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FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル317:業火の中の断末魔(クリーバー)『25・ユリと元太の大人な会話』


阿笠邸



阿笠邸で、1人の少女が本を読んでいた。

ユリ
「歩美ちゃん達、遅いなぁ・・・今日は博士の家でお泊まり会なのに・・・」

ユリが今読んでいる本は、少年サンデーで大人気連載中の『ハヤテのごとく!』の小説版である。

ユリ
「こういう話を読んでると、改めてドッペルゲンガーの存在って怖いんだなぁ・・・っていうか、ドッペルゲンガーを見た人は1週間以内に必ず死ぬって言うけど・・・それってつまりは、『ドッペルゲンガー自体に殺される』って事なんじゃないのかなぁ・・・?」

ユリの素朴な疑問が、また1つ解決したようだ。

その時、呼び鈴が鳴った。

ピンポーン!

ユリ
「あ、はーい。」

ユリが扉を開けると、そこには元太が立っていた。

元太
「ユリ・・・ちゃん・・・」

ユリ
「元太君!」

見ると、元太はハァハァ言っていた。

ユリ
「どうしたの!?息が上がってるよ・・・?」

元太
「ユリちゃん・・・話があるから、オマエの自室まで案内してくれるか?」

ユリ
「あ、うん・・・」

その時、阿笠博士が地下室から上がって来た。

阿笠
「おや?元太君じゃないかね?」

元太
「あ、博士・・・お邪魔してます・・・」

阿笠
「何か出そうか?」

元太
「じゃあ、コーヒーと抹茶クッキーを頼む。」

ユリ
「じゃあ行くよ、元太君。」

元太
「ああ。」

ユリは元太を連れて、2階へと上がっていった。





『金田一ユリ♪』



ユリの部屋で、元太は抹茶クッキーを食べていた。

ユリはコーヒーを飲んでいる。

ユリ
「それにしても元太君、コーヒー飲めるようになったんだね。」

元太
「ああ、前にコナン君達とファミレスに行った時、ドリンクバーで飲んでみたら結構おいしかったんだ。」

ユリ
「ヘー・・・」

元太
「早速だけど、本題だ。今日の朝、刃ちゃんからメールが来たんだ。」

説明しよう。

コナン達少年探偵団は、お互いの携帯電話番号とメールアドレスを教え合っていたのだ。

何かあった時、仲間同士で連絡がとれるように。

ユリ
「それで、刃ちゃんからは何って?」

元太
「悲しい知らせだったよ・・・歩美と光彦が、ファミリア・ファウナが解き放った刺客と相討ちになって消滅したって・・・」

ユリ
「そ、そんな・・・!!ねぇ、ウソでしょ元太君・・・?」

元太
「ウソじゃないさ・・・それに、刃ちゃんが現場で歩美のカチューシャと光彦のバッジを見つけたってメールで言ってたから・・・」

ユリ
「ウソ・・・どうして2人が・・・」

ユリは泣きそうになった。

元太
「オレだって信じたくなかったよ・・・でも、事実なんだ・・・」

ユリ
「うっ、うぅっ・・・」

ユリは泣き出した。

そんなユリを、元太が(なぐさ)める。

元太
「でも、歩美も光彦も勇敢に戦ったらしい・・・2人共大人だよな・・・オレはどうやったら、2人みたいに大人っぽくなれるだろう・・・?」

ユリ
「元太君は十分大人だよ・・・こんな事実を知っても、冷静でいられるんだから・・・」

元太
「ユリちゃん・・・」

ユリ
「ねぇ、元太君?」

元太
「何だ、ユリちゃん?」

ユリ
「2人っきりの時は、私の事『ユリ』って呼び捨てで呼んでくれないかな・・・?」

元太
「え?」

ユリ
「その方が、なんか大人っぽくなれるでしょうから・・・」

元太
「いいよ、ユリ・・・」

ユリ
「ありがとう。これからは私も2人っきりの時は『元太』って呼ぶね・・・」

元太
「ああ。」

ユリ
「じゃあ、私そろそろ晩ゴハンの支度をしに行くわ。今日はウチに泊まっていって?私、元太といろいろ話をしたいから・・・」

元太
「わかった。母さんに電話しておくよ。」

ユリ
「じゃあ、下に降りましょ。」

元太
「そうだな。」

ユリと元太は、カップを持って下へと降りていった。












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