FBIから来た女:3〜猛火・赤の章(62/111)縦書き表示RDF


オリジナルキャラクター・ファイル20

内海祐(うつみ ゆう)

京都府警捜査1課の警部で、とてもスゴ腕の刑事。
同僚や上司達の信頼も厚く、今までに数々の難事件を解決に導いてきた。
もちろん、中には美保達が力を貸した事件も少なくはない。
美保や銀一達とは仲が良く、特に美保とは一緒にコンサートに行ったりまでする仲。
美保と一緒にいる時、はたから見ると援助交際(エンコー)に見えてしまうのは困る事かもしれないが・・・
白野蘭学塾の塾生であるため武術も極めており、合気道はかなりの実力を持っている。
殺意のレストランの時、犯人が間違えて1缶分開けて入れてしまったコーヒーを『おいしい』などと言うあたり、かなり味覚に問題があるかと思われる。
本人曰く『ボクの胃は鉄でできている』と言ってはいたが・・・
意外とアイドル好きで、家には美保を初めとしたアイドル達の写真が大量にあるとかないとか・・・?

FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル284:殺された人気アイドル『前編』


ワァァァァ・・・

「蓮台寺ー!!」

「シズク!!」

「シズクちゃ〜ん!!」

蓮台寺(れんだいじ)シズク
「今日は来てくれてどうもありがとう!最後の曲は来月リリースになる・・・新曲『RAINBOW』です。」


「シズクちゃ〜ん♪キャッホーイ!!」

美保
「内海さん・・・」

シズク
「ありがとう!でもちょっと静かにしてね。」

ヒラヒラ・・・

ワァァァァ・・・

「アンコール、アンコール!!」






「ハァ〜、よかったなぁ〜シズクちゃん・・・ね?美保ちゃん、伊澄ちゃん。」

美保
「そうね。でもスッゴク恥ずかしかったよ、内海さんが・・・」

伊澄
「女の子2人の隣でずーっとシズクコールしてたしね・・・」


「いいじゃないか、手を振ってもらえたんだし♪」

そのコンサートは、ほんの7時間前の事だったのに・・・

蓮台寺シズクはその後遺体となって、自宅のバスルームで発見されたのです・・・





ザァァァァ・・・


「蓮台寺シズク・・・だ。ウソだろ・・・?こんなの・・・」

パシャパシャ!

「うわーっこりゃスゴい!『蓮台寺シズク自宅のバスルームで殺害される』・・・大スクープだよ!シズクちゃんのストーカーしてて正解だったなー。」

「コラッ、やめんかっ!!」

「どこから入った、キサマは!!」

「玄関からです、失礼ー。おっと、内海警部!ご無沙汰してまーす。」


「塩澤オマエッ・・・勝手に撮るなよっ!」

「ちゃんと後で現場の証拠資料として提出しますって♪しかしこりゃスゴい♪」


「出ていきやがれーっ!!」

ドカッ!

「うわっ、ヒドいなもう・・・しかしこりゃ大スクープだ。夜が明けりゃ日本中が大騒ぎだな・・・」





その後、現場検証が行われたが・・・

しかし現場の証拠が少なく、ストーカー並の熱狂的なファンを当たってみたが全員シロ・・・

ただ、マスコミが連日事件を取り上げたが・・・

『現場のマンションの近くを不審な男がうろついているのを近所の人が目撃していました。目撃談によりますとその男は、年齢は20代、痩せ型で身長180センチくらい、メガネをかけていて薄緑の髪を長く伸ばし後ろで束ね、カメラ等の大きな荷物を・・・』


「そりゃ、塩澤だよ・・・あれでもカメラマンやってんだから・・・」

犯人についての有力な情報はまったくなかった・・・





京都府警



キィ・・・

美保
「内海さん。」


「美保ちゃん。どうしたのこんな時間に・・・」

美保
「夜勤ご苦労様!はい、差し入れ♪ジュースもあるよ♪あのコンサートの後、こんな事になっちゃったから・・・私もショックだけど、内海さんきっと辛いだろうと思って・・・」


「美保ちゃん・・・」

ジィィン!!


「その(大きな)胸で泣かせてくれ〜っ!!」

ガバァ!!

美保
「キャアアア!!」

「美保に何してるのよ!!」

スパァァァン!!


「アイタタタ・・・伊澄ちゃんか・・・君はどこでも和服だなぁ・・・」

伊澄
「洋服は苦手なので。後コレ、弥生から借りてきた『不審者撃退用』のハリセンです。」


「なぜそこだけ強調・・・?」

パシャパシャパシャパシャ!

「スクープですねー。『現役の警部、署内で女子高生に猥褻(ワイセツ)行為!和服少女にハリセンでお仕置き』・・・」


「!!塩澤テメェッ、そのフィルムよこせっ!!」

「イヤですよー。」


「警察署内は写真撮影禁止だろ、塩澤!!」

「内海さん冗談通じないね。はい、どうぞ。」

美保・伊澄
「・・・」

「この間のフィルムを持って来たんですよ。」

ゴソゴソ・・・

「蓮台寺シズクの遺体写真です。同じフィルムの中に、シズクちゃんのマンションに入るまでの姿が写ってます。当日のコンサートとか会場入りとかのね。=(イコール)オレのアリバイですよ、警部さん。」


