FBIから来た女:3〜猛火・赤の章(59/111)縦書き表示RDF


オリジナルキャラクター・ファイル17

常盤暁(ときわ さとし)

コナン達のクラスに新しく入って来た転校生で、風月の大切な恋人。
4年前のある日、廃ビルの屋上で風月と出会ったのをきっかけに、黒の組織に入っていたが、それは不安な風月を安心させるためであり、彼女を助けようという彼なりの優しさでもあった。
しかし、彼女に心配をかけないために潜入捜査中に敵に殺された事にして(双子の弟を身代わりにたてていて、その時姉も死んだ)2年間行方を眩ましていたが、それが結果的に風月を心配させていて、彼女がバレンタインを嫌いになってしまう原因となっていた(行方を眩ましたのが2月14日であったため)。
しかし、第2章の最後でようやく再会し、これからは風月のそばを離れないと心に誓う。
普段大人より大人びている風月が唯一子供らしく女の子らしい甘えた一面を見せられる相手であり、暁自身風月の事を大切にしている。
風月と共にディティクティブマスターの1人。
風月の事をたまに『愛妻』と呼んでいる。
風月の事を大切に思っているためなのか、風月の心の声も聞けるらしい。
料理が得意であり、大食いかつ食いしんぼうな風月の世話は自分の役目と考えている。
風月が暴走するたびにそれを鎮めるため動物を操り、食いつかれる痛みに耐えている。
昔からジン達の酒の席を見ているせいか、酒に似合うつまみがわかるらしい。
ちなみに暁には両親がおらず弟と姉を養うため1人で働いていたが、風月と出会ってからは如月家の養子として花鳥に引き取られ、彼女に風月と一緒に育てられた(描写がないが、恐らく弟と姉も如月家に引き取られていたと思われる)。
ちなみに刃は暁や彼の姉弟の事も知っていて、2章で暁の姉弟の墓参りに行っていた。
レベル10の合成能力者で、主に炎系の術を操る。
精神感応の変形発動によって他個体に意識を乗り移し、自由に操る事ができる(実際は、テレパシーによって身体感覚を送受信しているだけ)。
人間が相手の場合は、体を明け渡して意識を入れ替えなくてはいけない。
その有効範囲は、相手の知能によって変わる。
赤井秀一とタメを張る苦労人。
FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル281:4月の花見の大騒動『後編』


30分後。

中央公園から米花町市街地へ向かう道を、1人コナンは歩いていた。

イヤ、厳密には2人だ。

その背中に哀を背負っている。

あの後は、正に上へ下への大騒動になってしまった。

博士や成美が倒れていた子達に近づいてみたところ、探偵団の3人と風月、さらにユリの計5人が急性アルコール中毒にかかっている可能性が出てきたのだ。

また、刃もこのままでは危険と判断され、病院送りになった。

ただ、救急車を呼ぶのもめんどうだったため、博士の車で送る事になったのだが、子供達と大人2人で満席となり、結局コナンは(あぶ)れてしまった。

ちなみに哀が残されたのは、症状が軽く、成美の診断曰く『寝ていれば治るわ。』と診断されたからだ。

また、酒を飲まず無事だったマリアとたくまの2人は(ちなみに2人はお茶を飲んでいた)、『ウチらは2人だけやけどお花見していくわ。』『みんなとはまた今度な。』と言って、公園でデートのような花見を続行していた。

『アイツら本当に小学生か?』とコナンは愚痴ったものの、それでどうとなるワケでもなく、今こうして彼は哀を背負っている。

その哀はスヤスヤと寝息をかいていた。

コナン
「まったく、世話かけさせやがって・・・」

というが、顔は笑っていた。

哀の寝顔を見るだけでなんか嬉しくなってくる。

コナン
「それにしても、とんだ花見になったな。せっかくみんなで集まったのに。・・・けど、今度はアイツらのように哀と2人で花見してえな。」

マリア達がうらやましいのか、それとも哀が聞いていないと思ってかそんな事を話し始めた。

コナン
「今度哀と花見にくる時は、工藤新一と宮野志保としてこの花を見たいな。そして、いつかは・・・オレ達で家族を作って見に来るんだ。哀は家族を失っちまったから・・・だから、やり直しは出来ないけど、今度はオレがオマエに家族を持つ幸せを教えてやりたい。」

コナンは後ろを見ていなかったからわからなかったが、実はこの時哀は起きていた。

そしてその顔は耳まで真っ赤であった。

そんな事も露知らず、コナンは続ける。

コナン
「オレはオマエが好きだ。オマエはオレにとって守るべき女の子なんだ。だから・・・」

コナン自身、話しているのが恥ずかしくなってきた。

この後、帰り着くまでコナンは自身の夢を話し続けた。

もちろん、あくまで独り言、だれも聞いていないと思っていた。

それを愛する人に聞かれていたと知るのは、8年後の春、米花中央公園での事であった。












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