FBIから来た女:3〜猛火・赤の章(50/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル272:リアンとバリーはケンカするほど・・・!?『後編』



「バリーさん!?どこ行くの!?風月ちゃんを放っとく気!?」

バリー
「風月ちゃんは大丈夫だ。軽症だし、処置はしたから心配いらん。安静にしていれば2・3時間で元気になる。それより問題はあっちのじーさんだ。容態が気になる。処置を急がないと命に関わるかもしれん。」


「放っとけばいいのに。向こうも医者で、エスパーを嫌ってるんでしょ?」

バリー
「そうもいかねぇだろ。できるだけの事はしとかないとな。」





バリー
「・・・で、どうすか、教授(せんせい)の具合は?」

「!キサマ、何しに来た!?」

「オマエなんかの手は借りん!!こっちは天下の京都大医学部・・・」

バリー
「フン、で、先生方の診断は?」

「カゼ!」

「盲腸!」

「便秘!!」

バリー
「・・・この小説はフィクションです。実際の人物・団体等とは関係ありません。・・・あ〜もう、どけっ!!」

げしっ!!

「ああっ、君暴力は・・・!!」

バリー
「合成エスパーロズゴート・バリー、解禁!!!」

キュン!!

キュウウウウン!!

バリー
「これは・・・ヤベェ・・・!!」





「ど・・・動脈瘤破裂!!?」

バリー
「ああ。ヘリを要請したが、今別件で出払ってて、船で戻るのとそんなに時間は変わらんそうだ。・・・ま、普通に来てもどのみちこのままじゃ助からん。この場で緊急手術(きんきゅうオペ)を行うしかねぇ。」

「ここで!?ムチャな・・・」

バリー
「見殺しにするよりはマシだろ。オレ達の方の船には道具も一通りそろってるんだ。」


「んしょ、んしょ・・・」

ドスン!!


「フゥ・・・人工血液はこれで全部よ、足りる?」

バリー
「十分じゃねぇが、超能力と併用すればなんとかなるだろう。ただ・・・生体コントロールをやりながら、世界記録をぶっちぎるほどの高速で手術する必要がある。刃ちゃんが助手をやってくれ。」


「・・・!!ア・・・アタシが!!?」

「んな・・・」

「子供がオペ看!?」

「法律違反じゃないか!?」

バリー
「この()はただの子供じゃねぇんだ。場合によっては、超法規活動を行う資格を持ってる。・・・ってか、オマエらが治した事にすればいいじゃん?出世の糸口になるぜ?」

「わかった、信じよう!」

「緊急事態だ、やむを得ん!」

「君達の超能力に賭けよう!」


「ちょ・・・ちょっと待って・・・!!」

バリー
「さすがにビビるか?まー、小娘(ガキ)に無理強いする気はねぇけど・・・」


「・・・わかったわよ。美保ちゃんからもらってる『あの秘薬』、使えばいいんでしょ?」





バリー
「・・・よし、大人の姿になったな。じゃあ作業内容を説明するぞ。簡単に言うと、破裂した血管を塞いで止血する作業だ。体内はたぶん血の海になってるだろうが、ビビるなよ。手術野は見なくていい。とにかくオレの思考を読み続けて、必要な道具を必要な時に渡してくれ。いいな!?」

リアン
「りょ・・・了解!『ザ・シスターズ』服部・リアン・ハートネス・・・解禁!!!」

キュン!!

バリー
「心配すんな。オレ達2人なら、ものの10分で終わらせられる!!」

シュッ・・・

バッ!!

ビッ!!

リアン
「・・・!!」

バリー
「落ち着け!事件や事故の現場を透視した事はあるだろう。それと同じだと思え。・・・ま、ナマで見るのとはだいぶちがうのはわかるけどな。本物の知識や経験と、透視で知った事とはちがう。」

リアン
「う、うるさいわね!平気よ!なんだってそう、イチイチ・・・言わなくてもいい事を言うワケ!?アタシの事が嫌いなのは、もう十分伝わってるわよ!!いいから手術に集中して!」

バリー
「・・・!!・・・やっぱ、ガキだな。」

リアン
「何よ!?」

バリー
超度(レベル)10で透視状態でも、人間の心理のややこしいトコはよくわかんねぇのな。(オレはオマエを見てるとなんかムカつくのは本当だが・・・嫌いってのとはちょっとちがう。オマエとちがってオレが子供の時、ユーリ達のような仲間達はいなかった。オマエはヤツらに守ってもらって、そのおかげでガキでいられるんだ。なのに・・・それがどれほどラッキーな事なのかわかってねぇ。)」