「まぁ、一応鑑識に回しておくが・・・」

美保
「あの・・・その方は?」

塩澤繁(しおざわ しげる)『27』
「ああ・・・フリーの報道カメラマンで、塩澤繁。よろしく、美保ちゃんに伊澄ちゃん。」

美保
「えっ、どうして私達の名前を?」


「君はアイドルをやってるし、伊澄ちゃんは巫女さんだろ?」

伊澄
「はい。」


「それに美保ちゃんは内海さん絡みでよく事件解決してるじゃないか。業界じゃ有名だよ?『美少女アイドル探偵』って言っててさ、仲間内(みんな)で。」

美保
「美少女アイドル探偵・・・」

伊澄
「まぁ、実際に美保は女子高生探偵ですけどね。」


「もう帰れ、塩澤・・・うっとうしいし・・・」


「ねぇねぇ、今度インタビューさせてよ。」

美保
「イヤ、ちょっと困るのですが・・・」





帰り道、美保は1人で帰っていた。

伊澄は少し母と話があるとかで、まだ残ると言っていたのだ。

コツコツ・・・

美保
「(よかった・・・内海さん、元気そうだったわ。でも、刑事とカメラマンが仲良いのって不思議だなぁ・・・)」

スゥ・・・

その時、何者かが美保を背後から羽交い締めにし、美保の口をハンカチで塞いだ。

ガバッ!!

美保
「んんっ!!(何!?)」

「抵抗しなければ、無事に助けてやる。」

その言葉に、美保は抵抗する事ができなかった。

数秒後、美保は手足を縛られて車のトランクの中に放り込まれた。

ドサッ!!

美保
「うっ!!」

バタン!!

美保
「(ウソ・・・た、助けて・・・助けて内海さん、伊澄ぃ!!!)」





翌日




「おはようっす。」

「おい、内海。見ろよコレ!」


「何?インターネット?」

「ああ。出てるんだ、蓮台寺シズクの遺体写真が・・・」


「何ぃ!?あの野郎・・・塩澤を今からとっちめに行って来る!!」

ダッ!!

ガチャ!

ドン!!

「イタタ・・・」


「アタタ・・・伊澄ちゃん?」

伊澄
「内海さん、美保知らない!?昨日の晩から家に帰ってないみたいなの・・・」


「何!?」

「おーい内海、なんかオマエ宛に小包来てるぞ。差出人不明で。」


「おいおい、爆発物じゃないだろうな?」

「一応探知機にかけてはみたが、平気そうだ。」

ガサッ!

「中身なんなんだ?」


「(み・・・美保ちゃん?)」

伊澄
「(美保!!)」

箱の中には、手足を縛られ目と口にガムテープが貼られている美保が写っている写真数枚と手紙が入っていた。

『内海警部様
白野美保はあずかった
彼女を無事返して欲しければ
明朝8時に三千院伊澄と2人で車に乗れ
こちらの欲しい物は1つ 警察にある
『蓮台寺シズクの遺体』
取引に応じない場合、もしくは
取引後に追跡した場合、写真にある
爆発物で彼女を殺す』


「そんな・・・」

伊澄
「そんなバカな話・・・あるの・・・!?」


「織田!!」

織田
「え?」

伊澄
「ちょっと来てください!!」





織田
「内海・・・これは・・・」


「織田・・・誰にも言わないで、協力してくれないか?」

織田
「ハ?オマエまさか・・・伊澄ちゃんと2人で取り引きする気じゃないだろうな!?」


「仕方ないだろ!?遺体を取り引きに使うのも、倫理的に問題がある。それに犯人はオレと伊澄ちゃんに取り引きを迫ってきたんだ。オレと伊澄ちゃんなら、美保ちゃんのために背任行動をすると踏んで・・・だ。本庁にこの事は知らせられない。少しでも警察が不審な動きをしたら、犯人は取り引きを中止するかもしれない。そしたら美保ちゃんは・・・」

伊澄
「犯人は正気じゃない・・・取り引きが中止になってしまったら、美保は・・・殺される!!!」





ピチャン、ピチャン・・・

美保は今、誘拐犯の男がいるマンションの中に監禁され、ベッドの上に寝かされている。

美保は手足をガムテープで縛られ、目と口もガムテープで塞がれていた。

美保
「ん〜、ん〜・・・」

キィ・・・

扉が開いて、男が1人入って来た。

「ゴメンね。これもシズクちゃんに会うためなんだ。君に恨みがあるワケじゃない。」

男は美保に近づくと、口のガムテープをゆっくりとはがした。

ピリリ・・・

「さ・・・口を開けて。レトルトだけど・・・お粥だよ。」

美保
「・・・(怖い・・・でも・・・食べなきゃ・・・怒らせたら危ない・・・)」

パク・・・

ドクン・・・

ドクン・・・

スッ・・・

男は美保の服に触れようとした。

その時、別の声が聞こえた。

「人質には手を出すなと言っただろう?」

「!!」

「取り引きが成功すれば、愛しいシズク嬢といくらでもできるさ。」






「事件当夜、塩澤の撮った写真の中に何か手がかりはないのだろうか?死体を撮ったのはフィルムの最後の方か・・・その前は当日のライブの写真だって言ってたな。」

ペラペラ・・・


「あれ?何か変だな・・・」





「おはようございます。」


「おはよう。ちょっと遺体を遺族に返しにね。」

「そうですか。」

バタン!


「すまない、織田。」

織田
「ヘタするとクビだな、こりゃ。」

伊澄
「犯人を捕まえれば問題ないわ。」


「んじゃ、これ発信機のレーダー。」

織田
「え?どこに仕掛けたんだ?死体袋?」


「イヤ、遺体そのものに。体内にコソッとね。」

伊澄
「祟られるわよ、絶対に・・・」


「さて、行くか・・・」












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう