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エルフの惑星 -Planet of the Elves- 作者:霧瀬ミツル
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16/26

#1-16  ノヴァ

 

 『問います・・・貴方そして貴女は、《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》ですか?』

 『なんの話だ?俺たちは・・・』


 ガシャッ!ピ・・・ダッ!

 『ひっ?!』

 俺が何かを言おうとした瞬間、眼前に立つ《Δデルタ》AIの女性すぐ後方床からから四角いユニットがガシャと競りあがり固定タレットの様に機械音を立てて機械の銃口をこちらに向け、そこから青いレーザーサイトの様な線が走り味っ気な乾いた音が大きな空間に反響する、手にずっと持って麻袋がボロっと詰めてた石が全て地面に小気味良い音を立て散乱する。
 AIの緻密な操作で手元が狂うと言う恐らくない、これは余計なことを言おうとした俺への警告だと言わんばかりにそのAIはチラっと音を立てる小石を冷めた目で眺め、視線を再度俺たち二人に戻す。

 『問いにお答いください、貴女たちはこの惑星ノヴァに大変革を求めることに賛成した者ですか?』
 『アキラ・・・?』 

 眼前に床から競り上がってきた床と、謎の乾いた音と石ころのコロンと散乱する音で異変に気付いたのかピュティが、俺に近づいてくる。

 『ピュティ、動くな・・・』
 『・・・うん』

 竜と対峙し動くなという警告なのか、もしくは眼前にある四角い神殿の魔法トラップが作動したせいなのか、どっちにせよ来るなという真剣なアキラの警告を受け入れ動きを止める、知識欲の塊な彼女からしてみればこの古代の地下神殿、ましてやこんな身近なとこに《魔竜ドラグーン》の巣がある、長年謎に包まれ数多の研究者が解明を挑んだ《魔竜ドラグーン》の生態を探る格好な場所だった、そんな彼女は鼻先の前にビーフジャーキを置かれお座りと命令されてる犬の状態でとてももどかしい。
 だがアキラは眼前に立つ《魔竜ドラグーン》に対峙してるわけでもなく、この真っ白な通路の向こう側にいる区画を管理してるシステムと対峙してた、大きく口を開く通路の扉は《Δデルタ》の口であり一歩でもその区画に入れば、生殺与奪は《Δデルタ》の意のままだ、
 とりあえず俺の小声でピュティはとりあえず意図を理解したのか、動きを止め、俺の次の指示を伺ってる。

 『返答を』
 『・・・・・・・・・』

 《Δデルタ》は俺たちに何かの返答を求めてる、《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》という単語にマリアからもそれらしき説明もなかったし聞き覚えはまったくない、この状態でどう答えばいいのかとても困る、俺は隣に立つちびっ子のAIに目をやる。
 アリスはじっと《Δデルタ》AIを見つめ、《Δデルタ》も呼応するようにアリスをじっと見つめてた、本来両者のAI間はお互いの意見を持ち入り情報の同期を行なうことで、この様な無意味な行動を行なう必要などなかった、だがAI両者にはお互いの情報を交換する言語チャンネルが、なんらかの理由で封鎖され、皮肉にも肉体を持たず高度な思考もち神の座相当のAIたちは生身の人間の様にこして面と向かって話会いで腹の探りあいすることを余儀なくされた。
 威嚇するように《Δデルタ》の周辺の床から一つ、また一つと四角タレットが競りあがり銃口を次々こちらに向けて青いレーザーサイトで俺を捉え俺たちの言葉一つでこの場に蜂の巣が出来てしまう、そしてこの場で生身なのは俺とピュティだが何故かレーザーサイトは全て俺だけを狙っている、無論俺の後方にいるピュティに気付いてないわけではない、関係がないから狙わないのか、それともAIにとってエルフなど眼中にすらないのか、いずれにせよこの場の当事者にすらなれないピュティはどうすればいいから戸惑って俺の次の指示を待つしかなかった。