リアン
「・・・わかってるわよ、そんな事・・・。・・・!!(・・・アタシだって・・・なんでもかんでも透視してるワケじゃないわ。透視()まないようにしてる事もたくさんあるの。知らない事がある幸せに、サイコメトラーが気づかないワケないでしょ。)」

バリー
「・・・(これだからムカつくんだよなっ!!ものわかりいい大人ぶりやがってよー!!!)」

リアン
「(じゃあどうしろって言うのよ!?大人気ないわねっ!!!)」





ユーリ
「・・・そうか、そっちも大変だったな。」

リリー
「で、そのじーちゃん助かったんやな?」

バリー
「あの後連絡なんかねぇけど、手術はうまくいったから大丈夫だろう。大学(むこう)のヤブ医者共が余計な事しなきゃ、ちゃんと生きているハズだ。」

ユーリ
「そんな言い方しなくても・・・」

キース
「あの人達だってさぁ・・・」

バリー
「いい子ぶってんじゃねぇよ。ユーリだってガキの頃いろいろあって、とっとと留学したんじゃねぇかよ。オレやキースは最後まで、ああいう連中の中でグダグダやってきたんだ。オレは最後にはあきらめておん出たけどな。」

キース
「じゃあ、片っ端から大学の女性看護師に手を出して、居づらくなって海外留学して逃げたっていうのはデマだったんだ?」

バリー
「あっ、そういやそんな事もあったような!?忘れてた!!」

リリー
「・・・アカンやん。」

バリー
「イヤー、オレやキースが今子供ならなー。オレ達も『ザ・シスターズアンドブラザーズ』のメンツになって、秀一(シュウ)やボスに面倒かけてやったものを・・・」


「ヤダ、そんな『ザ・シスターズアンドブラザーズ』。なんかキモいし。」

バリー
「なんでキモいんだよっ!?」

キース
「美少年に美少女よ!!?」

キュウウウウン!!

バリー
「(ユーリ・・・オマエは本当にスゲェよ。こんなカワイクねぇガキ共の面倒、平気で見てられるんだもんなぁっ!!きっとロリコンだ、アイツは!!!)ハッハッハッハッハッ・・・」


「(バリーさん、もう用はないから帰って?)オホホホホ・・・」

ユーリ
「ま、仲良くやってたみたいでよかったよ。」

リリー
「そうかなぁ・・・」

風月
「仲悪くなってる気がするけど・・・」

キース
「ま、ケンカするほど仲がいいって事で・・・」

バリー
「ハッハッハッハッハッ!!」


「オホホホホ♪」


オマケ♪

バリーとキースの鯛料理講座♪

バリー「せっかく鯛を釣ってきたんだ。今日は特別に、オレとキース流の鯛料理を見せてやるぜ。」
キース「いっちょやりますか!」
バリー「まずは三枚におろして、身の部分は刺身にしちまおう。」
ユーリ「どうでもいいが、なぜオマエ達は手術着なんだ?」
キース「特に深い意味はないわ。」
バリー「問題は、残りのアラの部分だ。塩をふって鯛のアラを焼く。このままでもおいしいが、もっとおいしい食べ方があるんだ。」
キース「鍋に昆布でダシをとって、酒も入れる。」
バリー「煮えたら焼いたアラをぶち込む。焼いた事で魚の臭みが消えていい味が染み出すんだな、これが。豆腐と水菜を入れて、味が染みたらできあがり。好みで塩を足して食う。あまり余計な物を入れない方が、シンプルでおいしいぞ。これが鯛の湯豆腐!簡単で超ウメェ!!」
リリー「まさに味の再生医療やな!」
キース「シメには素麺(そうめん)を入れる!」
風月「おいしー!」
リリー「おかわりーっ!」
キュン・・・!!
刃「本当、口の中に・・・『無惨に殺害された鯛の苦しみと怨念』が広がって・・・」
ブゥッ!!
刃「とってもおいしい♪」
ユーリ・キース・バリー「食事中に超能力を使うなーっ!!」
風月「それで肉が好きって、あなた・・・」
リリー「鬼か・・・?」
刃「オホホホホ・・・♪」

オシマイ♪











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう