FBIから来た女:3〜猛火・赤の章(56/111)縦書き表示RDF


オリジナルキャラクター・ファイル16

金田一ユリ/リリス・ヴィンヤード

黒の組織の構成員で、クリスの妹である3代目のベルモット。
しかし黒の組織に嫌気が指し、亡霊である明美の助けによりAPTX4869を飲んで組織を脱走。
コナン達の元に逃げて来た。
そして今は、少年探偵団としてがんばる日々を送る。
元々コナンと元太には好意を持っていたのだが、コナンは哀と仲が良いし、元太は恋愛に鈍いため、最初は諦めモードであった。
しかし、誘拐事件に巻き込まれた際に体をはって助けてくれた元太に恋をし、バレンタインに彼にチョコを渡して、めでたく『うな重よりも上』になる事ができた。
実は意外と自分がやられた事を後々まで根に持つ性格であり、コナンに憧れていた事を風月にずっとからかわれていたのだが、風月に暁という恋人がいると発覚した後は逆に彼女をからかっており、いまだに今までからかわれた事を許してはいない。
ユリがクリスと別人であり、妹のリリスだという事を最初から知っていたのは刃だけであり(事実、第1章のファイル81でのユリと刃の会話の中でユリの本名が出ている)、彼女とは堅い絆で結ばれている。
最初に出会ったのはアメリカの森であり、その時彼女の魚をうっかり食べてしまい、一晩中追い回されてしまう。
その後再会した時に再び追い回されるが、勇気を出して謝った結果彼女と仲良くなる事ができた。
唯一の弱点はヘビであり、ゴーゴンを見ると目を回して失神してしまう。
その原因は、子供の頃姉のクリスにランドセルに大量のヘビを詰め込まれたからである。
好きな食べ物はお好み焼きであり(行きつけの店まである)、2週間続けて食べていてもちっとも飽きる事はない。
趣味はスケートであり、本気を出して飛んだ時にはフィギュアの女子選手が誰も飛べていない『最強の回転(アクセル)』が飛べるらしい。
意外と大胆な性格だったりする。
見た目によらず、結構耳年増であり、紺夜叉に『口にすればたちまちエロエロ〜ンな気分になる色気キノコのおろし汁』をかけられた時は、コナンはもとより真希や張本人の紺夜叉さえたじろがせるほどの放送禁止用語を連発した。
性格の1部のモデルは、『ながされて藍蘭島』の梅梅(メイメイ)
髪型は、基本的には金髪を髪留めで括ったポニーテールだが、たまにセミロングの事もある。
FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル278:商売繁盛の秘密『後編』


「オマエ達、あのお嬢ちゃん共はおとなしくしているのか?」

「ええ。地下室に運んだ時にあんなに暴れていたのが、まるでウソのようですよ・・・」

「そうか。まぁ、ワシらの秘密を知られた以上、生かして帰すワケにはイカン。今夜中に始末する方法を考えるぞ。」

「ハッ・・・」





一方、地下室に監禁されたユリと風月は・・・



2人は床に顔をこすりつけ、なんとかガムテープをはがしていた。

ユリ
「フゥ・・・これでしゃべれるわね・・・」

風月
「ゴメンナサイ、ユリちゃん・・・私が捕まったりしなければ、あのままアイツらを倒せたのに・・・」

ユリ
「大丈夫よ、風月ちゃん。一度やられたフリをして油断させた方が、勝てるから・・・」

風月
「ユリちゃんは強い女の子だよね・・・私なんかまだ7歳だから、こんな状況怖くて怖くて泣き出したくなりそうなのに・・・」

ユリ
「あなたがいるからよ。」

風月
「え?」

ユリ
「風月ちゃんが一緒に今いるから、私は平気でいられるの。もし1人だったら、怖くて怖くて泣き出したくなると思う。」

風月
「ユリちゃん・・・」

ユリ
「人は誰しも弱い心を持っているわ。完璧な人間なんてこの世にはいやしないのよ。だけど、そこから強くなれるかはその人の周り次第・・・その人の周りに信頼できる友がいれば、どんなに不安な状況でも決して泣かずにいられる・・・まぁ、私もそれをコナン君達に教わったんだけどね!」

風月
「私もユリちゃんみたいに強くなれるかしら・・・?」

ユリ
「なれるよ、風月ちゃんなら。今のあなたには、コナン君達や私という仲間がいる。それに・・・」

風月
「それに?」

ユリ
「愛しの王子様もいるじゃない。暁君が♪」

風月
「なっ、なっ、なっ・・・!!」

カァァァァァ・・・

風月
「ユリちゃん・・・今まであなたをからかい続けた事、謝りますから許してください・・・」

ユリ
「ダ〜メよ♪」

風月
「ふぇ〜ん・・・」

ユリ
「ま、話はここまで。ここを脱出するわよ。」

風月
「でも、どうやって?手足はキツくロープで縛られてるんだよ?」

ユリ
「大丈夫よ。風月ちゃん、向こうにある私のポシェット持って来て。」

風月
「うん。」

風月はがんばって向こうまではっていくと、ポシェットを後ろ手に持ってユリのところまで来た。

ユリ
「そのポシェットを開けて、小さな小箱を取り出して。」

風月
「うん。」

風月はなんとか小箱を取り出した。

ユリ
「それを開けて。中にカプセルが入ってるから。」

風月
「ま、まさかこれって・・・」

ユリ
「そう、美保ちゃんがつくったATBT(オウトバイタル)6489よ。これを飲み込めば、大人の姿に変身できる。縄なんて簡単に引きちぎれるわ。」

風月
「そ、それって・・・ふ、服破けちゃうんじゃ・・・」

ユリ
「ああ、大丈夫よ。万が一の時に備えて、哀ちゃんが開発した伸縮性の服を着てきたから。」

風月
「マジですか・・・」

ユリ
「さ、早く薬を!」

風月
「うん!」

風月はカプセルを口にくわえると、ユリの口にカプセルを入れた。

ゴクッ!

まもなく効果が現れ、ユリは見る見るうちに大人の姿、リリスに変身した。

その瞬間、ロープが引きちぎれた。

風月
「ユリちゃんの大人の姿って、私初めて見たわ・・・」

リリス
「まぁ、あんまりみんなに見せた事ないし。」

風月
「私のロープもほどいてくれる?」

リリス
「そうねぇ〜。今までさんざん私、あなたにからかわれたし・・・このまま放っといちゃおうかなぁ〜?」

風月
「そ、そんなぁ〜!!」

風月は今にも泣きそうだ。

リリス
「冗談よ、冗談!私がそんな事をする女の子に見える?」

風月
「・・・見える。」

リリス
「じゃあ、本当に放っときましょうか?」

風月
「ゴメンナサイ・・・ほどいてください・・・」

リリス
「はいはい♪」

リリスはあっという間に風月のロープをほどいた。

リリス
「さてと・・・あの店長と男達には・・・お仕置きが必要ね♪」

リリスの顔は笑っていたが、彼女をまとうオーラはまったくちがう。

風月
「(ユ、ユリちゃんがいつもとちがう・・・なんか怖い・・・)」

そりゃそうだ。

自分の行きつけの店に、あんな事をされたのだから。





その後、店の店長と男達はリリス1人にボッコボコにされ、病院に搬送された後に逮捕という形になった。

その時の彼女の姿を見た風月は、あまりの恐ろしさにユリをこれからはからかわない方がいいだろうと悟ったんだとか・・・












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