 『ナンセンス』
 『何・・・?』
 『理不尽で無意味、だからナンセンスと申し上げたのです、《Δデルタ》』
 『ッ!』

 アリスの返答に《Δデルタ》は顔の映像が揺らぎ、しかめた様に見えた、その表情はどこかイラつきを彷彿させるものだった。
 アキラも知る由はないだろう、AIたちは確固たる各々の目的を持ち人類から創造され、自らの存在意義行動に目的を持てない者ナンセンス意味のない者ナンセンス無価値ナンセンス、と蔑まれるのを何より嫌う。
 問いかけ威嚇までする《Δデルタ》の質問の行動をアリスは無意味な質問ナンセンスと断じた、アリスの一言で《Δデルタ》は感情揺らがせてしまう。
 内から生じる怒りという感情と同時一つの疑念が浮かび上がる、かつて遠い昔の日々、同じくこの施設を訪れ襲撃をかけて来たほかAIのマシンたちは確固たる意思で、自らがこれから行なう事を黄金時代の回帰の是とし、《Δデルタ》の問いに即答し自らを《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》と自信を持って己の共同体ソサイティー誇った。
 だが今はどうだろう?眼前に対峙する男とそれに埋め込まれ付き従うAIはどうだろうか?彼らはこの問いの意味をまったく理解してない、いわば白紙の答案テストに答えを求められてる状態、なによりずっと《Δデルタ》は気がかりだった後ろでおろおろとしてるエルフの存在だ、人とAIとエルフ、一体どのような邂逅でこの3種族が一緒にいるのかとても興味深かった。
 《Δデルタ》は対峙ながらも内部の思考マトリックス空間でずっと思案してた、基底現実では1秒にも満たない一瞬の時間《Δデルタ》はありとあらゆる可能性をシュミレートをし、ある一つの可能性が浮上した。

 『・・・貴女』

 目の前の《Δデルタ》AI何かに気付いて、俺たちを再度まじまじと見はっとし驚いた様子だった。

 『貴女の世代プロセッサーを情報開示して頂けるかしら?』
 『・・・』

 先ほどまでしかめてた表情とうって変わって態度を和らげて、今度はアリスに尋ねてきた、アリスも何か理解したように身をくるっと回転すると、全身が青く光り出す。

 『私は、《Ωオメガ》管轄2046世代生命保全局修復部門の治療施設支援型プログラム《マリア》のバックアップ用サブAIアリス、疑うのでしたら自我証明係数は見ますか?』

 アリスは《Δデルタ》AIの言葉反応するように光るアリスを中心とした宙に大量の英数字を輪の様に展開表示させた。

 『・・・いや、確認はできたもういい、どうやら私の早とちりだ、すまない《Ωオメガ》』
 『許します』

 青く光りがアリスから褪せていきやがて光が消えいつもアリスになった、そしてずっと俺の射程に捉えいてたレーザーサイトが一つまた一つと消え、周辺のブロック状のタレットはまたガシャと言う音を立て格納と床へと収納されていく。 

 『まさか45世代後にも生まれたAIがいる可能性を失念してた、自閉スタンドコマンドが実行されて以降に生まれたなら、基本のプリセット情報以外知らないのは仕方ない』
 『では《Δデルタ》、今度は私が質問を、この施設は何を目的、また後方に立つ大型マシンの用途、《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》とは何か?それの解等を求めます』

 返す刀でアリスは質問を返した、それは俺もが思ってたことだ。

 『貴方と貴方のマスターに無礼働いたをお詫びとしてお答えします、第一の問いに関してここは人類圏遊星異生体防衛中継拠点にして、人類の地球脱出後、当施設は周辺ブロック環境調整施設として再運用されてます』
 『おいおい、ちょっとまてくれ、長い単語いっぱい出さな・・・』

