ファイル289:瑛祐とジンの秘密の面会『後編』
ジン
「じゃあ、本題に入ろう。バレンタインの日ペンデュラムアッドのイフリートによって焼き殺された、キールこと水無怜奈についてだ・・・」
瑛祐
「水無怜奈?アイツはもう死んだじゃないか。それにアイツは姉じゃなかった・・・瑛美姉さんとは別人だったんだ・・・」
ジン
「本当にそう思うか?」
瑛祐
「ん?」
ジン
「キールが瑛美と別人だと、本当に思っているのか?」
琴美
「どういう意味?」
ジン
「ペンデュラムアッドはAPTX4869の開発以外にも、様々な分野に目を向けていた・・・赤の組織が麻生成実を浅井成美に変えた性転換手術も、その内の1つ・・・そして、特に黒の組織はとてつもない分野にも手を出していた・・・」
瑛祐
「とてつもない分野?」
琴美
「それって、一体・・・」
ジン
「クローン兵士の開発だ。」
瑛祐
「な、何!?」
琴美
「え!?」
ジン
「黒の組織の上は、万が一の時のために、瑛美のDNAを元にしてもう1人の本堂瑛美を作り出していたんだ。それこそが、イフリートに焼き殺されたあの水無怜奈・キールだ・・・」
瑛祐
「じゃあ・・・」
琴美
「あの時焼け死んだキールは・・・」
ジン
「そうだ・・・水無怜奈ことキール自身も、オマエの姉だという事になるんだよ・・・」
瑛祐
「そ、そんなバカな・・・」
琴美
「だから、容姿がソックリだったのね・・・」
ジン
「そういう事だ。」
3人の間に、しばらくの沈黙が流れた。
瑛祐
「そうだったのか・・・それなのに、オレはあんなひどい事を・・・」
ジン
「気にするな、瑛祐。例え姉の1人だといっても、アイツは所詮組織が作り出した紛い物だ・・・オマエが気に病む事はない。」
瑛祐
「そう言われると、気が楽になるよ。」
ジン
「さて、ここからががんばり時だぞ・・・本堂瑛祐、日向琴美。絶対にペンデュラムアッドを叩き潰し、死んでいった仲間の仇をとるんだ。オレや娘達も、力の限り協力しよう。」
瑛祐
「ああ、わかった。」
ジン
「それに・・・」
琴美
「それに?」
ジン
「イヤ、何でもない・・・」
瑛祐
「そうか。」
ガチャ!
渉
「瑛祐君、琴美ちゃん。そろそろ面会時間が終わるよ。」
瑛祐
「あ、はい。」
琴美
「わかりました。」
ジン
「じゃあな、2人共。」
瑛祐
「また2人で来る。」
琴美
「またね、ジン。」
ジン
「ああ。」
パタン!
ジン
「あれ?そういえばオレ、何を言おうとしていたんだっけ?ま、いいか・・・またいつか思い出せるだろう・・・頼むぜ、瑛祐、琴美・・・工藤新一君やシェリーと共に、人類の未来を救う銀の弾丸となってくれ・・・」 |