ファイル320:業火の中の断末魔(クリーバー)『28・風月とマリアとメイド服』
「・・・ちゃん、マリアちゃん。」
マリア
「ん・・・?」
ムク・・・
風月
「あ、起きた。」
マリアが目を覚ますと、風月と暁、たくまが座り込んでいた。
マリア
「ん・・・風月ちゃん?なんでここに・・・」
マリアの脳裏に、さっきの出来事が思い出された。
マリア
「(・・・ハッ!!)」
ブンッ!!
マリアは木刀を振り下ろした。
風月
「わわわっ!!」
パシ!
風月は何とか寸前で受け止める。
俗に言う『真剣白刃取り』である。
マリア
「思い出した・・・アンタ、確かウチとたくまの会話を聞いてたんやったっけ?」
マリアはかなり怒っている。
風月
「ごめんなさいごめんなさい。」
マリア
「謝って済む問題とちゃうんよ〜、風月ちゃ〜ん?」
風月
「あ・・・あわわわわ・・・」
風月がマリアに詰め寄られている中、たくまと暁はその場を離れようとする。
ソロ〜リソロ〜リ・・・
しかし、なぜかその先に小枝があり、踏んでしまった。
ミシッ!
暁・たくま
「!!」
マリア
「2人共待たんかい。」
暁・たくま
「は、はい・・・」
暁とたくまはその場に硬直する。
マリアは2人に詰め寄った。
マリア
「暁く〜ん、アンタもウチらの会話聞いてたやんなぁ〜?」
暁
「ごめんなさいごめんなさい。」
マリア
「たくま〜、人がおるんやったら普通止めるべきやろ〜?『人がいる』とか言うてさぁ〜。」
たくま
「マジでごめんなさい。」
マリア
「謝って済むかこのボケ〜ッ!!!」
風月・暁・たくま
「わ〜っ!!!」
ドカバキゴスッ!!!
マリアは木刀・村正で、風月達3人をボコボコにした・・・
マリア
「いつまで寝とるんや?」
風月
「ん・・・」
ムクッ・・・
マリア
「ようやっと起きたか。女の子がいつまでも寝とるんは体に悪いで?」
風月
「(寝てたのはマリアちゃんが木刀で殴り倒したからだけどね・・・)」
マリア
「なんか言うたか?」
風月
「な、何も言ってないよ!」
マリア
「フーン。それにしても・・・」
風月
「な、何?」
マリア
「ウチとたくまの話聞かれて、ウチメッチャ恥ずかしかったし・・・腹立つから、風月ちゃんにも恥ずかしい思いしてもらおうかなぁ?」
風月
「え?」
そう言うと、マリアは自分のバッグを開けた。
ゴソゴソ・・・
マリア
「ホンマはウチが着てたくまに見せるハズやったんやけど・・・ちょうどええから風月ちゃんに着てもらお。」
そう言ってマリアがバッグから取り出したのは、白いフリル付きのカチューシャと、ピンクのエプロンドレス・・・
要するに、メイド服であった(子供用の)。
風月
「(って、どうしてマリアちゃんがそんなの持ってるのよ!マズイ・・・このままでは私の貞操が・・・逃げよ!)」
風月はソロリソロリと後ずさる。
しかし、またしても小枝を踏んだ。
ミシッ!
風月
「!!」
マリア
「どこ行くん?風月ちゃん。」
風月
「あ・・・その・・・私、卓球やりたくなっちゃって・・・」
マリア
「フゥン・・・そやけどその前に、この服着てみぃや?」
風月
「絶対ヤダ!!」
風月はダーッと逃げ出す。
しかし、たくまと暁にアッサリと押さえつけられた。
ドサッ!
風月
「キャッ!」
マリア
「さぁ、風月ちゃん・・・」
マリアが風月に迫る。
風月
「イヤ〜ッ!!」
哀れ、風月ちゃん。
風月
「うぅ・・・ヒドイよマリアちゃん・・・」
風月はマリアのメイド服を着せられてしまった。
バックがキラキラと輝いている。
マリア
「やっぱり素材がええと、よぅ似合うな〜・・・たくまもそう思うやろ?」
たくま
「ああ・・・」
マリア
「暁君はどう思う?」
暁
「風月がカワイイ・・・」
マリア
「よかったやん、暁君にカワイイて言うてもらえて!」
風月
「・・・」
マリア
「さーて、卓球でもやりに行こか!最下位やった人は、1位の言う事何でも聞くって事で!」
風月
「(ヤバイ・・・この勝負絶対負けられない!!)」
しかし、今の状態の風月が卓球に集中できるハズもなく・・・
結果は風月のボロ負けであった。
ちなみに3位はたくま、2位は暁、そして1位はマリアだった。
マリア
「ウチの勝ちやな♪」
風月
「・・・」
マリア
「・・・さて、1位の人が最下位の人に命令するんやったな?何してもらおかな〜?」
風月
「う・・・」
マリア
「決〜めた!そのカッコで暁君と町を散歩してき!」
風月
「ええ〜っ!!」
マリア
「命令や。」
風月
「はい・・・わかりました・・・」
ザッ・・・
キーラ
「ギー・・・」 |