主要登場人物 その2
五章、六章に登場した人物をまとめました。
本編の軽いネタバレが含まれます。
前の章にちらっと登場していた人物も、五章六章でクローズアップされていた場合などは記載しています。
なお記載は登場順です。
【】で表記している職業やレベルは、主人公の呪文【達人の目センスオブアデブト】によって計測した情報です。
基本的に作中の世界にRPG的な『職業、レベル』という概念はありません。
【達人の目センスオブアデブト】については第二章『冒険者ギルド』の記述を参照してください。
ヴァルボ・ダウロン・八 【ドワーフ/男性/82歳/一般人10レベル】
戦斧郷の有力氏族『建築の家』の長。
頑健な短躯に髭と典型的なドワーフ。
珍奇な技術や仕事を好む戦斧郷のドワーフの中でもとりわけ好奇心、挑戦心が強い。
ジーテイアス城の驚異的な発展はこのひとのお陰。
なお『八』とは建築の家八代目当主であることを示す。
ログ 【人間/男性/12歳/戦士1レベル】
テル 【人間/男性/11歳/戦士1レベル】
ダヤ 【人間/女性/12歳/戦士1レベル】
レリス市の魔術師ギルドで『魔術兵』としての訓練を受けていた少年少女。
『喪失戦争』と、その数年後の暗鬼との戦いで家族を全て失い孤児となった。
現在はジーテイアス城で主人公から錬金術(と魔法)を教わる生徒。
エルメル・ギル・サンダール 【人間/男性/60歳/戦士12レベル】
北方の王国の有力貴族フランド伯爵の元で将軍を務めていたが、放逐された。
『ルク(遍歴騎士)』としてジーテイアス城の客となり、後に主人公を主君と認め騎士として仕えることになる。
ジーテイアス城の司令官に就任した。
禿頭に白髭。青瞳。大柄な体躯と逞しい四肢は『大きなドワーフ』を思わせる。
平時は騎士服。戦時は全身鎧に斧槍。
豪快、実直な性格で猪武者に見られることが多いが、冷静さと慎重さも併せ持つ。
対人間、対暗鬼の戦闘経験・指揮経験が豊富。
ランゼイ・セグン・フランド伯爵(未登場)
北方の王国の有力貴族。領地では善政を敷いているらしい。
サンダールの元主で、遍歴騎士となった彼(の従者)を通じて各地の情勢を探っていた。
主人公たちのことも遠回りに調査しているようだが詳細は不明。
レンド 【人間/男性/19歳/戦士1レベル】
最初の兵士募集に応じてジーテイアス城にやってきた若者。
肉体労働者として暮らしていたため戦闘経験はないが、真面目に訓練を受けいっぱしの兵士となっている。
タフさと根性は抜群。
サリア 【人間/女性/40歳/一般人8レベル】
シュルズ族の癒し手の長、『医の頭』。
褐色の肌、非常に恰幅の良い女性。
明るく温厚、面倒見の良い性格でシュルズ族女性のまとめ役。ディアーヌの乳母でもあった。
シュルズ族には生薬を中心とした高度な医療技術と、消毒などの衛生観念が伝承されている。
サリアはその知識と技術を見込まれ、ジーテイアス城の『医務官』に就任した。
『医務官』と癒し手たちによって城の衛生環境は格段に向上している。
カレル 【人間/男性/28歳/盗賊5レベル】
メリダ 【人間/女性/21歳/戦士1レベル】
フランド伯爵がサンダールに与えた従者にして密偵。
サンダールには知られぬよう、各地の情報を伯爵へ送っていた。
ジーテイアス城でも諜報活動を行おうとしたがレイハたちとの実力差に恐怖し、
以後はただの従者として振る舞っている。
カンベリス 【人間/男性/48歳/戦士レベル14】
戦族のベテラン戦士。
戦将(師団長)として多数の戦士を率いて暗鬼を狩ることを任務とする。
