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第四十八話:事件後

「今回だけお前に付き合ってやる」

青いコートの男は、銃を目の前の化物に構えながらそういった。
その隣では、赤いコートを纏った男が同じく目の前の化物に銃を構えていた。

「〝決めゼリフ〟を憶えてるか?」

そういう赤いコートの男の問いに、青いコートの男はフッ、と笑った。

化物はその光景を見て、うろたえた。

『やめろ!私は―――!』

二人は銃を構えて、こう言った。




「「JACK POT」」




『ふぅ。ようやく共闘ストーリーが終わりました』
「何やってるんだよお前は」

俺の目の前にいるのは死神。
俺はあの事件の後、海鳴に戻り、あのロストロギア〝神の御石〟を持って死神の元へと訪ねた。

というか、天界にいるんじゃないのかよ。

『いえ。今は休養中ですよ。いやー。さすがに一気に働きすぎましたね。神も頑張ると疲れるのですね』
「お前は元死神だがな。まあいいか。お前に聞きたいことがある」
『はい。何でしょう』
「これだ。見覚えはあるか?」

俺は、ゴルドから取り出した〝神の御石〟を見せた。
ただ。現在は魔力が欠片ほども残っていなかった。

『………これは驚きですね。まさかあなたがそれを持っているとは』
「知ってるのか。これはどういうものだ?」
『ええ。ロストロギア〝神の御石〟。確か千年程前に、最高神ゼウスが創ったはずですよ』
「……マジで?」
『ええ。でもそれがどうしてここに?』
「実は………」

俺は、つい先日起こった事件を話した。

『なるほど。まあロストロギアなんてものは半分くらい、昔の神様の気まぐれで作られたものですからね』
「すっげー迷惑だなオイ。ったく。あー。そうだ。本当に神様が創ったものなら、何で今は魔力が感じられないんだ?」
『おそらくゼウスの心情でしょう』
「心情?」
『心情というか。ゼウスは人間が羨ましいんですよ』

羨ましい?俺ら人間からすれば、神様の方がよっぽど羨ましいがな。

『無限の時を生きることができ、世界すら創造できてしまう神。確かに人間の側から見れば羨ましい存在でしょう。ですが。ゼウスは長い時の間、多くの人間を見てきました』
「で?」
『まあ。大半は汚れた部分が映し出されていましたが、良かれ悪しかれ。限られた人生を精一杯生きようと努力する人間をゼウスは羨ましく思ったのですよ。彼は何でも
出来てしまいますからね。本人が望む望まずに関わらず』
「………無限の生あるが故に、有限の生を羨む、か」
『ええ。ですから彼のつくった者は大半が有限ですよ。そのロストロギアもそうですね。もうこれでは機能するのにあと100年はかかるでしょう』
「それにしても。お前随分と詳しいな」
『ゼウスは天界でもかなり有名でしたし。それに死神や神の壁は気にしませんよ?あの人。私も何度かお会いしましたし』

ドンだけフリーダムだよゼウス。

「まあいいや。ありがとよ」
『いえいえ。あなたを見てると飽きませんよ』
「そらどうも。精々ノートに名前書かれないようにするよ。んじゃな」
『はい。あっ。遅れましたが。昇進、おめでとうございます』
「ありがと」

俺は、死神のいる廃墟から出た。
あの事件で、全員一階級上がった。
そのおかげで、今や俺は二等空佐。
クロノ曰く「最年少」らしい。

「さってと。しばらくは休暇だ休k「京谷!」フィオネ?どうした」

俺は久々に家に帰ろうとしたところ、目の前にフィオネが転移してきた。

「京谷、今日休みだよね?」
「ああそうだが」
「じゃあデートしよっ!!」
「………」

………あー。そういやそんな約束してたな。

「分かった。今からでいいか?」
「うん!」
「ちょっと待ってろ。金を下ろしてくる」

俺は近くのATM(王様じゃないよ?)で金を下ろし、そのままフィオネを連れてアリサと前に来た遊園地にやって来た。

つうか。フィオネがさっきから腕を組んでくるから……その………胸が………

「フィオネ。離れてくれ。理性が、飛ぶ」
「そのまま飛んじゃって♪」

俺はフィオネの頭に拳骨を食らわした。

「いった~い!」
「馬鹿なことを言う奴はお仕置きだ」
「う~。ちょっとしたお茶目なのに……」

………ここになのはたちがいなくて良かった。
いたらジェットストリームアタック、絶対喰らうから。

「フィオネ」
「ん~?何?」
「…あー。ありがとう、な」
「ふぇっ!?」
「いや……この間の休みのときもそうだけど。いつも俺のこと助けてくれてありがとう、って」
「………」

