですが、僕は乗りませんよ」
そのキッパリした言葉に戸惑う冬月とリツコ。
「な、何故だね!」
「そ、そうよ、どうして」
「良いですか?落ち着いてくださいよ、貴方達はこう言いましたよね、『これに乗れるのは13歳から15歳の指定された少年少女達』って」
確かに彼らは『13歳から15歳の少年少女達』と言っていた。
シンジはそこが拒否する理由だという。
なぜならば、
「僕は、その指定年齢を過ぎてるんですよ」
と言った。
その事に固まる冬月とリツコ。
それに首を傾げて言うシンジ。
「外見を見れば分かるでしょ?普通」
・・・・・・確かに、外見を見れば190近くまである身長に少し大きな掌、14歳にしては不自然すぎる。
と言うより。
「あんな、人を飲み込むような機体になど乗りたくもないですね」
そう言う事らしい。
彼の母、碇ユイが初号機に飲み込まれた記憶が、戻っていたらしい。
その事にまた固まる。
そして、止めの一発。
「それと髭、お前はもう碇家から縁を切られてるからな、今後一切碇という姓を使うなよ、六分儀総司令殿」
そう言って、黒姫達を引き連れて、NERVから去った。
後に残ったのは、思いっ切り固まったままの髭と冬月とリツコのみだった。
「ただいま戻りました。お爺様」
シンジは今碇本家の居間にいる。
「おお、シンジ帰ってきたのか!」
碇ゲンゾウ、碇ユイの父親でありシンジのお爺ちゃんなのだ。
まぁ、それは兎も角。
黒姫達は温泉に入っている(勿論、男湯と女湯に別れています)
「いつ見ても綺麗じゃの、その髪は」
そう言って、腰まで届くシンジの黒い髪の毛を見るゲンゾウ。
確かに、誰もが羨ましがるような黒髪である。
「そ、それより、次に来る使徒に備えていろいろと準備をしなくちゃいけませんし。学校も行かなきゃなりませんし」
「学校の方は、儂に任せておけ」
そう言って、どんと胸を叩く。
頼もしい限りだが、シンジは嫌な予感がしてならなかった。
その嫌な予感が、的中する事になるのは別の話。
晩ご飯の時はフランスとイタリアのフルコースを碇家の食卓で食べる事になった。
(その時、姫子嬢が五人前を食べていた事を追記する)(ヲイヲイ(−−;) |