リリーの決意!
リリーは自分の部屋でドレスに着替えた。
城の中ではドレスでいないといけないのだ。
リリー 「ったっく~、いちいちドレスに着替えないといけないなんて・・・まっしょうがないか~」
リリーはお気に入りのピンク地のフリルがついたドレスに着替え、部屋から出て王、つまりリリーの父親がいる玉座へ向かった。
その途中、
???? 「あらリリー、帰ってたのね!」
リリー 「ただいま帰りましたわ、お母様!」
リリーに声をかけた人物は王妃のサルビア、リリーの母親だった。
深緑のゆったりとしたドレスにおだんごにして一つにまとめてアップにしたオレンジの髪の、リリーに似て綺麗な女性だった。
サルビア 「これからどこへ向かうつもりだったのリリー?」
リリー 「はいお母様、お父様の所へ向かっていました。今日友人からプロミネンスの言い伝えを聞いたものですから。」
サルビア 「言い伝え?」
リリーは今日アイリスから聞いた言い伝えをサルビアに話した。
サルビア 「そう、教えられたのですね。あの薔薇に潜む殺人竜の事と、奇跡の技の事を」
リリー 「お母様は知ってましたの?」
サルビアは頷いた。
サルビア 「ごめんなさいね話さなくて。あなたまであの恐ろしいドラゴンに会いに行くのではないかと思って話せなかったの。」
リリー 「そんな事ありませんわよ。」
と言いながらもリリーは迷っていた。
だがそれはサルビアには言わなかった。
リリー 「ではお母様、私はこれで」
サルビア 「えぇ~、くれぐれもクレソンの邪魔をしちゃいけませんよ。」
クレソンとはリリーの父の事だ。
リリー 「はいお母様!」
リリーはその場をあとにして父のもとへ向かった。
そして何歩か進んで、ようやく父がいるであろう玉座に続く扉の前まで着いた。
クレソン 「何~!?またもやあのドラゴンに殺されたものが!?」
中からクレソンの声が聞こえた。
衛兵 「はい、別の所からやってきたハンター二人がやられました。」
クレソン 「また犠牲者が出たか~!う~む、これで何人目だ・・・」
衛兵 「ざっと百人はいるかと・・・」
重苦しい溜息が聞こえてきた。
クレソンは頭をかかえて困り果てていた。
クレソン 「せめてあのドラゴンが大人しくしていてくれれば・・・」
またもや溜息をついた。
リリー (お父様お困りのようね・・・。よ~し、どんなのか会ってみたいと思ってたし、行ってみよっと!!)
リリーはそう決意するときびすを返して自室へと戻って行った。
ドラゴンに会いに行くという思いを抱いて。
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