顔を真っ赤にして、俯くフィオネ。
フラグ?そんなん気にしてたら一生礼なんか言えないっつの。

「その……どういたしまして」
「ん。それじゃ。行くか」
「……うん♪」

その後は普通にデートしましたよ。
最後に観覧車を乗って、フィオネが寝たから仕方なくおぶって帰りましたよ。
つうかコイツ。ミニフレームにならねえのな。






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

さて。俺は家についた後、王の財宝ゲート・オブ・バビロンを発動し、ある宝具を出した。

「あっちゃー。やっぱ無理させたか」

出したのは『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』。
最終決戦でかなりの魔力を注いだためか、若干脆くなっていた。
これはゆっくり休ませてやるか。

ついでだから他の宝具たちも出して、休ませることにした。

が、ここじゃ狭い。

「うーん。そうだな。よし」

というわけで。『修練の門』を出して、宝具たちを中へと入れた。
こうしてみると、結構壮観だな。

さて。俺はどうするかな。
フィオネはさっきベッドに寝せたし。
………いやらしいことは何一つしてないぞ。言っておくが。

「さってと。このところ修行ばっかりだったからな~。アイツら(・・・・)に教えてもらうのも悪くないけど。そう毎回毎回じゃ悪い気がする」

とりあえず。宝具は後で取りに来よう。魔力が満ちているこの場所なら、宝具の癒しには持って来いだな。

俺は『修練の門』から出た。
すると、丁度端末に通信が入った。

通信相手は………

「フェイト、か」

俺はすぐに端末に出た。

「よっ。こんばんは」
『あっ。うん。こんばんは。今大丈夫?』
「ああ。全然問題なし。どした?」
『あ………えっと………』

フェイトの顔色が悪い。
………ああ。あのことか。

今回は向こうから言い出すまで待つか。

「フェイト。落ち着け。俺は待ってるから」
『……うん。ゴメンね』
「いいって」

しばらく俺らは雑談をしていた。
やがて、フェイトにも笑顔が見られた。

『………京谷』
「ん?」
『その……あの人が言ってたこと。京谷にまだ話してなかったよね』
「………ああ」
『でも。京谷のことだから。多分、もう知ってると思う』
「……ああ」
『それでも。聞いてくれる?』
「ああ」

それからフェイトは話し始めた。
自分の生まれのことを。
俺はそれを黙って聞いていた。

知ってはいたけど。やっぱりキツイんだよな。こういう話。

やがて、話し終えるとフェイトは俯いて何も言わなくなってしまった。

『………』
「そっか。フェイト」
『な、何?』

そんなに驚くことはないだろ……さり気に傷つくぞ。

「俺もちょっとした秘密を教えてやるよ」
『えっ?京谷の、秘密?』
「ん。まあ秘密とは言えないかな。後でなのはたちにも話すから。そうだなぁ。ちょっとした情報の先取りって奴かな」
『…うん。聞かせて』
「よし。まずは能力的なことから。最後の決戦でさ。あの雲みたいな世界になったの。覚えてるか?」
『うん。確か、京谷が仲間って認めたものだけが、魔力・体力が全快になるんだよね』
「あの時はな」
『あの時?』

フッフッフ。チートな俺の固有結界がそんなチャチなものだとお思いで?

