主要登場人物 イラスト有
2017/1/4
主人公ジオ・マルギルスのイラストを頂戴しましたので、掲載しました。
2017/1/10
モーラとレイハのイラストを頂戴しました。みなさんご堪能ください。
2020/5/6
『やる夫の部屋は溜まり場となりました』スレとのコラボイラストを頂戴しました。
主な登場人物をまとめました。
情報は第四章終了時点のもので、本編の軽いネタバレが含まれます。
なお記載は登場順です。
【】で表記している職業やレベルは、主人公の呪文【達人の目】によって計測した情報です。
基本的に作中の世界にRPG的な『職業、レベル』という概念はありません。
【達人の目】については第二章『冒険者ギルド』の記述を参照してください。
ジオ・マルギルス 【人間/42歳/魔法使いレベル36】
主人公。
元は現代日本で中堅企業の中堅会社員をやっていた。具体的な職種などは不詳。20年以上前はコミケでTRPGリプレイ本やオリジナルルールを販売するなど濃い目のオタクだった。
自室で急死したところを『見守る者』により異世界転移させられた。
現在は『大魔法使い』としてジーテイアス城およびその周辺地域を治める領主。
中背中肉、黒髪に黒い目。典型的な日本人。
基本は黒地に刺繍の施されたローブに杖という姿。
性格は良く言えば柔和、温厚、慎重。悪く言えばヘタレの小心者。
転移前は現場リーダーの補佐や新人のフォローなど裏方仕事ばかりやらされていたが、もともと出世欲や物欲が薄く本人は満足していた。
人並みに恋愛経験もあるが、セクハラに厳しい会社にいたためか、若い女性に対してはかなりの苦手意識を持っている。
オタク故の深読みで『ここで○○を助けても後で●●なことになるのでは……』などと考え込んで行動できないことが多々ある。
学生時代、自分でもGMをしていたこともあり(現実の)中世ヨーロッパについての知識などはそれなりに持っているが、紙や火薬の製法を覚えているほどではない。
戦いや人々との交流を通じて、暗鬼から人間を守ることが自分の果たすべき役割だと考えるようになった。そのために、ジーテイアス城を拠点として大陸中の勢力と対暗鬼同盟を結ぼうとしている。
詳細なデータは第一章の最後『キャラクターシート』参照。
城戸・ししゃも・一輝 様に頂いた主人公のイラストです。
本当にありがとうございました。
モーラ 【人間/女性/14歳/一般人レベル3】
レリス市の大商人イルドの一人娘。平民。
山賊に拉致されていたところで主人公と出会い、救出された。
現在はジーテイアス城のメイド頭。高い家事管理能力を持つ。
小柄、栗色の髪 (ショートボブ)。城ではお揃いのメイド服姿。
明るく元気。そして健気。
世話好きな上に(一般人にしては)胆力があり、分け隔てなく他人に接することができる。そのため戦族やダークエルフ達からも一目置かれている。
主人公に対し絶大な信頼と好意を抱く。
プライベートでは親しげな態度をとるが、公私はしっかり区別している。
城戸・ししゃも・一輝 様に頂いたモーラのイラストです。
本当にありがとうございました。
セダム 【人間/男性/32歳/盗賊レベル9】
冷静沈着なベテラン冒険者。
現在はジーテイアス城のお抱え冒険者という立場。
金髪、長身、知的な風貌。主人公曰く「海外の自然科学ドキュメンタリー番組に出てくる大学教授」。
温厚で慎重な性格だが冒険者らしい果断さも併せ持つ。ただし頭の固い相手と会話するのは苦手。
知的好奇心がとても強いのも特徴。学者だった父親の影響もあり、モンスターや歴史伝承、世界情勢に至るまで広範な知識の持ち主。
冒険者としての役割はレンジャー。野外活動、隠密行動、探索等も優秀だが一番の特技は弓術。
指導力や判断力にも優れ、総合的に高い能力をもつ万能キャラである。
父親が捜し求めていた伝説の『神代図書館』を発見するのが夢。