レードの直属の上司にして師。
短く刈り込んだ黒髪、黒瞳。日焼けした屈強な体格。
戦族仕様の鎧はどれも爪や角などで悪魔的に装飾されているが、彼の鎧は特別派手。
巫女の預言のため主人公を敵視していた。
主人公の『宿』での冒険を見るなどにより、現在は信頼しているようだ。
『特定の居場所を持たず永遠に世界を彷徨い暗鬼を狩り続ける』という戦族の宿命に、
疲れ果てながらも殉じる覚悟を決めている。
『知識を保管する女』 【エルフ/女性/498歳/僧侶25レベル】
戦族の巫。
戦族で唯一のエルフ。戦族の誕生に深く関わっているが詳細は不明。
『真のエルフ』と呼ばれ、セディアに自然に存在する一般的なエルフとは本質的に違う存在。
先代の『知識を保管する女』が、『神代図書館』から得た知識の極一部を伝承している。
その知識で長年、暗鬼の死骸から暗鬼の記憶や意識を読み取る儀式を行い、『預言』として戦賊に伝えていた。
長く艶やかな黒髪。緑の切れ長の目。長く尖った耳。
日本の巫女を連想される、紅の、襞の多いスカートに白い前合わせの着物姿。
戦族にとって母のような存在。
長老だろうが戦士長だろうが頭が上がらないが、基本的には彼らの判断に口を挟むことはない。
『預言の儀式』で主人公とともに暗鬼の精神世界で『暗鬼の王』と対峙した。この冒険を通じて主人公には絶大な信頼を寄せるようになった。
現在も戦族の『宿』で彼らを見守る。先代の知識が蘇り次第、主人公に伝えにくるとのこと。
イーズ 【人間/男性/68歳/戦士14レベル】
カラオン 【人間/男性/72歳/戦士13レベル】
ディルギルオ 【人間/男性/70歳/戦士13レベル】
戦族の長老たち。
長年暗鬼狩りに奔走し、老いてなお司令塔として各地の暗鬼や暗鬼崇拝者を狩り出し続ける。
使命のためならある程度の被害(戦族も、他の人間も)は当然と考える非情さを持つ。
レードやカンベリス、巫に説得され主人公と非公式の同盟を結ぶことを認めた。
『のっぺらぼう』 【不明/不明/不明/不明】
『暗鬼の精神世界』で主人公と巫が出会った暗鬼崇拝者。
『預言の儀式』を利用して巫を通して偽の情報を戦族に与え、主人公の抹殺や戦族の弱体を狙っていた。
人の姿をとっていなかったのは、主人公たちのような精神防御の手段を持たなかったため。
心の底から人間が大嫌い。
主人公を暗鬼崇拝者に勧誘したが拒否され、精神支配の呪文をかけられる。完全に洗脳される直前、『暗鬼の王』に自分の精神を破壊された。現実の『彼?』は廃人化していると思われる。
『十年以内に第三次大繁殖が起きる』という重要な言葉を残した。
ロイス 【人間/女性/30歳/一般人7レベル】
セダムの妻。
レリス市の酒場の娘で、歌い手もやっていた。
常連だったセダムと熱烈な恋愛の末結婚、引退。
主婦として三人の子供を育てていたが、セダムの要請を受けジーテイアス城の宿屋の責任者に就任した。
茶髪、茶瞳。
艶やかな美人で柔和な印象だが経営については辣腕。
冒険者の妻をやっていただけあり、肝っ玉も太い。
ノクス 【人間/男性/18歳/一般人3レベル】
奥の村の住人だったが、巡視にきた主人公に頼み込みイルドの助手として雇用された。
現在は、ジーテイアス城書記官を務める。
黒髪、茶瞳。痩せた長身。
温和で冷静だが人見知りが激しい上にあがり症。
元は商人の息子で、読み書きや計算の知識もあった。事務官としての適性はあったらしい。
生真面目だが柔軟な発想力もあり、城の住民からは頼りにされている(良いように使われている)。