がばねの訴え!
がばねはリリーの部屋の前で待っていた。
がばね 「リリーおせ~な・・・何してんだ?」
その時リリーがようやく出てきた。
今日は赤いサテンのAラインのドレスを着ていた。
がばね 「そういう意味か・・・さすが・・・フラワープリンセスだな。よく似合ってる!」
リリー 「ありがとうがばね、さぁ行きましょう!」
リリーとがばねは玉座へ向かった。
トントントン
リリー 「失礼します、お父様」
扉を開いて中に入った。
そこには父親のクレソンだけではなく、母親のサルビアもいた。
サルビア 「おかえりなさいリリー!」
クレソン 「おかえりリリー!う?その者はどちら様かな?」
そう言われ、がばねは軽くお辞儀をした。
がばね 「お初にお目にかかります、クレソン王ならびにサルビア王妃!我が名はがばねと申します。あなた様の王女様に大変お世話になっていますので、挨拶にと伺いました」
リリーも含め、その丁寧な挨拶に驚いていた。
クレソン 「リリーがお世話になっている?・・・そなたはいったい・・・」
がばねはぼそぼそと何かを唱えた後、なんといきなりドラゴンの姿に戻った。
リリーはそれを見て驚いた。
クレソン 「ななっ!?そなたは、薔薇に潜む殺人竜!?」
サルビア 「まぁまぁ驚きましたわ。あなた・・・人にもなれたのですね!」
がばねは早々と何かを呟き、また擬人化をした。
がばね 「驚かせてすみません、でも、こうしなければ自分が薔薇に潜む殺人竜だと信じてもらえないだろうと思いまして・・・。わたくしがこの王女様にうちやぶられたのはご存じですね?」
クレソンもサルビアも頷いた。
がばね 「その後もこの王女様は何度もわたくしの所を訪れては色々な事を話してくださいました。その中で、わたくしはこの王女様の目的を聞きました。お友達になりたいと言う事と、もうひとつ、大人しくさせる為と」
クレソンとリリーははっとなった。
がばね 「わたくしは好きで人をあやめていたわけではないのです。あそこはわたくしの唯一の居場所でもありますし、神聖な場所でもあります。わたくしはそこを荒らされたくないですし、誰の指図もうけたくなかった。だから人を、よからぬ事を考える奴らをあやめてきたのです。もしもやめてほしいのならばやめます。ですから、どうかわたくしをあそこから追い出したり殺そうとするのはやめてもらいませんか?わたくしはあそこから出ればどこにも居場所はありません」
リリー 「私からもお願いします!!どうか、お父様の力であの花畑の通りを封じていただきませんか?あと、私以外の者は許可なく通る事を禁ずるとか!がばねは本当は悪いドラゴンではないですわ!そりゃあ確かに人をあやめてきてますが、それは自分と花畑を守る為、がばねは何も悪くないわ!!」
二人の訴えにクレソンはしばらく考えこんだ。
そして、
クレソン 「リリーとがばね殿の訴えはよ~くわかった。娘とその友人であるがばね殿のお願い事だ、わたしがなんとかしよう。がばね殿、よくぞここまで来て訴えてくれた。感謝するぞ!」
サルビア 「リリーもクレソンの為にありがとう。がばねさんをよろしくね!あとがばねさん、リリーと仲良くしてくださいね!」
がばね 「ありがとうがざいます、お二方!」
リリー 「お父様、お母様、ありがとう!!」
二人は深く感謝の意を込めて頭を下げた。
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