レリス市に愛妻と三人の子供を残している。
凡人である主人公にも大魔法使いである主人公にも公平に付き合える貴重な友人。
主人公の欠点も承知しており、それをフォローすることが自分の役目だと思っている。
クローラ・アンデル 【人間/女性/22歳/魔法使いレベル7】
名門貴族の令嬢にして魔術師ギルドの幹部にして冒険者。
現在はジーテイアス城の魔術顧問。
金髪 (ウェーブ)に青い瞳、スタイルも抜群という絵に画いたような美女。
ズボンにロングブーツ、シャツ、マントに杖という魔術師としては活動的な服装を好む。
非常に貴族的な性格で、高飛車な言動が多いが根は善良。
他人を思いやる心もあるが、いきすぎて欠点を厳しく指摘することが多く良く誤解される。
十年前の暗鬼襲撃により父親をはじめ家族を失う。暗鬼を倒し、人々を守ることを志して魔術師の道に進んだ。
レリス市魔術師ギルドにおいて5席という地位につく。魔術師としての能力は戦闘や冒険に特化しており、一人で巨鬼を一体倒すことができる。得意な魔術は風、炎属性の攻撃術。
なお、セディアにおける『魔術』はゲーム的に表現すればMP消費/即時発動制であり、即効性と連射性においては主人公が使う『魔法』よりも優れている。
貴族としての人材管理、社交技能、礼儀作法などにも通じているため、主人公不在時には城主代理を任されることが多い。
実家はレリス市でも一・二を争う古い家柄の伯爵家。北方の王国の大貴族にも繋がるなどその血脈はあなどれない。『今代の勇者』とも親戚である。
心情的には主人公に強い思慕と敬意を感じている。
一方で、主人公の間違いや慢心を諫められる立場の人間が必要だとの思いから、あえて口うるさく説教する距離感を保っている。
城戸・ししゃも・一輝 様に頂いたクローラのイラストです。
本当にありがとうございました。
『異世界のジオとクローラ』
宇印@オタガタリの作者@weeen126 様から頂いた支援絵です!
なんと、作者のやる夫スレとのコラボ……!
本当にありがとうございました!
ジルク 【人間/35歳/戦士レベル6】
セダムのパーティに所属していた冒険者。
ジーテイアス城では志願兵の訓練を担当した流れで指揮官に任命されている。
金髪。中肉中背だが鍛えらえた体つき。
軽装甲鎧、盾、長剣という『盾戦士』装備。
陽気で楽観的な性格だが、年相応に現実的な視点も持つ。
傭兵としてリュウス同盟周辺を放浪していたが、数年前にセダムにスカウトされ冒険者になった。
戦士としての実力は一流。万全な状態なら一対一で巨鬼の攻撃に耐えることもできる。
指揮官としての経験はほとんどないが、30人程度のジーテイアス城の兵士を今のところ無難にまとめている。
弦楽器演奏という意外な特技も持つ。
年齢的なこともあり冒険者を引退することを考えていた。
主人公の目標に共感しているわけではないが、諦めていた出世の夢を掴もうと日々奮闘している。
イルド 【人間/男性/38歳/一般人レベル12】
レリス市の商人。モーラの父親。
複数の隊商を指揮するレリス市でも有力な商人の一人だった。
モーラを救出した主人公の目標に共感し、自ら志願してジーテイアス城の家令を務めこととなった。
茶髪、中背。黒目がちな目。
父親から事業を継いだ時には1つだった直属の隊商を4つまでに増やしたやり手。貿易商ギルドのナンバー2で、何十年後かにはレリス市を仕切っていたかも知れない。
戦斧郷のドワーフたちとの間に築いた人脈を基に高品質の武具を取り扱い、冒険者や騎士に販売していた。
妻は十年前の暗鬼大量発生時に死亡。
人材管理・会計・交渉・鑑定と商人時代に培った能力を活かしてジーテイアス城の実務を取り仕切っている。
主人公に共感するだけあって、元商人にしては理想主義。利益を上げることよりも、難しい事業に取り組み成功させることに価値を見出すタイプ。
唯一の弱点は酒。