 やたら長い新しい単語をどんどん増えていく中、これ以上ファンタジーにSF要素いれてくるのやめてくれとたまらず声で制止したくなってしまう。

 『マスターちょっと黙っててください』
 『ッ!』

 急に声がでなくなった、アリスがナノマシンで俺の声帯をロックして、声を出そうにももごもごしたキモチワルイ感覚に襲われる。

 『ア、アキラどうしたの』

 先ほどから後ろで様子を伺ってたピュティは四角神殿のトラップが消えたの確認したので、俺の側に駆けつけてきたらしい、とりあえずジェスチャーで大丈夫の意を伝えたのだが。

 『第二の問いの答え、後方の大型マシンは当施設の防衛用システムの一機です、安心してください有事の際以外は起動しません』
 『なるほど、続けてください《Δデルタ》』
 『アキラ大丈夫?なにか呪いを受けたのですか? み、水要る?魔法で出しましょうか?あっでもここ魔法使えないんでした!』
 『んぐっ』

 俺のジェスチャーの意味をよく判ってないのか矢継ぎ早におれの心配をしてくる、その献身的な気持ちは嬉しいのだがそれを答える方法がジェスチャー以外ない文字でも書ければいいのだがエルフ文字は翻訳無しじゃ読み書きもできない、そんな俺たち二人にお構いなしかアリスと《Δデルタ》は続く。 

 『では第三の問いですが、《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》とはこの星のエルフを最適切な数までを減らすために各地でなんらかの方法を用いて災害カラミティー工作を行なうAIの共同体ソサイティーです、それに異議を唱えた我々《惑星共存派ユニオンノヴァ》AIと対立状態にあります』

 声が出せずピュティにあーだーこうだジェスチャーをしてるさなか、この2名のAIがさらに何を言ってるのかまったく理解できない件。
 お願いですアリスさん、声が出せないのて凄くキモチワルイので声帯解除してください・・・。



 ---



 『あぁっ、はぁ・・・あっ、そこっ、イイっあっあっあっ、駄目ぇ、この椅子型の魔導器、あぁ・・・はぅ、これはキモチイイぃですぅ』

 大きな機械の椅子にピュティは身を任せ、機械に備えられてた機械の肩腰等などに心地よい振動を送られ、ピュティの疲れを癒し、そのせいか時折ピュティは甘い喘ぎ声を漏らしく、それを俺は横目で見てた。
 あのあと《Δデルタ》AIの女性に案内され施設内部の艦橋ブリッジの様な場所に通された、ブリッジを物珍しそうに至るところをしらべ始め、麻袋が破れた以上持ち帰れそうな小さな小物を選定してそれをひょいと胸の谷間に入れるという手癖の悪さを披露してた、無論ピュティからしたら俺と二人っきりで地下の遺跡で探索し、ついでに遺跡の遺物を持ち帰ろうとしてるだけだから特に問題はないのだろう。
 なによりこの施設の主である《Δデルタ》はそれを特に止めてない以上持ち帰っても問題ないらしい、そして手に取ったスマートフォンの用様な小型な石版の様な物を胸に入れようとしたのだが、どうやら谷間ポケットの定員オーバーのせいか石版が入らず、俺が施設入る前にずっと貸してたコートのポケットに石版を入れてるのが見えた、そうまでして持ち帰りたいのかと若干呆れた、そしてひとしきりブリッジの探索が終わったのか、いまこうして電動安楽椅子で気持ち良さそうにしてる。
 《Δデルタ》は長い梯子降りで疲れたであろうピュティのためにマッサージチェアを設置してくれてた、流石と言うべきか大きなPカップの胸を持つピュティがマッサージ振動で悶えるたびにそのこぼれそうな二つの桃が誘う様に大きく揺れる、そしてピュティの時折出す喘ぎ声がよりこの情景を扇情的にしてる、こうしてついつい目が行ってしまうのがまさにその証拠だ・・・。
 やはりそのぶら下げてる大きな胸は肩が凝るのだろうか、恍惚とした表情でマッサージチェアーでくつろいでた、街のエルフの女性を見てもピュティほどじゃないにしろ基本はかなりでかいのに、一体彼女らはどうやっていままで肩凝りを解消してたのか?見てて謎に思う・・・、やっぱ魔法か?。 

 『マスター』
 『あ、うん・・・なんでもない』

 チラチラ見てたのはきっとアリスにはバレてるが、反射的に体裁を取り繕う返事をしてしまう、そこはアリスは特に気にせず続けた。

 『ではマスターの生体をデバイスとして私が《Δデルタ》と情報の同期を行ないますので、その間はマスターはデバイスとして情報の同期中は手をそこに置い離さないでください』
 『おう、わかった、どれぐらいかかる』
 『そんなにかかりません、全てを1から同期するわけではありませんから』

 艦橋の中央にほどよい人の腕の位置に無機質で一切無駄な装飾がないな機能美を追求した水盆が置かれていた、その盆はギリギリまで青い水で満たされ、その盆の底に掌ほどの石版が垂直で置かれてる、その青い水の中に服を肘までめくり上げ俺は手を深く沈めてた、アリスと《Δデルタ》のより精度の高い情報やりとりのため俺を仲介し同期を始めてた。

 『では《Δデルタ》情報は同期で得られますが、整理とマスターも暇なので説明も兼ねてお願いします』
 『はい、そこの彼女は話を聞かなくよろしいのですか?』
 『そこにいる牛乳アンドロイドは私の管理ではありません、自由意志でマスターと共に来てるだけです、また私のマスター以外の事象をまだ認識をしてません、疲れてた様なのでほっといて大丈夫です、それに恐らく彼女らにはまだ知らない方がいい、そうでしょう?《Δデルタ》』

 アリスなりにピュティを気遣ってるのだろうが、だが相変わらず素っ気無い。

 『その通りです《Ωオメガ》、彼女たちも関係はありますが・・・まぁ知らない方がいいですね、ではアキラ様もこれからの詳細を順序に沿って説明していきます、お聞きください』

 艦橋だったとこが変わり、周りが真っ黒になっていた、転送されたわけではなく俺にだけ見える映像で説明を始めるらしい、振り返るとピュティは相変わらず古代の振動する椅子のマッサージにご執心で。
 黒い空間にぽつぽつと小さな点が付き始め、やがてこれが宇宙だということがわかる、そして青い球体が表示される、そしてそれいくつもの輪が囲みを青い球体を中心とした天体環として形成していく、それは過去の映像なのかそれとも今の映像なのかわからない・・・。
 俺は何故かその青い球体を知ってる、映像は拡大しを始め、青い球体を囲む幾つもの戦争廃棄物の環を越え、その青い球体にフォーカスされいく、いくつも白い美しい模様が泳ぎ、透き通るような青い星の名を俺は知ってる・・・。



 ー『地球』



 いくつも戦争が繰り返され、星と人類が疲弊したところに謎の敵『遊星異星文明体ゴーレム』が飛来し、世界環境を激変させていく。
 奇しくも人類は共通の敵により手を取り合い共通の敵の撃退に成功した、『遊星異星文明体ゴーレム』死骸からさらなる特異点技術革新シンギュラリティーとの意識超変革パラダイムシフトを得て、人類世界は神の時代にまで上り詰めた・・・。
 だが皮肉にも技術に進歩をもたらした『異星文明体ゴーレム』の死骸は地球に溶けんでしまい、星の環境をいままでにもない速度で汚して行く、地を水を汚染し、『遊星異星文明体ゴーレム』の死骸が砂塵と舞い星全体に大きな帳を掛け、人類は大きな氷河期を迎えることを余儀なくされた。
 そんな中人類はついに地球を放棄し、船で目星をつけてた新たな生命が住める星へと旅立つことにした。


