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明らかに偏りのある編成になってしまいました、・・・申し訳ない
零章-八 記録閲覧2
「……ふぅ、良いお茶ね、秋蘭、今日は、何処のお茶なの?」

「はっ、成都の方より、取り寄せました。 なんでも、今、蜀で流行しているお茶だとか」

庭先で、いつものように秋蘭の入れたお茶を楽しんでいた、昼下がり。

本当なら、ここに春蘭も入れて、三人そろってから始めるのだが、今日に限っては、あまりにも遅いので、人を呼んで探しに行ってもらい、先に始めることにしたのだ。

「へぇ、じゃあ、前に桃香の言っていたお茶って、これのことなのかもしれないわね、今度……」

 ダダダダダダ!

「華琳さまぁ!!」

言葉の途中で、すごい勢いで、春蘭が走ってきた。

「遅いわ、春蘭、今まで何をしていたの?」

「姉者、すまないな、あまりにも遅いので、先に始めてしまったぞ。」

「なんと! ひどいですよ~華琳さまぁ……、じゃなくて! すごいものを手に入れたのです!!」

瞳を輝かせながら、誇らしげに胸を張る春蘭

「何をもらってきたの」

「はい! 天の国へ行きましょう!!」

「……」

「……、姉者……」

「……へっ?」

本当に、この子は……。

「……、姉者、間をすっ飛ばして語るなと、前にも言ったろうに……。 で? 何をもらってきたんだ」

「あぁ、そうだった! これを!!」

そう言って取り出したのは、見たことの無い装飾の施された小さな箱のようなもの、

開閉式になっていて、開いてみれば、中は手鏡だった。

「……、これがなんだというの?」

「はい! なんでも、これを使えば、天の国へ行けるのだとか!」

「……なら、詳しく教えてちょうだい、これを誰からもらって、どんな話をされたの?」

「はい! 頼まれていたお菓子を探しに行ったら、街で出店が立っていまして、そこで商人の女から買いました。 なんでも、これは、天の国へと繋がっていて……、えっと、なにかをすると……、道が出来て……んと……」

