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冷凍睡眠から目覚めたらエルフが異世界と化してる未来の地球を支配してた件。 作者:mituru
3/19

#1-3 旅立ちの日 ■■□

2/19 主人公のキャラデザ追加しました 2/21 アリスキャラデザ追加しました
無難なデザインですけど参考程度に
挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん)
  用意された生活用の部屋で,着替えをしながら晶は黙って、マリアの語るこれまでの世界の話と現在の世界の話を聞いてた。



 『というわけになります』
 『・・・』

 俺は唖然としてた、マリアから語られる人類の争いは病的で、俺と妹が寝てる間に数十度も世界戦争が起き、長期に渡る争いに疲弊した人類は極少数を残してこの星を去ったのだ。
 残された一部の人類にとって代わり、生体アンドロイド『エルフ』がこの星を支配していた。

 『・・・』
 『・・・・・・・どうなさいました?』
 『いや・・・なんかその話聞いてると眩暈というかカルチャーショックというか・・・ハハッ・・・』

 もういろいろ乾いた笑いしかでない。

 『また現在大気には、ナノマシン散布によるテラーフォーミングと度重なる地殻兵器、月の破損により重力変化によって地軸が大きくズレ、2045年から来ました晶様が知っている地球とは根本的に、世界環境は激変してます』
 『知らないうちに地球がファンタジーになったなとか、まったく笑えない冗談だよ』
 『心中お察しします・・・』
 『・・・・・・・』

 まさか、数万年後にファンタジー世界と化した地球で、AIに 心中お察しします といわれるとは、人生どうなるか判らないもんだ。
 しかし、それでも嬉しい情報はあった、妹がまだ生きている、この世界のどこかで眠り姫として兄の俺を待ってるはずだ。




 『マリア、教えてくれ、妹・・・舞と、どうすれば会える?』
 『現在《中央ブレイン》接続で舞様の生存は確認ができてます、よって妹様の冷凍保存してる施設は現在も稼動し、生存記録を中央データーアーカイブバンクにアプロードし続けてます』
 『ふむっ』
 『ですが、中央に当施設のセキュリティーレベルでは開示応答に答えないため、晶様には直接他施設に赴き、応じる高いセキュリティーレベルの端末から、《中央ブレイン》にアクセスして頂ければ・・・』
 『そうか!それで舞の居場所を聞き出すてわけか!』
 『はい、その通りです』

 舞は生きている、なら場所が判ればなんとかなるかもしれない、俺はその朗報を聞いて興奮してた。



 『で、その高いセキュリティーレベル端末てどこにあるんだ?』
 『申し訳ないのですが、判りかねます・・・』
 『え?』


 『現在自閉スタンドモードのため各施設の独立演算人工知能との通信が遮断されてます、当機も他からの通信を受け取れない様設定されてます』
 『なるほど・・・つまりだ、《中央ブレイン》には一歩通行で情報は送れるが、妹が生きてること以外、何聞いても教えてくれなくて、周りのやつに聞こうにも喋ること禁止されてるてわけだな?』
 『はい、端的に言えばそのように捉えて頂いてかまいません』


 何故そのようなめんどくさい設定にしてるんだ?俺のいた2045年は少なくとも技術がどんどん発展し、今この星で繁栄してるエルフの先祖?が開発お披露目会されてた年だった。
 人工知能を作り出したのに、わざわざそんな設定にする理由がわからない・・・。



 『まぁ要約すると俺は、外の世界でまず使える妹の場所を中央てところから聞きだせる、端末がある施設を探索しないといけないわけだな・・・』
 『はい、その通りです』

 妹に会うためとはいえ、気が遠くなってきた・・・。
 荒れ果てた未来のファンタジー世界と化した元・地球を旅することを考えると・・・。



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 目覚めてから数日、マリアのリハビリプログラムとナノマシン治療により、鈍ってた体を整えて、冷凍睡眠前と遜色のない状態まで回復してた。
 リハビリ中もマリアは舞検索は行ってたが良い情報はなかった、ただ生存中とう確認だけは取れた。
 またリハビリ期間中、この世界の情報やらなんやらもレクチャーを受けてた。

 エルフ族、かつて旧人類が多用途目的に生産された生体アンドロイド、旧人類がこの星を遺棄し、去ったあと遺されたエルフたちは独自の生態系と文化を築き現在地上で繁栄してる最大種族。

 魔法、幾度もの世界大戦で荒廃した地球をテラーフォーミングするために、散布された大気のナノマシンが特定のコマンド詠唱に反応しエネルギーを発生させる、エルフの間では魔法として認識されてるらしい。