ギリオン・ギル・カルバネラ 【人間/男性/23歳/戦士レベル8】
カルバネラ騎士団所属の騎士。第二中隊長。
焦げ茶色の髪。身長2m、体重200kgという超巨漢。
平時は騎士団の制服、戦時は全身鎧を着用。武器は盾と長剣。
豪快、陽気な豪傑肌の人物だが、短気で我儘。暗鬼の巣窟の中で恐怖を怒りに変換できる心の強さも持つ。
カルバネラ騎士団前団長の息子。
父親が騎士団に大きな被害を与える失態を犯し団長の地位を追われたことから、家の名誉回復しようと躍起になっている。
自分以上の戦闘センスを持つ妹のリオリアには複雑な感情を持つ。
主人公の協力で特訓を繰り返しレベルを上げている。一対一で巨鬼を何とか倒せるかどうかというところ。
見かけよりクレバーな戦いをするが、部隊指揮はまだ未熟。
なお、『ギル』は正騎士位を持つことを表す。
当初は主人公を利用するつもりだったが、現在はその圧倒的な力に憧憬を抱いている。
リオリア・カルバネラ 【人間/19歳/戦士レベル10】
カルバネラ騎士団所属の騎士。第二中隊副隊長。
赤毛、アスリート体型。
活発で勇敢、さっぱりした性格だが兄の尻拭いが多く少々鬱屈している。
平時は騎士団の制服、戦時は全身鎧を着用。武器は長剣。
カルバネラ家の名誉回復を願う父親の妄執に兄以上に囚われている。
そのため無茶な戦いや訓練を繰り返してきたが、主人公が特訓に協力したことでさらに飛躍的にレベルを上げた。
現在は一対一で巨鬼を圧倒できる。
主人公に対しては崇拝に近い感情を持つ。
アルノギア・ギル・サーディッシュ 【人間/男性/17歳/戦士レベル3】
カルバネラ騎士団所属の騎士。第一中隊長。現騎士団長の一人息子。
銀髪で華奢な美少年。
思慮深く温厚、気弱。責任感が強く、追い詰められても粘り強く立ち向かうことができる。
平時は騎士団の制服、戦時は全身鎧を着用。武器は長剣と盾。
老いた騎士団長の後継と目される少年。
指揮能力やカリスマ性が高い一方、騎士としては体力に問題があるため騎士団内でも完全に支持されているわけではない。
主人公の力に憧憬を抱く一方、危険性も感じている。
ヘリドール・サイラム 【人間/男性/36歳/魔法使いレベル9】
魔術師ギルドレリス市部首席、支部長。
ローブを着た美丈夫。金髪をオールバックにしている。
明朗快活、豪胆で自信家。
魔術で暗鬼を駆逐するという強い野心を持ち、その実現のためなら少々非人道的な手段でもためらいなく使う。
魔術を暗鬼と戦うために神から与えられた技術であると考える『征服派』の魔術師。
代々魔術師ギルドの幹部を務めてきた一族の出身でありプライドが高い。
実力は一流で、万全であれば巨鬼数体を倒すことが可能。
支部の実務は2席のヤーマンに任せきりで、彼が一部の評議員と癒着し様々な不正を働いていることには気付いていない。
『魔法』という未知の技術で暗鬼の大軍を倒す主人公に強い嫉妬と憎悪を抱いている。
ザトー・ブラウズ 【人間/男性/52歳/一般人レベル13】
レリス市評議会議長。貿易商ギルドのマスター。
主人公を支持し同盟を結ぶ。
レリス市が属するリュウス同盟全体にも、主人公と同盟するよう働きかけている。
レイハナルカ・ハイクルウス・シ 【エルフ/女性/51歳/盗賊レベル20】
『謀略を生業とする氏族』出身のダークエルフ。
正体不明の『主』によって精神を支配され、暗鬼崇拝者の元で働いていた。
現在は解放してくれた主人公の『従属する者』として、絶対服従を誓っている。
立場的には主人公の従者。状況に応じて護衛や密偵などをこなす。
外見年齢は20代後半。髪は薄紫(ロング)に暗褐色の肌。ディーヴァ体型。
露出度の高い黒革鎧着用。武器は捻じ曲がった刃を持つ短剣。
暗殺や潜入、諜報にかけては大陸でも屈指の技術を持つ。
体術や短剣での戦闘力も非常に高いが、巨鬼などタフネスを誇る相手に対しては相性が悪い。