「……、はぁ……」

春蘭の言うことだから、ほとんど期待していなかったとは言え、少し残念な気持ちになる。

ちなみに、このため息は、どちらかというと呆れのほうが強かったわけだけど

「……なぁ、秋蘭」

「なんだ? 姉者」

「もしかして、これでは天の国へは行けないのか?」

「……」

「……、そうなのか……」

見るからにしょんぼりとしだす春蘭、この子のことだから、本気で期待をしていたのだろう

そして、「あの女……!!」と怒りをあらわにする、その点については同感ね。


「……、姉者」

「なんだ?秋蘭」

「誰が、行けないと言ったんだ?」

「……へっ!?」

「……秋蘭?」

「……うむ、この手鏡は、きっと天の国への鍵なのだろう。 時が来れば、扉があらわれ、

そのときにこの手鏡を掲げれば、天の国への道が開くのさ」

「なんと!!」

……なるほど、うまい言い方をするものだ、春蘭から聞いた話をうまいこと立てながら、慰めようとする秋蘭

案の定、「なるほど…、これはそういうものなのか……」と、うなずきながら感心している春蘭、私もそれに合わせることにする。

「ふふっ、よくやったわ春蘭、これがなければ、せっかく扉が開いても、あの馬鹿を殴りこみにいくことができなかったかもしれないもの」

「!! 華琳さま!! ありがとうございます!! 扉が開いた暁には、あの大馬鹿者のアホ面をたたっ斬ってやるのです!!」

すっかり機嫌が戻り、お菓子を食べながら浮かれてる春蘭の姿を眺めていると、秋蘭が耳打ちしてくる


「華琳さま、商人の女のことですが……」

「えぇ、至急、探しに出させるわ、私の春蘭を騙ろうとしたものを、ただで済ませるわけには……」

「いえ、そのことではなくてですね」

「じゃあ、なに?」

「先日、私も似たような話を聞きまして……、あまりに眉唾ものだったものですから、戯言だと聞き流していたのですが……」

同じようなものを、売られそうになった、そう言う

「そう、わかったわ。 いずれにせよ、必ず捕らえるわ、秋蘭も、次に見つけたら、わかってるわね」

「御意」

「華琳さま!!ずるいです! なにを内緒話などしておられるのですか!?」

「春蘭、その商人の女のことだけど、今度見つけたら、何をしてもいいから城に連れてきなさい」

「はいっ! もっと詳しく話を訊かねばなりませんしね!」

「えぇ、そうね、ところで春蘭、頼んでいたお菓子は?」

「あっ……」

「……(姉者は可愛いなぁ)」

「ふふっ、春蘭?」

「ももも…、申し訳ありません!華琳さま!!」



そのあと、凪達の警備部隊に似顔絵を渡し、街にお触れを出して、商人の女を探したのだけれど、結局見つからなかった


なんて、話があったの、結局その手鏡は、春蘭が大事に持っているそうよ。




……案外、本当に天の国への鍵だったりするのかしら……、ねぇ、どうなのよ? 一刀




……そうそう、凪達3人のことなんだけど




一刀が、帰ってからしばらくした後、警備隊体長の後任を決める時にあったお話


朝の朝礼時に、3人そろったところで、私はその話をした。 もちろん

「隊長以外を隊長となんて呼びたくないのー!!」

「ウチらの隊長は隊長だけや、後継ぎなんていらへん」

「……反対です」


と3人とも後任を新たに決めるのを、猛反発

新しい隊長を作るくらいなら、自分たちが、代理として後を引き継ぐとのこと

しかし、一刀のやっていた仕事は、警邏はもちろんのこと、陳情の整理、報告書の作成、警備兵の部隊の割り振り、改善案の提出、他……

やる気はともかく、このような事務的作業には3人とも、まるっきし才能がなかった

隊長代理としての役職は、彼女達3人では足りないのだ

「発言を、よろしいでしょうか」

そんな事を話していると、一人の兵が、声を上げる、彼は、北郷隊の設立当初からの古参で、よく一刀と昼食を共にしたりしていた兵だった。

今では、一つの詰所の所長の位置にいる兵なのだが、その兵が、こう言った

「そのような、裏方の作業は、我々におまかせください。 我らも、楽進様達と同じ気持ちであります。」

と、発言する。 その言葉に賛同するように、整列している兵たちは小さく頷く


驚いた、一刀、あなた本当に人気者だったのね


結局、あくまで隊長代理として、3人をそれぞれ任命し、書に覚えのある何人かの兵を事務員兼任としてその下につけることになった。

これなら、と彼女達も納得した

事務を兼任することになった兵は

隊長が帰ってきたら、なにをおごってもらおうか、などと皆で盛り上がっていた。


皆、一刀が帰ってくることを、疑うなんて知らないように


秘密で、桂花に調査を行わせた時の報告では、慣れないながらも、力を合わせてなんとかやっているそうよ、こちらに届く報告書も、まぁ及第点だしね



……桂花だけは、あなたが帰ってからも何も変わらなかった





なんて、思っていたのだけれど、こんなことがあったわ




廊下を歩いていると、一刀の部屋の前を通りかかる、すると、中から何か物音が聞こえた

まさか、と思い、有り得ないとわかっていながらも、その扉を開けてしまう

中にいたのは……

「桂花?」

「か……華琳さま!!」

扉を開ければ、そこには、しまったという表情で、凍りついている桂花がいた

「……ここでなにをしていたの」

いくら桂花とはいえ、内容次第では、許せるものではない、静かに怒りながら、彼女に質問する

「……」

俯きながら、沈黙する桂花、私は、その様子に苛立ちを隠せなくなる

「答えなさい!!」

「……手掛かりを」

恐る恐る口を開いて、呟くように説明を始めた

「クズでまぬけでどうしようもない精液男でしたが、それでも、華琳さまの所有物でした。」

「……それで?」

「にもかかわらず、あいつはここから姿を消したのです。 なら、見つけ出さなければいけない」

そこで一旦言葉を止め、部屋を一瞥する

「天の国から、あいつをもう一度呼び戻すため手掛かりが、どこかにあるのではないかと」


―――今までの、一刀がいた頃の桂花からでは、有り得ないような言葉が出てくる

 訊けば、一刀が帰ってから、私にも気づかれないくらい慎重に情報を集めていたのだという

「……それで一刀の部屋に入っていたの?」

「はい……」

「なら許すわ、それで、手掛かりはみつかったの?」

「いえ……」

「そう、では、これより一刀の部屋は立ち入り禁止とするわ、他の皆にもそう伝えなさい」

「……御意」



そう言って、二人で、一刀の部屋を後にする

「……一つだけ教えてちょうだい」

「なんでしょう?」

「一刀の情報を集めていたのは……」

誰のため?と続けようとすると

「もちろん華琳さまのためです! なんで私が、自分のためにあの変態のために苦労をしなくちゃならないんですか!?」

……だれもあなたのためとは訊こうとしてないのだけど

「ふふっ、そうね」

「どうして笑うんですかー!!」


そんな話をしながら、別れる、去り際に「あの精液変態男、見つけたらこの世に生まれてきたことを後悔するような目に合わせてやる……」

とか恐ろしいことを言っていた気がするけど気のせいでしょ


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