 魔獣、世界大戦でまだ稼動してる生体兵器をエルフたちはそう呼称してる,基本人間とエルフ関係なく無差別に攻撃をするので要注意。

 魔竜ドラグーン、世界にまだ数機稼動が確認されてる超大型兵器群、マリアと同じ独立演算人工知能が搭載されてる

 新人類、遺されたわずかな旧人類の子孫、亜人の世界でなんとか溶け込んで生活をしてるとかなんとか。




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-2週間後


 最後のリハビリを終えて俺は一息ついてた。
 そしてどことなく姿の見えないAI マリアに語りかけた

 『いままでありがとうマリア、大分体が出来上がってきた、というわけで、明日地上出ようと思う』
 『・・・ほんとに行かれるのでしょうか?晶様の体型試算からしてここにはまだ100年以上の生存に適した食料ならありますが』
 『あぁ、ありがとう・・・でも、ここで閉じこもっても妹には会えないし、住めば都だ、・・・世界がどうなってたとしても』
 『判りました・・・では旅の助けになるよう、こちらの適応ナノマシンを注射してください・・・役にたちます』

 床から機械アームのトレイのせられた注射器が晶の目の前に運ばれてくる


 『・・・』

 チクッ プシュー


 晶はその注射器を躊躇わず首元に突き刺しボタンを押した。

 『・・・ふんっ』

 体中に何かが蠢き、なんともいえない感覚が襲われる、吐き気がする、キモチワルイ。

 『定着にすこし不快感がございますが、我慢してください』

 『はぁはぁ・・・』
 『大丈夫でしょうか?』
 『最高最悪だな・・・はぁはぁ・・・うぷっ』

 不快感にたまらず思わず俺は倒れこんだ、いままでのナノマシン治療になかった感覚だった。
 それは大量のデーターを一度に脳に叩き込まれる感覚といえばいいのだろうか。

 『はぁはぁ・・・』
 『大丈夫ですか?』

挿絵(By みてみん)

 マリアと違う声がした、その娘は気付いたら視界端に不思議そうに大の字になって天井を見上げてる俺を覗きこんでる。
 ちびっ子だ。

 『幽霊?!』
 『晶様、いきなり倒れるから心配しましたよ お怪我はありませんか?』
 『マリア!なんだこのちびっ子はどこから出た?!』
 『晶様は彼女が見えてるということは、適応ナノマシンの定着は完了したということですね』
 『では晶様が私を見えてるようなの 自己紹介します、独立演算型人工知能Ω式 補助AI アリス と申します、』

 アリスと名乗るAIの少女は、銀髪赤眼姿の姿で自己紹介をしお辞儀をした。

 『彼女を晶様の地上のサポートに補助AIをお使いください、監視衛星の操作と端末操作など、本来地上で行える私のサポートを彼女が一手に行います』

 
 そうか、施設型AIのマリアは地上に行けないから、サポート用にサブAIをナノマシン経由して俺の体の中に入れたわけだな、そりゃー情報量多いて感じわけだ。


 『ははっ、旅の仲間ができたな、よろしくアリス!』
 『よろしくね、マイマスター!』

 
 その、AIはここ目覚めてからずっと話し相手になってたマリアと違って、どこか人間的な揺らぎのある笑みで元気よく返事を返してくれた。

 どうやら、マリアが俺に気を利かせてそのように設定したのだろうが、今はそれがありがたかった。
 一人で世界を彷徨うことに不安だったが、こうして同行者ができただけでも、この先の旅は賑やかになりそうだな気がした。


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 旅立ち当日。
 長い真っ白な通路を俺は歩く。
 視界端にはアリスが横並びで一緒に歩いてくれてる、正確には頭の中にAIアリスは歩かなくていいのだが、俺に合わせて歩いてるフリをしてるだけである。
 そしてたいぶ歩いた長い通路の行き当たり、また白い壁。

 『あとはこのエレベーターですぐ地上に出ます』
 『そうか・・・ありがとうマリア・・・世話になったよ』
 『バイバイ~マリア~』

 ちびっ子は白い天井の小さな穴の、恐らくカメラレンズに大きく手をぶんぶん振り回してる別れを言う。

 ―――――ピっーピッーピッ、ガシャンっ

 白い壁は警告音を出しながら左右上下に開かれていく。 
 そして俺たちはエレベーターに乗り込む。

 
 『ではマスター閉じます』

 どうやらここから先はアリスが機械の管理を行うみたいだ。
 扉が閉じる最後の間際、マリアの最後の声が聞こえた。




 『晶様に良き旅の導きを願ってます・・・』




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