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零章-十弐 プロローグ5
―――画面が消える




「……、ここまでが、あなたの外史において、確定した記録です。 いかがでしたか?」

「……」

「……、その様子ですと、おおよそ記憶は戻ったのだと、考えてもよろしいでしょうか」

見れば、肩は小刻みに震えていた。

表情は、手で隠れてしまい、伺えない

「……」

「……すこし、一人にさせてくれないか?」

やっと出た声は、必死に泣くのを我慢しているのがまるわかりの、絞り出すような、そんな情けない声で

「……気が回りませんでした、すみません」

于吉は謝罪をすると、椅子から立ち上がり、一刀に背を向けた

「……悪い」

「構いません、落ち着いたころに、また来ます、では」

そう言うと、来た道を戻り、廊下へと出ていく


―――ガラガラガラ、バタッ


 

 遠くから、扉が閉まった音を聞いた途端、堰き止めていたモノが全部溢れて来るように感じた



頭の中でまとまりなく湧き出てくる思い出を、一つ一つ確かめて、夢なんかじゃなかったと知る

画面の向こう側で、彼女達は、記憶の中より、少し大人びていて、3年という月日を重く感じた

俺は、彼女達と別れて、1日しか経ってないはずなのに、なんでこんなに痛いんだろう


……、わかってる、この痛みは、華琳の、傷


不思議だった、俺は画面から見ていただけなのに、華琳の気持ちが、自分のことのように感じた

俺の気持ちも、華琳に届いてた


―――嬉しかった、3年も経ったのに、俺のことを忘れずにいてくれる姿を見て

―――悲しかった、そこが、とても遠い場所なんだとわかって

―――悔しかった、なんで、そこに俺はいないのか

―――謝りたかった、勝手に消えて、あまつさえ、彼女たちのことを忘れているなんて・・・


画面を見ている間、華琳と俺は繋がっていた

少なくとも、画面を見ている間は、彼女達との距離を忘れさせてくれた


画面が消えた瞬間に、華琳とのつながりも切れて


途方もないほど遠くに、彼女達はいるんだと気づかされた


さまざまな想いと感情が、頭の中で渦巻いて、心の中で暴れている。

ぐちゃぐちゃに混ざった心の中で……、ずっと、強く主張している想いがある

「……帰りたい」

心の中で、吐きどころを探すかのように主張していた言葉を、口に出してみれば、彼女達との距離が、わかってしまって


……我ながら、みっともないなと、少し恥ずかしくなる

于吉にはあとでちゃんと礼を言わなきゃな


そんなことを頭の片隅で考えながら、いまはただ、彼女達との思い出と、感情の海に浸っていた






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……


“資料室”から去った于吉は、"宇宙"に姿を現した

「……ふむ」

顎に手を当て、なにかをを思案するように目を閉じている

「北郷の様子はどうなんだ? 于吉」

背後から声をかけられ、目を開く、振り向くと、そこには左慈と貂蝉がいた

「おや? いつのまに帰ってきたのですか、二人とも」

「いまさっきよん、ご主人様の様子でも覗きに行こうかしらん、と思ってたらあなたが現れたの」

「なるほど、一刀君なら、今は資料室にいますが……、しばらくそっとしておいてあげましょう」

「どういうことだ?」

「……、まさか」

左慈は、理解できなかったようだが、貂蝉は于吉のその物言いに、何かを察したように驚く

于吉はそんな貂蝉をみて、口を開く

「えぇ、彼は外史での記憶は、完全に取り戻しました」

「馬鹿な、早過ぎる」

左慈も、信じられないとばかりに、声を上げる

「えぇ、はっきり言って予想外の早さです、おかしな干渉でもあったのではないか、と疑うほどに」

「異端者の干渉があったとでもいうのか?」

「……疑いかねないくらい、不自然に全てを思い出しました。」


彼らが驚くのも無理はない

于吉の仮説は確かに正しかった、外史の記録に直接触れさせることで、一刀は記憶を取り戻すことが出来た

しかし、この方法は、他の記録も合わせて見てもらいながら、ゆっくりと進めていくつもりだったため、実に十日以上は掛かるはずだった

この空間に時間の概念はない、よってそれは、体感時間での説明になるが、一刀が外史の映像を見ていたのは1~2時間程度

実に数百倍の早さで、一刀は全てを思い出したことになる




そして、“異端者"

なぜ、“敵”だと決めつけているのかはここでは置く


“異端者に”ついては、わかっていることの方が少ないのだが、少なくとも、元“剪定者”である彼らと同じ、または似たような力、能力を持っていて、尚且つ彼らよりも好き勝手に力を使って外史に干渉を施している、ということだけ

一刀が記憶を失っていたのも、そもそも、一刀が外史から無理やり引っ張りだされたのも、“異端者”による干渉だった

そのような存在が、なぜ彼らに利するような干渉にでるのか、



「まぁ、いいじゃないの、思い出してくれるなら、早いに越したことはないわ」

貂蝉が、やや重くなった空気を取り繕うように言う

「そうですね、左慈、外史への道ですが、修復状況は?」

「まだまだかかるな、と言っても、俺としては予定通りに進んでいるんだが……。 ふっ、また北郷に予定を狂わせられるのか」

自嘲気味にそう言う左慈の目は、なにかを懐かしむように細められていた

「左慈……」

于吉が心配そうに声をかける

いま資料室にいる一刀とはなんの関係もないが、左慈と北郷一刀には、少なからず因縁があるのだ、それは于吉も同じなのだが

「心配するな、いまは俺の立場に満足している、あのような憎しみは、もうないよ」

「そうですか、そのような顔をされるものですから、つい」

「つい?」

「いえ、可愛さ余って憎さ百倍とは言いますが、その逆もまたしか…「フッ!」ゴフゥ!!」

言葉の途中で、左慈の左アッパーが、于吉の鳩尾に吸い込まれる、于吉はまったく反応できていなかった

「……っふ、ふふ、久々に来ましたねぇ、あぁ、感じますよ、左慈の熱い想いを」

全く懲りていない様子の于吉、むしろその顔には恍惚とした表情が浮かんでいた。


「……忘れていた、こっちに戻ってきたら、最初にやろうとしていたことがあるんだ」

「なんでしょうか……、まさか、ついにその頑なな心を、解き放つ決心を……」

「お前を、殺す」

言葉と共に、左慈の両腕が淡く光だす、目を凝らせば、その背中には輝くウイングが見えるような見えないような

「なっ! り…、りりーなぁああ!!」





―――、「我ながら、良くやるな」

そう言って、于吉は静かに目を閉じた



















えっ? なに? 何も聞こえないです、ヘッドフォンしてるんで(挨拶)


さて、今回は、こういう感じでした

ちょっと説明的なの入れましたが、自分の表現力の無さに困ってます、我ながらわけがわからない

これについては後々修正していく予定ですのでなにとぞご理解の方よろしくおねがいします

本当は、昨日の夜中に更新する予定だったんですが、どうやら気づかぬうちに力尽きていたようです。 気づけば、朝でした、軽く遅刻しかけました

んで、帰宅、時間あるしちょっと修正入れてから上げようかな~なんて軽い気持ちで編集してたら、悪夢が

まあ、簡単にいえば間違えて上書き保存しちゃってモゲェエエエエエ!!!

複数の同一ファイルを開いて作業するのは絶対にやめよう、と心に誓った今日でした