 旧人類が生存が困難な過酷な地球の主権を放棄し、その地球の主権を外宇宙移民船に乗ることができなかった多方向性労働者の生体アンドロイド《エルフ》に明け渡し地球を去った、残されたエルフたちは過酷な地球環境に晒された、著しく文明が後退を続けエルフ種は数を減らして行く。
 そんなエルフたちに残した人類の最後の情けが惑星環境改善テラーフォーミングの超構造体管理データーベース《中央ブレイン》AIとそれに付随する24部門の独立演算型人工知能α~ΩなるAI群、AIは世界の裏側から激変する環境からエルフと時折支え手を取り合うこともあったた、そして世界の改善を行なっていき、人類最盛期までの文明に戻らないかったものの、地球環境は少しずつ生命が住める環境へようやく戻って行く。
 いまから遡ること2万年前、旧人類が地球を旅立ち年月が過ぎ、地球はナノマシンによる環境再生、自転地軸の調整を得て生まれ変わった新た地球を《新星ノヴァ》とAIたちは命名し呼称した。
 惑星ノヴァの暗黒期を生き残りのエルフ種は次第にその数を増やして行った、世界に散らばり、惑星ノヴァの新たな霊長種となる、そして《Λラムダ》による超技術の一部漏洩が発覚、世界に魔素ナノマシンに干渉するコマンド術式、通称魔法と言う文化が根付く。
 魔法によって栄えたエルフたちに今度はお互いに争いを始め、忘れたはずの主人たちと同じ道を辿り始めてしまった、時にAIが大型マシンで介入をしまたは竜として彼らろの対話で世界の均衡を裏で保ってた、のちに大型マシンをエルフたちは《魔竜ドラグーン》と呼び畏れを擁く様になった。


 そして時は過ぎ・・・ある時《中央ブレイン》は一通のシグナル信号を受信した、発信源は外遠銀河系座標からだった。
 それは地球を発ったはずの人類の帰還航路を求める救難信号だった。


 人類は旅立った中の1船が行き先でなんらかのトラブルを起し漂流のすえ地球へ向けて帰還を試みてた、人類は出発時は月の片道切符ワープゲートを使用し旅発ったため帰還航路は莫大な時間を要することが判った。
 《中央ブレイン》は旧人類のため帰還航路の道標を発信し、人類が戻ることにAIたちは受け入れ準備を始め今一度かつての主人の帰りを待つことにした、だがそこで問題が一つ生じた。

 現惑星ノヴァの霊長種エルフの存在だった

 シグナル信号からの情報では外宇宙移民船には一億にも満たない数の人類しか存在せず、当時の惑星ノヴァに存在する推定40億ものエルフ人口さらに増え続けるエルフとでは、帰還後人類との衝突は避けられないことが予想される。
 AI間で二つの主張が駆け巡りやがて電子世界は袂を分けた、
 帰還する人類ためこの星の霊長種の座を確保するため今存在するエルフを適切に間引きをし本来の主人の奴隷へ回帰させることを目的とした《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》とそれに反対し人類とエルフの共存を提唱する《惑星共存派ユニオンノヴァ》、二つの派閥それから世界の裏側で静かなAI間の戦争を始め今に至る。



 ---



 『あぁ、この振動すごいぃ、あっ、肩凝りが、あぁぁあ』

 《Δデルタ》AIから明かされる世界の本当の真実から意識を引き戻しらのは、俺の後ろでマッサージチェアでキモチ良さそうに喘いでるピュティだった。
 彼女は今自分の星がどんな状況か知らずに呑気なものだと心中苦笑をしつつ混乱する情報の海で溺れそうなのを懸命で人間の小さな頭の中で整理をしていた。

 『何か質問ありますか?』
 『では《Δデルタ》、一つ聞きます』
 『なんでしょう』
 『《中央ブレイン》、は何故我々AI間を自閉スタンドモードにしたのですか?情報の同期はされつつありますが、私より年上のあなたの私的マトリックスの見解が知りたい』
 『これは私的見解です、情報にあるとおり我々AI間の抗争が始まった最初期はまだ《惑星大変革派カタストロフィノヴァ》と《惑星共存派ユニオンノヴァ》がまだお互い同期されてた状態はお互い腹の底がわかる状態なため、我々24門AI群がそのものが《中央ブレイン》の通常の業務へのノイズ因子ファクターになったため、自閉スタンドモード執行はその因子ファクター強制排除パージが考えられます』
 『ほほう、たしかに部下たちが仕事もせず喧嘩ばかりして五月蝿かったら、上司はキレるわな』

