ファイル272:リアンとバリーはケンカするほど・・・!?『後編』
刃
「バリーさん!?どこ行くの!?風月ちゃんを放っとく気!?」
バリー
「風月ちゃんは大丈夫だ。軽症だし、処置はしたから心配いらん。安静にしていれば2・3時間で元気になる。それより問題はあっちのじーさんだ。容態が気になる。処置を急がないと命に関わるかもしれん。」
刃
「放っとけばいいのに。向こうも医者で、エスパーを嫌ってるんでしょ?」
バリー
「そうもいかねぇだろ。できるだけの事はしとかないとな。」
バリー
「・・・で、どうすか、教授の具合は?」
「!キサマ、何しに来た!?」
「オマエなんかの手は借りん!!こっちは天下の京都大医学部・・・」
バリー
「フン、で、先生方の診断は?」
「カゼ!」
「盲腸!」
「便秘!!」
バリー
「・・・この小説はフィクションです。実際の人物・団体等とは関係ありません。・・・あ〜もう、どけっ!!」
げしっ!!
「ああっ、君暴力は・・・!!」
バリー
「合成エスパーロズゴート・バリー、解禁!!!」
キュン!!
キュウウウウン!!
バリー
「これは・・・ヤベェ・・・!!」
「ど・・・動脈瘤破裂!!?」
バリー
「ああ。ヘリを要請したが、今別件で出払ってて、船で戻るのとそんなに時間は変わらんそうだ。・・・ま、普通に来てもどのみちこのままじゃ助からん。この場で緊急手術を行うしかねぇ。」
「ここで!?ムチャな・・・」
バリー
「見殺しにするよりはマシだろ。オレ達の方の船には道具も一通りそろってるんだ。」
刃
「んしょ、んしょ・・・」
ドスン!!
刃
「フゥ・・・人工血液はこれで全部よ、足りる?」
バリー
「十分じゃねぇが、超能力と併用すればなんとかなるだろう。ただ・・・生体コントロールをやりながら、世界記録をぶっちぎるほどの高速で手術する必要がある。刃ちゃんが助手をやってくれ。」
刃
「・・・!!ア・・・アタシが!!?」
「んな・・・」
「子供がオペ看!?」
「法律違反じゃないか!?」
バリー
「この娘はただの子供じゃねぇんだ。場合によっては、超法規活動を行う資格を持ってる。・・・ってか、オマエらが治した事にすればいいじゃん?出世の糸口になるぜ?」
「わかった、信じよう!」
「緊急事態だ、やむを得ん!」
「君達の超能力に賭けよう!」
刃
「ちょ・・・ちょっと待って・・・!!」
バリー
「さすがにビビるか?まー、小娘に無理強いする気はねぇけど・・・」
刃
「・・・わかったわよ。美保ちゃんからもらってる『あの秘薬』、使えばいいんでしょ?」
バリー
「・・・よし、大人の姿になったな。じゃあ作業内容を説明するぞ。簡単に言うと、破裂した血管を塞いで止血する作業だ。体内はたぶん血の海になってるだろうが、ビビるなよ。手術野は見なくていい。とにかくオレの思考を読み続けて、必要な道具を必要な時に渡してくれ。いいな!?」
リアン
「りょ・・・了解!『ザ・シスターズ』服部・リアン・ハートネス・・・解禁!!!」
キュン!!
バリー
「心配すんな。オレ達2人なら、ものの10分で終わらせられる!!」
シュッ・・・
バッ!!
ビッ!!
リアン
「・・・!!」
バリー
「落ち着け!事件や事故の現場を透視した事はあるだろう。それと同じだと思え。・・・ま、ナマで見るのとはだいぶちがうのはわかるけどな。本物の知識や経験と、透視で知った事とはちがう。」
リアン
「う、うるさいわね!平気よ!なんだってそう、イチイチ・・・言わなくてもいい事を言うワケ!?アタシの事が嫌いなのは、もう十分伝わってるわよ!!いいから手術に集中して!」
バリー
「・・・!!・・・やっぱ、ガキだな。」
リアン
「何よ!?」
バリー
「超度10で透視状態でも、人間の心理のややこしいトコはよくわかんねぇのな。(オレはオマエを見てるとなんかムカつくのは本当だが・・・嫌いってのとはちょっとちがう。オマエとちがってオレが子供の時、ユーリ達のような仲間達はいなかった。オマエはヤツらに守ってもらって、そのおかげでガキでいられるんだ。なのに・・・それがどれほどラッキーな事なのかわかってねぇ。)」
リアン
「・・・わかってるわよ、そんな事・・・。・・・!!(・・・アタシだって・・・なんでもかんでも透視してるワケじゃないわ。透視まないようにしてる事もたくさんあるの。知らない事がある幸せに、サイコメトラーが気づかないワケないでしょ。)」
バリー
「・・・(これだからムカつくんだよなっ!!ものわかりいい大人ぶりやがってよー!!!)」
リアン
「(じゃあどうしろって言うのよ!?大人気ないわねっ!!!)」
ユーリ
「・・・そうか、そっちも大変だったな。」
リリー
「で、そのじーちゃん助かったんやな?」
バリー
「あの後連絡なんかねぇけど、手術はうまくいったから大丈夫だろう。大学のヤブ医者共が余計な事しなきゃ、ちゃんと生きているハズだ。」
ユーリ
「そんな言い方しなくても・・・」
キース
「あの人達だってさぁ・・・」
バリー
「いい子ぶってんじゃねぇよ。ユーリだってガキの頃いろいろあって、とっとと留学したんじゃねぇかよ。オレやキースは最後まで、ああいう連中の中でグダグダやってきたんだ。オレは最後にはあきらめておん出たけどな。」
キース
「じゃあ、片っ端から大学の女性看護師に手を出して、居づらくなって海外留学して逃げたっていうのはデマだったんだ?」
バリー
「あっ、そういやそんな事もあったような!?忘れてた!!」
リリー
「・・・アカンやん。」
バリー
「イヤー、オレやキースが今子供ならなー。オレ達も『ザ・シスターズアンドブラザーズ』のメンツになって、秀一やボスに面倒かけてやったものを・・・」
刃
「ヤダ、そんな『ザ・シスターズアンドブラザーズ』。なんかキモいし。」
バリー
「なんでキモいんだよっ!?」
キース
「美少年に美少女よ!!?」
キュウウウウン!!
バリー
「(ユーリ・・・オマエは本当にスゲェよ。こんなカワイクねぇガキ共の面倒、平気で見てられるんだもんなぁっ!!きっとロリコンだ、アイツは!!!)ハッハッハッハッハッ・・・」
刃
「(バリーさん、もう用はないから帰って?)オホホホホ・・・」
ユーリ
「ま、仲良くやってたみたいでよかったよ。」
リリー
「そうかなぁ・・・」
風月
「仲悪くなってる気がするけど・・・」
キース
「ま、ケンカするほど仲がいいって事で・・・」
バリー
「ハッハッハッハッハッ!!」
刃
「オホホホホ♪」 |