「アレの正式な効果はな。『俺が望む世界』だ」
『望む、世界………じゃあまさか!』
「その通り!あの世界が齎す効果は俺が望んだものさ!」

そう。あの固有結界。無限の聖域アンリミテッド・サンクチュアリは、俺が望んだ法則になる。
ただ、相手を殺す、味方を生き返らせるなどはダメだった。何故かは知らんが。
あと二つ以上の法則は持たせられない。

『京谷って。相変わらずものすごいよね………』
「ははっ。まあな」
『うん。本当にすごい…』
「………なあフェイト」
『何?』
「俺さ……そういう小難しいこと、さっぱりでさ。よく分からん」
『………うん』
「だけど。コレだけははっきりしてる」
『?』
「フェイトは俺の、大切な友人だ。誰にも代えられない、な」
『ッ………』
「それにな。前に言ったろ。自分の命を大切にしろ。お前はお前だ、ってな」
『……うん』

………カルトあたりがみたら、ガラじゃねえな、って言われそうだな。
でもいいんだよ。
友人が泣いてるんだ。助けてやらないでどうする。

「あー。まあ俺から言えるのはこれだけだが。これからもよろしく。フェイト」
『うん………うん……ありがとう。京谷』
「ああ。じゃあ。お休み」
『うん。お休み京谷』

そういって、俺は通信を切った。
すると、フィオネが起きてきた。

「ん~?きょうや?だれとはなしてたの?」
「ああ悪い。起こしちまったか?」
「んーんー。なんかおきたら、きょうやのこえがしたから」
「そっか」

どうでもいいが。それなら早く目を覚ませ。
さっきから平仮名ばっかりで困るだろう。

目をこすりながら、パジャマ姿で俺の隣の椅子に座った。

「きょうやー」
「ん?」
「………zzz」
「寝てるのかよ」

寝言か。まあいいか。
俺はフィオネをまたベッドに運んだ。

「ん~。きょーやー」
「また寝言かよ。つか、俺の名前を呼ぶってどんな夢見てるんだよ」
「……わたし、ぜーったい。まもるよ。きょーやも………みんなも」
「………」

俺はそっと、フィオネの頭を撫でた。
さて。俺も久々の休みだ。

俺は部屋を出た。

「良き夢を」

京谷「おお。比較的早い更新だな」

作者「まーねー。で。三、四話程度で終わらすはずだったけど。やっぱもうちょい続けるわ」

京谷「あー。まあ頑張れ。俺はStrikersいければそれでいい」

作者「(ドンドンフラグ増えるのにね)まあいいや。それじゃあ最初は感謝コーナー」

京谷「マイペース様。ユニコーン様。朱様。tara様。九尾様。カゲロウ様。神崎はやて様。綾崎様。リトラ様。デスティニープラン様。緋水様。紅鎖様。ありがとうございます」

作者「あー。うん。来ると思った。何故あの局面で『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を使ったのか疑問。という声が」

京谷「ちなみに相手が死ななかったのは次回で明らかになります」

作者「『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を出したのは純然たる作者の趣味なのです。お気に召さない人が居ましたらごめんなさい。でも好きなんです。あの宝具」

京谷「まあいいか。おっ。拓海が作ったマフィンか。ありがたく頂くか」

作者「こっちはフィオネと死神用に桜餅だ。死神にはデスサイズとなったソウルか。レプリカにしては良くできてるなぁ」



死神「オラオラァ!死神と疫病神のお通りだぁ!!」



京谷「なんか変な電波が!」

作者「おお。三幻魔セット!ありがとうございます!」

京谷「あとは……龍騎のカードデッキにソーラー・レイに………ゆりかご!?アブねえ!!」

フィオネ「……京谷」

京谷「ん?なんだフィオネ」

フィオネ「ふふ……ふふふふっ」

京谷「お、おい。どうした?まだ柏餅しか食ってな………ハッ!まさか惚れ薬!?」

フィオネ「あなたと私が夢の国~♪」

京谷「ギャアアアアアアアアアア!!」




作者「はい。京谷がフェードアウトしたから今回は私だけで。

これを読んでくれる全ての人に無上の感謝を捧げます。

あっ。リトラ様。別にストックは溜めなくても大丈夫ですよ?私もストックなんて溜めてませんし。そのせいで毎回苦労しますが……。まあ人それぞれですね。

それと話の突っ込みは無しでお願いします。
それでは皆さん。また次回でお会いしましょう。


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