『主』の洗脳を主人公の呪文で解除されたのが従属するきっかけであるが、実のところこれは逆洗脳に近い状態である。
城戸・ししゃも・一輝 様に頂いたレイハのイラストです。
本当にありがとうございました。
レード 【人間/男性/28歳/戦士レベル21】
戦族の戦士長。『暗鬼狩り』としても知られる。
暗鬼の大繁殖が発生する『焦点』を狩れという巫女の預言と長老会からの命令に従い、主人公を狙った。
巫女の預言の信憑性に疑念がでたため狩りは保留として、主人公と行動を共にしている。
身長2m以上という超巨漢。顔の造作は意外と整っている。
悪魔的な装飾の施された重厚な全身鎧が正式な戦族としての姿。
寡黙で無愛想。自分から他人に親しくすることはほとんどない。が、逆に他人からぐいぐい距離を詰められるとつい受け入れてしまう。
ドワーフ製の機械に浮かれるなど意外に子供っぽい面もある。
戦族独自の戦闘技術を用いる。
主武器は大剣で、巨鬼はおろか岩鬼ですら倒すことができる人類最強の一角。
主人公に対してはまだ疑いを持っているものの、暗鬼から人を守ろうとする意思を感じ徐々に信頼しつつある。
エリザベル・ローニィ・フィルサンディア 【人間/女性/15歳/魔法使いレベル2】
フィルサンド公爵とシュルズ族の姫の間に生まれた娘。
フィルサンドの外交官として活躍していたが、父と決別し主人公に仕えることを選択した。
現在はジーテイアス城の外交・内政スタッフとして働いている。
濃い金髪(ツインテール)に赤い瞳。小柄だが出るべきところは出ている。
裾の短い可憐なデザインのドレスを好む。
陰謀渦巻くフィルサンドの宮廷で生き抜いてきたため年齢の割にすれた感性を持つ。
自らの魅力を十分に活かす交渉技術の持ち主でもあるが、相手に対して誠実であることを重視するため常に成果を出せるとは限らない。
護身のため最小限の訓練を受けいくつかの魔術を覚えているが、正式な魔術師ではない。
主人公のことは仕える主君として敬愛しているが、『自分に優しくしてくれる理想の父親』像を重ねている面もある。
ディアーヌ 【人間/女性/16歳/戦士レベル5】
フィルサンド公爵に故郷を追われたシュルズ族の姫にして戦士を率いる『武の頭』。
エリザベルの従姉妹。
シュルズ族の生き残り200人とともにジーテイアス城へ身を寄せた。
銀髪(ベリーショート)、赤い瞳。引き締まった身体。顔の造りはエリザベルと瓜二つ。
毛皮で装飾された軽装鎧を装備。武器はシュルズ族に伝わる神剣。
大雑把で活動的、喧嘩っ早い。力が全てという考えの持ち主。
難民キャンプのようなシュルズ族の居留地で生まれ、フィルサンドとの戦いに明け暮れていた。
そのため戦闘力や野外活動技術は高いが一般常識には疎い。
小部隊の指揮もできるうえ、神剣を使えば巨鬼数体を倒せる。
主人公に依存気味の忠誠を誓っている。
ダームンド・フェルディ・フィルサンド 【人間/43歳/戦士レベル15】
フィルサンド公爵。フェルデ王国国王の兄。
主人公の力を利用してフェルデ王国への反乱を企んでいた。
主人公との交渉の結果、当面は主人公と同盟を組みフィルサンドを発展させる方針を選ぶ。
黒髪に濃い髭、屈強な体格。
平時は公爵位を表す豪華なローブ。戦時は黒い全身鎧。武器は魔力を持つ長剣。
自らの権力拡大のためなら手段を選ばない典型的な悪役貴族。
力を振るって欲望を満たすことを当然と考える、主人公曰く『悪い自分』。
手段として悪事を行うことはあるが、悪事そのものが好きなわけではない。
フェルデ王国の将軍として若い頃から前線で戦ってきたため、個人としても非常に強力な戦士。
強力な軍隊を統制するだけのカリスマとフィルサンドを貿易都市として繁栄させる政治的手腕も併せ持つ。
手元に残った二人の息子とは少しずつ会話を増やす努力をしている模様。
主人公の力を恐れつつも出来る限り利用しようと考えている。