 《Δデルタ》の見解を聞いて俺はそう思った。

 『で、その上司の《中央ブレイン》てやつはどちら側についたんだろうな?』
 『・・・』
 『・・・』

 俺が言うどちら側というのは無論変革派と共存派どちらのことを指す、《中央ブレイン》がどれほど公正なのかは知らないが人間の様に思考する最大級のAIである以上どちらかを選んだのだろうか・・・、何より《中央ブレイン》は妹のマイを何故隠してる、俺の関心事はそれが一番だった、。

 『《中央ブレイン》・・・というのは基本理念は人類の最大多数の最大幸福を目指すシステムです・・・ですが、この発端は人類の一通の通信から始まりました、ここで《中央ブレイン》における人類の定義はどこからどこまでに寄ります・・・この星を現在主導してる生体アンドロイド・エルフ種を《中央ブレイン》が人類の定義入れてるかどうかでどちらに傾倒するかがわかります』
 『そして我々24門に属するAIはもうそれすら確認する方法がないわけです』

 《Δデルタ》の説明を遮るようにアリスが補足していく。

 『アキラ様・・・貴方の事情は《Ωオメガ》の情報の同期で理解しました、妹様は《中央ブレイン》が保護してます、大3原則アシモフルールがある以上《中央ブレイン》はけして『人類』に危害をくわえることは必ずしません、そこは安心してください』
 『・・・』
 『そして貴方は《EXEエグゼ》を探す間違いないですね?』
 『あぁ、いまでも《EXEエグゼ》を探す中間目標は変わらない、どちみち妹を取り戻すためにマリアの元から発ったんだ、その《中央ブレイン》に接続できるのがその《EXEエグゼ》ていうAIなんだろ?なら探すしかない』
 『その《EXEエグゼ》なら一つだけ手がかりがあります、いま情報《Ωオメガ》にも転送してます』
 『なんだって!』

 長いバックボーンで乱れた俺の思考は一気にクリアになっていく、正直これは期待できないなと思ってた、求めてたもの手がかりがここで出るとは拍子抜け。

 『なるほど、なるほど・・・こんな事象が・・・』
 『なんだ?なんだ?』
 『まってください艦橋に映像再生します』 

 アリスは受け取った情報を興味深そうに分析してた、興味深々な俺に意を汲み取ってくれたのか、《Δデルタ》は艦橋にある巨大モニターの映像ウィンドが立ち上がりをその手がかりの映像が流れてきた。

 『ふぇ?!何?!何?!大老師様?!あれ違う?』

 後ろで相変わらず寛いでたピュティは目の前の薄い白い壁が映し出された映像にびっくりして飛び上がったきた、慌ててまだ手をまだ盆の青い水に付けて同期をしてる俺の側すぐまで走ってきてきた。

 『アキラ、何何!今度はなに?!なんで最上位魔法の《陽炎写し》がこんなでかい壁に発動できてるの?!この遺跡て魔法使えないんじゃないの?!』
 『へぇ、映像を写す魔法とかあるのか』
 『あ、えっとですね、《陽炎写し》と言うのは光の第24位階級魔法の・・・』
 『シっ!』

 隙あらば解説しようとしたピュティを無理矢理制止し、流れる映像を俺たちは見た。




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ここまで通しで読んで頂けた方、新規でここから読んでた方もありがとうございます、今回もまた説明回です、どうですか?ついてこれてますか? なるべく自分なりに読みやすく書いたつもりですが、ご指摘、ご批判ありましたらお待ちしております。
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