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冷凍睡眠から目覚めたらエルフが異世界と化してる未来の地球を支配してた件。 作者:mituru
11/19

#1-11 枕の行方

 翌日―昼


 『ふぁぁ~んぐ』
 『ふぁ~♪』

 昼前、俺は街中で大きな欠伸をした、そんな俺を真似してアリスも欠伸の真似をしてきた。
 結局昨日の深夜の攻防戦後事後処理諸々でやっと寝れたのが日が昇り始めた明朝だった、軽く仮眠をし、レズリーにだけ出かけることを告げ、今日は予定してた例の森を探索するつもりで街の中を歩いてた。
 街の中は昨日の今日で、壁や《王蟲オーム》に壊された街道の修繕で土方の職人のエルフたちが世話しなく大通りを行き来してた。

 『しかし、昨日あんなことがあったのに、街は賑やかだな、普段からこんなもんかねぇ』
 『アンドロイドたちの適応能力は高さに関心しますね、しかしよかったんですか?あのアンドロイド一言言わなくて?』
 『あぁ?ピュティのことか、レズリー曰くまだ寝てるらしいし、昨日の今日だ疲れてるんだろうわざわざ起す必要はないだろう、それにあの調子じゃ森にまで付いて弟子にしてくれーて言いそうだ、あのまま寝かしてやろう』
 『実際あのアンドロイドほとんど何もしてませんけどね、したの私ですけどね』
 『はいはい、アリスさんの手柄なのは存じ上げてますて~』
 『えへん』

 と街の中、周りに怪しまれない程度の独り言でアリスと会話をしていた俺は大通りを抜けて、壁の往来通路を通行しようとしてた、途中また壁を警備してた兵士に呼び止められたが幸い今回はティファがくれた通行手形代わりらしき羊皮紙らしき手紙を見せるとあっさり通してくれた、どうやら伯爵が俺に便宜を図るため直々に書いてくれたらしい。

 『ふむ・・・しかしなんというか・・・』

 壁越えて、まさに昨日の深夜にマシン《王蟲オーム》が襲撃してきた壁の外側に来た、土地が所どこ隆起し地形がでこぼこだった、振り返り壁側を見ると壁側の上部には壁の修復をエルフたちがしてる。
 《王蟲オーム》が撤退し、俺に謎の警告メッセージを送ってきたのは気がかりだが、目下できることがないのでとりあえず当初の目的の《中央ブレイン》に接続できる上位端末の情報を求めて森へいくことにした

 『さてと例の森へ参りますか~』
 『おー』

 俺たちは問題の森へ向かった。





 ---



 『デューイット、私の枕を知らないか?あのでかいやつ』
 『はい?』

 レズリーはアキラが出かけるとのことで見送ったあと、厨房にて朝食で使った食器の洗い片付けをしていた、そんな彼女に話しかけたのが、レズリーと同じ騎士からメイドに転向した寝巻きを着てた同僚だった。
 ピュティは曲りなりにも姫だが、いろいろな事情もあり屋敷に護衛をつけれないため、レズリーの様な護衛できるメイドが数名屋敷を守ってる、彼女たちはどんなことがあっても最低一名護衛として夜は起きて屋敷を見回っている、なので夜番のメイドは昼に寝るのだが・・・。

 『ほら、私がいつもよく使ってるあのでかい枕だ、いまから寝るつもりだったんだが部屋になかったんだ、あれがないと私寝れないんだよねぇ』
 『私は知らないわ、誰かが洗いに出したのでは?』
 『今日洗濯係りにも聞いたが知らないて話だ』
 『昨日の騒ぎに乗じて誰かが盗みに入ったのかしら?貴方は屋敷で待機してたのよね?』
 『あぁ、居たさ』
 『ん?』

 二人のメイドは枕の行方にあれこれ考えてたが、それを中断する様に他のメイドが厨房に入って来た

 『デューイット、貴方カーテン洗いに出した?』
 『はい?なんの話しですか?』
 『広間のカーテンが一つだけ外されてたのよ』
 『・・・』

 カーテンを探してたメイドは、レズリーの難しい顔を見て『あら?貴方じゃないの』とすぐに納得を、『じゃ誰が?』と考え込んだ。
 枕を探してたメイドもいろいろ思案し、食器洗いに手を止めてたレズリーも考えた、そして・・・。 

 『あっ・・・』
 『あっ・・・』
 『あっ・・・』

 今度は3人が示し合わせた様に一つの可能性たどり着いた。
 すぐさま3人は2階にある部屋を目指した、整理整頓された廊下を渡りとあるドアの前に3人が立って居た。
 その部屋の主はドアの外まで本を積み上げていた、どの本がなんのためにあるのかメイドのレズリーたちにはよくわからないので、この部屋周辺に詰みあがってる書籍類には手を付けないというこの屋敷の暗黙のルールがあった、彼女たちがよく知ってる部屋の主。
 ―――ピュティの部屋

 『さきほどまだ寝てたのは確認したのですが・・・』

 レズリーたちは意を決めてドアを開いた、部屋の中は見慣れた本の山と紙類の山、机にはいろんな色の魔鉱石が散乱と置かれてた、見慣れたピュティが魔法の研究やらでよく乱雑散らかってる部屋だった、そんな部屋の中には丸まって寝てるのかベットは大きく盛り上がってた。

 『・・・』
 『・・・』
 『・・・』

 レズリーはさきほどアキラが出かけるのを見送る前に一度ピュティの様子を見にきたのだが、きっと昨日の疲れがあるのだろうと思い特に姫を起さなかったが。

 『姫様・・・もう昼ですよ、そろそろ起きて頂きたいのですが』
 『・・・』
 『・・・』

 メイド3人は互いに顔を見合わせ、レズリーはそのベットの布団に手を掛け。

 『ピュティ様!起きてください!!!』

 そう言ってレズリは布団を捲った。


 ―――バッ



 そこにはピュティは寝ておらず、代わりにでかい枕が置かれてた。

 『あ、私の枕・・・っ』
 『デューイット!こっちにカーテンあったわ!』

 今度は窓側にいたメイドが言う、入り口じゃ書籍類が邪魔で見えなかったがカーテンを窓枠に括りつけて、布がが地上まで延びてた。
 どうやらピュティーはまた屋敷を飛び出したのだ、行き先はなんとなくわかってる、きっとアキラを追ったのだろうと。

 『ひ、ひっ!姫様ぁぁああああああああああ!』

 レズリーのキレる様な絶叫が屋敷に木霊する。



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