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FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル279:エイプリルフールとコ哀と遠蘭鈴


4月1日・・・

別名、エイプリルフール。

この日だけは人にウソをついてもいい日なのだ。

しかし、人によってはこの日は良くも悪くもなる日なのである・・・





この日、コナンと哀は遅くまで寝ていた。

それは、前日に徹夜でゲームをしていたからである。

今日は日曜日なので、徹夜しても平気だと思ったのだろう。

しかも叩き起こし役の小五郎と英理がいないので、2人共寝たい放題なワケなのだが・・・

もちろん、いつもそうなるワケではない。

よくユリと刃が2人を起こしに来るからだ。

学校に行く時なら、2人が遅刻しないようにというのもあるのだが・・・

ちなみに風月は普段学校に行く時は暁や歩美達と一緒に登校しているので、この日も一緒ではなかった。






「小五郎さん達から頼まれてるから、今日も2人を起こしに来たワケだけど・・・」

ユリ
「まだ寝てるのかしらね、コナン君と哀ちゃん・・・」


「2人を叩き起こすわよ〜!!」

刃は足早に階段を駆け上がっていった。

ユリ
「あ、待ってよリアンちゃん・・・ん?」

ユリは郵便受けに手紙が入っているのに気がついた。

郵便受けから手紙を取り出す。

ユリ
「何かしら、これ?・・・え!!」

ユリはその手紙の差出人を見て驚いたが、先にコ哀を起こさねばと思い、階段を駆け上がっていった。





刃とユリはコ哀の部屋のドアを開けた。


「コナン君、哀ちゃん!まだ寝てるの?」

ユリ
「もうお昼前よ!早く起きなきゃ・・・」

刃とユリは呼びかけるが、2人の返事はない。

しかたなく布団をまくると、そこにはコナンと哀の2人が仲良くくっついて寝ていた。


「/////うわっ・・・/////」

ユリ
「/////何コレ・・・/////」

刃とユリは一瞬見とれたが、すぐに我にかえった。


「いつまで寝とんじゃ〜っ!!(はよ)う起きんか〜いっ!!!」

ピッシャァァァァン!!!





数分後、コナンと哀は刃・ユリと遅い朝ごはんを食べていた。

2人共仲良く少し黒焦げで・・・

コナン
「ふぁぁ・・・」


「おはよ、刃ちゃんにユリちゃん・・・」


「おはようじゃないでしょう!!」

ユリ
「もう12時よ、お昼12時!!」

コナン・哀
「じゃあ、おそよう?」

ピキッ・・・

ユリ
「2人共、ふざけないでくれる・・・?」


「もう一度あの(いかずち)浴びたいの・・・?」

コナンと哀がハッと刃を見ると、すでに彼女は両腕にパリパリと電撃をまとっていた。

その横で、ユリもスタンガントンファーを両手に持っている。

コナン
「ゴ、ゴメン刃ちゃん、ユリちゃん・・・」


「もう私達、目パッチリ覚めました・・・」


「まったくもう・・・」

ユリ
「そういえば、郵便受けにこんな手紙が入ってたよ?」

コナン・哀
「え?」

コナンはユリから手紙を受け取り、哀と一緒に中身を見た。

コナン・哀
「え!!」

『A・F
今宵の夕方、純紺の王子と緋色の王女をいただきに参上する。
怪盗Orchid


コナン
「今宵の夕方、純紺の王子と緋色の王女をいただきに参上する・・・怪盗・・・何?」


「オーキドって読むんじゃない?」


「オーキドって、ポケモンに出てくるあの博士の事?」

ユリ
「それはあまり関係ないと思うけど・・・」


「だよねぇ・・・ねぇ、コナン君。こんな名前の宝石って持ってた?」

コナン
「イヤ・・・持ってないけど・・・」


「私達の体内にあった、あれぐらいだし・・・」

ユリ
「ちょっと待って!この『純紺の王子と緋色の王女』って・・・コナン君と哀ちゃんの事なんじゃないの!?」

コナン・哀・刃
「えええええ〜っ!!?」

コナン
「じゃ、じゃあそれは、オレと哀を誘拐するっていう予告状!!」


「ど、どうしよコナン君!夕方まで後4時間もないよ〜!!」

そうしたのは君達のせいでしょうが・・・


「大丈夫よ、コナン君、哀ちゃん!」

ユリ
「予告の時間まで、私達があなた達を守るから!」

コナン・哀
「あ、ありがとう2人共・・・」

そんな会話を、外で1人の少女が聞いていた。

「ウフフフフ・・・何をやってもムダよ、ムダ♪」





杯戸シティホテル





コナン・哀
「こんな所に来て大丈夫なの?」

ユリ
「人が多い方が、手を出しにくいでしょ?」


「さぁ、どこからでもかかってきなさい!!」

「(ウフフッ、考えたわね・・・でも・・・)」

パチン!

フッ・・・


「て、停電!!?」

コナン・哀
「うわ〜っ!!!」

ユリ
「え!?」

次に電気がついた時、もうコナンと哀の姿はなかった。


「し、しまった!!コナン君と哀ちゃんは!?」

ユリ
「あそこよ!!」

ユリが指差した方向を見ると、コナンと哀を抱えて走っている影があった。


「逃がすか〜っ!!」

ユリ
「待ちなさ〜いっ!!」

刃とユリは、走り出した。





刃とユリは数分で、影を屋上に追い詰めた。


「さぁ、観念しなさい!!」

ユリ
「もう逃げ場はないわよ!!」

「はい。」

影は一言そう言うと、あっさりコナンと哀を解放した。

刃・ユリ
「え!?」

2人は呆気にとられている。

コナン・哀
「う〜ん・・・」

まもなく、コナンと哀が目を覚ました。

刃・ユリ
「ど、どういう事!?」

「あらぁ?アタシはちゃんと予告状の冒頭に記したハズだよ?今日は4月1日・・・April()fool()ってね・・・」

帽子を外したその人物に、コナン達4人は見覚えがあった。

コナン
「ら・・・」

哀・刃・ユリ
「蘭さん!!!」

そう、蘭だったのだ。


「正解♪でも、今のアタシは遠蘭鈴よ。」

コナン
「そうか!Orchid(オルキッド)っていうのは、日本語で蘭って意味だ!!」


「大正解よ、新一。」


「でも、どうしてこんな事を・・・」


「今日は4月1日だからね。アタシとてもヒマだったから、あなた達と遊びたかったのよ!でもただ遊ぶんじゃおもしろくないでしょ?」


「だから、あんな予告状まがいのを・・・」


「そういう事♪」

ユリ
「イタズラでもヒドいですよ、蘭さん・・・」


「ゴメンゴメン!でも新一と志保ちゃん、アタシが抱えてる間ず〜っと手をつないでたからね〜!よっぽどお互いが好きなのね?」

コナン・哀
「/////・・・/////」

コナンと哀は赤面した。


「じゃ、また遊ぼうね〜!!」

そう言うと、鈴はハンググライダーで飛び去っていった。

コナン・哀
「まったく、もう・・・」

刃・ユリ
「蘭さんはイタズラ好きなんだから・・・」

コナン達4人は笑い合いながら、仲良く毛利探偵事務所に帰ったのだった。












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